2016年5月30日月曜日

丸山県民の森のウラギンヒョウモン

▲芦ヶ久保の丸山県民の森まで足を延ばしました。ヒョウモン類が飛んでいましたが、種類を確認できたのはこのウラギンヒョウモン(タテハチョウ科)のみ。クモガタヒョウモンを見た気がしましたが、はっきりしません。タテハチョウの仲間では、ほかにアカタテハ、クロヒカゲ、コジャノメを観察しました。

▲ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科)もかなりの数の個体が観察できました。
 アゲハチョウの仲間では、オナガアゲハ、カラスアゲハ(あるいはミヤマカラスアゲハ?)の飛翔を複数観察しました。

▲サナエトンボの仲間です。ダビドサナエでしょうか?
 きょうは日差しは強かったものの、風は清々しく楽しく観察ができました。

ウツギの花にモンシロチョウ

▲ウツギの花にモンシロチョウが訪れて吸蜜していました。ウツギの白い花には、ハナムグリの仲間が来ていることが多く、チョウ類ではヒメウラナミジャノメがよく来ています。モンシロチョウが訪花しているのは、初めての観察です。

▲この日は、2頭が訪れて吸蜜を繰り返していました。

2016年5月27日金曜日

セダカシャチホコ

▲おばけ山の中の擬木の1本に、一枚の枯葉がくっついているように見えます。これは、頭部を下にしてとまっているセダカシャチホコ(シャチホコガ科)です。翅を開くと8センチほどの、結構大きな蛾です。

▲胸部背面の毛が逆立っているのが特徴です。幼虫の食草は、クヌギやコナラです。

イチヤクソウの花

▲近所の林の中で、イチヤクソウ(イチヤクソウ科)の花が咲きました。この場所では、毎年決まって花が見られるので楽しみです。

▲数個の花が俯き加減に咲き、直径は1センチ余りで、可愛らしい印象です。名は一薬草で、乾燥させたものを止血に用いたということです。

テントウムシに擬態する甲虫

▲クヌギの葉の上を歩いているのは、ナナホシテントウ(テントウムシ科)です。テントウムシの仲間をつまんだりすると、からだから黄色い液体を出します。この液には臭みと苦味があり、鳥などの捕食者に対しては効果があります。赤い地に黒い点を配した目立つ模様は、捕食者に対する警告色になっているわけです。茎にとまって体が半分見えているのは、テントウムシではなく…

▲クロボシツツハムシ(ハムシ科)です。体つきはテントウムシのように丸くありませんが、模様はそっくりです。このハムシは黄色い液を出しませんが、テントウムシの模様に似せて捕食者に襲われにくくしていると考えられます。これを、ベイツ型擬態といいます。

▲これは、イタドリハムシ(ハムシ科)です。これもテントウムシに擬態している甲虫です。どちらも人が近づくと肢を縮めてポロリと落ちる擬死の行動をとることがあります。

2016年5月26日木曜日

アカスジキンカメムシの装い

▲空堀川管理道のヤマブキの葉の上で、アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)の成虫を見つけました。まだ幼虫も多く見られますが、羽化が始まったようですね。

▲カメムシというとその臭気で、嫌われ者の昆虫の第一人者です。この美しい装いは、「食べてもまずいよ」という鳥などの捕食者に対する警告色です。

▲タマムシなどとは違って、鮮やかな色彩は徐々にくすんでいきます。

2016年5月25日水曜日

金山緑地公園のクロイトトンボ

▲クロイトトンボ(イトトンボ科)は体長3センチほどで、春から秋まで長い間観察できます。といっても、赤トンボなどと比べると、小さく細く、全体に黒っぽいので探すのが大変です。水辺を根気よく眺めていると、、飛ぶ個体や葉にとまっている個体を見つけられます。

▲胸の側面と尾端が青く、雄は成熟すると胸の側面が粉を吹いたようになります。

▲シオカラトンボ(トンボ科)も、多く見られるようになりました。

2016年5月24日火曜日

瑞々しいオオミズアオ

▲きのう東京地方は初の真夏日を記録しましたが、きょうも暑さが続きました。アジサイの花が一気に色付いてきた印象です。これから少しずつ、花の色が変化していくのを楽しめそうです。

▲近くの林の縁で、新鮮なオオミズアオを見つけました。雌の羽化間もない個体のようです。ヤママユガの仲間のクスサンやヤママユが清瀬から姿を消していった中、唯一安定した発生を続けています。

2016年5月23日月曜日

道東緑地のアカシジミ

 御殿山緑地に行ったところ、オレンジ色のシジミチョウが飛ぶのが見えました。高い所だったので、アカかウラナミアカか判別できませんでした。
 そこで、萌芽更新後間もない道東緑地ならと足を延ばしてみました。はじめに見つけたのは、やはりウラナミアカでしたが…よく探してみると

 ▲いましたいましたアカシジミ。しかし、ずいぶん翅が傷んでいます。尾状突起がなくなっているところを見ると、鳥にでもつつかれたのでしょうか?

▲ゴンズイの葉上に、やっときれいな個体を見つけました。

▲そのゴンズイの花を見上げてみると、吸蜜しているアカシジミが見えました。これまでに観察したアカシジミの吸蜜植物は、クリとガマズミでしたが、ゴンズイが加わりました。

▲この木を揺らしてみたら、5,6頭のアカシジミが飛び出しました。久し振りにたくさんの個体を間近に見ることができて、「おー」という気分でした。

▲飛び出した1頭がエノキの葉にとまったところを撮影。オレンジ色の美しい翅なのですが、写真ではなかなか再現できませんね。

新鮮なウラナミアカシジミ

▲きょうは、ウラナミアカシジミの新鮮な個体を4頭確認しました。これは翅表の前翅端に黒帯がない雄でした。

▲クワの葉の上にいたのは、前翅端に黒帯がある雌です。

▲クヌギの葉上のものは、性別を確認できませんでした。

2016年5月21日土曜日

アリが群がる

▲アリが群がるといえば、アブラムシです。アリのお目当ては、もちろんアブラムシの出す甘露です。アブラムシは植物の汁を吸い、からだに糖分をたくさん蓄えているので、おしっこにも糖分を含んでいます。アリがなめてくれないと、アブラムシのからだは雑菌が繁殖してしまうとか・・・

▲カマツカの葉裏にとまっているルリカミキリにもアリが群がっていました。襲われているわけでもなさそうですが、どういう訳なのでしょう。

シラホシナガタマムシ

▲エノキの立ち枯れで、1センチほどのタマムシを見つけました。ほんのりと暗緑色の光沢がある翅に白い紋があります。シラホシナガタマムシのようです。
 きょうは、エノキの葉の上でも、たくさんのヒシモンナガタマムシを見ました。ヒシモンの方は動きが活発ですぐ飛び、カメラに収められませんでした。

ウラナミアカ初見

▲九州から戻って、5日振りにフィールドに出てみました。中里緑地では、ウラナミアカシジミを今年初めて観察。

▲ずいぶんと翅が傷んだ雌の個体でした。本種よりアカシジミの方が少し出現が早いのですが、今年はまだ見ていません。

2016年5月16日月曜日

シャクガ3種

▲ヨモギエダシャクは開張4~5センチで、5~9月ごろ普通に見られます。翅の変異が多い種です。幼虫は、きわめて多食性です。中里緑地Bでの撮影。

▲ナミガタエダシャクは開張4センチぐらいで、5~7月に見られます。食草は、コナラやチャなど。空堀川沿いの外灯に飛来したものと思われます。

▲リンゴツノエダシャクは開張5センチぐらいで、5~8月に出現します。食草は、コナラ、キブシなど。これも、空堀川管理道の外灯に飛来したものでしょう。

ゴンズイの花とイチモンジチョウ

▲ゴンズイ(ニシキギ科)は関東地方以西の林に生える落葉小高木です。

▲実は赤く目立ちますが、花はいたって地味で小さく目立ちません。

▲そんな小さな花でも香りにひかれたのか、イチモンジチョウが吸蜜に訪れていました。

スイカズラの花とイチモンジチョウ

▲スイカズラ(スイカズラ科)の花もあちらこちらで、芳香を放っています。花を引き抜いて吸うとほんのりと甘さを感じることが、和名の由来のようです。

▲花が白色から黄色に変化するので、金銀花の別名があります。

▲スイカズラを食草とするのが、このイチモンジチョウ(タテハチョウ科)です。敏しょうに飛び回り、時折葉の上にとまって翅を休めていました。今年の初見は、5月10日でした。

ニガナの群落

▲ニガナ(キク科)の花はどこにでも普通に見られる野草ですが、これだけ咲きそろうとなかなか見事なものです。

▲ヒメウラナミジャノメから半月ほど遅れて出現した、ヒメジャノメ(タテハチョウ科)です。

▲ヒメウラナミジャノメよりひと回り大きいチョウで、やや暗い環境を好みます。食草は、イネ科やカヤツリグサ科の植物です。

ガマズミの花とハナムグリ

▲早くも、エゴノキの花が散り敷かれるころとなりました。

▲ガマズミ(スイカズラ科)は、まだ元気よく咲いています。高さ2メートルぐらいの落葉低木で、花にも葉にもよく昆虫が集まります。

▲ここには、コアオハナムグリ(コガネムシ科)が2匹仲よく並んで花粉の食事中。

▲せせらぎ公園に咲くガマズミには、クロハナムグリが1匹訪れていました。













2016年5月15日日曜日

ドドメを放り上げるヒヨドリ

▲ドドメ(桑の実)をくわえたヒヨドリ(ヒヨドリ科)、向きが気に入らなかったのか、くわえた実を一度上に放り投げ…

▲キャッチし直してから、飲みこんでいました。せせらぎ公園での撮影です。