2021年7月31日土曜日

ジャコウアゲハの羽化

▶飼育していたジャコウアゲハの蛹です。これは羽化前日。うっすらと翅の模様が見えています。
▶羽化当日の早朝の写真で、翅や体の黒っぽい色が透けて見えます。この時点で翅が黒いオスかと思っていました。
▶2~3時間後、蛹の外殻と体の間にすき間ができたのか黒っぽさが抜けました。
▶さらに2時間が経過し、やっと羽化しました。メスのジャコウアゲハです。
▶庭の木立に放しました。下が羽化したメスの個体で、上はオスのジャコウアゲハです。
 

2021年7月30日金曜日

シロバナサクラタデの花

▶金山緑地公園の木道沿いでシロバナサクラタデが可憐な花を咲かせています。タデ科の多年草で草丈は50~100㎝になります。
▶湿地や水田など生育に適した環境が減り、東京都の絶滅危惧種にあげられています。
 

2021年7月29日木曜日

金山調節池の巨大なフヨウの花

▶金山調節池の上池に巨大なフヨウの花が咲いています。北アメリカ東部原産の多年草で強い日差しに負けずに次々と花を咲かせます。
▶直径20㎝以上にもなる巨大な花は朝開いて夕方に萎む一日花ですが、秋の初めまで毎朝新しい花を咲かせ続けます。
 

2021年7月28日水曜日

クズの葉

▶クズは日当たりのよいところで群落を作ります。雨が少なく水分が不足すると、日差しに対して葉の裏側を向けます。葉の裏には微細な毛が密生しており、日光をよく反射させると考えられます。葉の付け根部分に小さな膨らみがあり、ここに葉を反転させる機能があります。
▶体長1.5㎝ほどのホシハラビロヘリカメムシは、クズでよく見られるカメムシです。
 

2021年7月27日火曜日

コオニヤンマとオニヤンマ

▶コオニヤンマとオニヤンマはどちらも黒い体に黄色のしま模様があり、飛んでいる姿はよく似ています。オニヤンマは平らなところにとまることはほとんどありません。これはコオニヤンマです。頭部が小さく後ろ足が大きいのが特徴です。
▶オニヤンマは流れの上を飛ぶ姿や、近くの草にとまっている姿をよく見かけます。どちらも清流に住み、卵から成虫になるまで数年かかることは共通しています。
 

2021年7月26日月曜日

夕方の散歩で

▶日中暑いので夕方気温が下がり始めるのを見計らって散歩に出ます。緑地の中では今たくさんのカブトムシに出会います。
▶夜6時半ごろには羽化しているアブラゼミが多くなります。これは中里緑地の擬木で羽化していました。
▶前足が出てきました。すべての足が出ると起き上がって翅を伸ばします。
▶うす暗くなった林床でキツネノカミソリが咲いています。
▶ウマノスズクサの茎にはジャコウアゲハの蛹がついていました。お菊虫と呼ばれます。
▶あたりが暗くなり始めるとカラスウリの花が開花します。花弁の縁のレースの上半分が開いています。
 

2021年7月25日日曜日

ハエドクソウにヤマトシジミ

▶ハエドクソウの花にヤマトシジミがやって来て蜜を吸っていました。ハエドクソウは全草有毒で、毒成分を蝿取り紙に利用したことが名の由来です。
▶有毒植物でも花蜜は昆虫たちに人気で、ジガバチなどのハチの仲間も訪れます。
 

2021年7月24日土曜日

夜の雑木林

▶夜の雑木林で樹液を訪れる昆虫の観察をしました。ますは蛾の仲間です。①コシロシタバ ②ニレキリガ ③オオシマカラスヨトウ ④マメキシタバ などが観察できました。一番多かったのはオオシマカラスヨトウ、次いでコシロシタバです。
▶続いて甲虫類です。①ウスバカミキリ ②アオオサムシ ③ナガゴマフカミキリ ④ノコギリクワガタ ③④はオスとメスのペアです。③と④は、それぞれ1本の木に多くの個体が集まっていました。蛾類も甲虫類も写真の倍率はまちまちです。
▶樹液に集まる昆虫を食べに来るのはヤモリです。昼間は木の洞や樹皮の下でじっと休んでいますが、夜になると餌を求めて動き回ります。


 

2021年7月23日金曜日

コバノカモメヅルの花

▶スリムな星形をした小豆色の花はコバノカモメヅルです。つる性の多年草でほかの植物に巻きついて伸びます。
▶花径は1㎝ほどですが、しっかり自己主張をしている咲き姿だと思います。和名は対生する葉を翼を広げたカモメに見立てたということです。
▶花を観察していると足元からたくさんのコオロギが飛び出しました。くっきりとした白線が目立つエンマコオロギの若齢幼虫です。

 

2021年7月22日木曜日

続セミの季節

▶緑地や屋敷林など木の多いところでは、朝からセミの声が賑やかです。ミンミンゼミの声は遠くからでもよく聞こえます。
▶金山地区ではここ数年シャシャシャシャ…というクマゼミの声が普通に聞かれるようになりました。南方系のセミですが温暖化の影響で清瀬に定着したものと思われます。
▶このクマゼミは1~2回鳴いては飛び立ち別の木にとまって鳴くということを繰り返していました。
▶ヤマザクラの幹にとまっていたアブラゼミ(左上)とヒグラシ(右下)です。
▶ヒグラシは夕方6時半から7時ごろにかけて、けやき通り沿いの御殿山緑地で一斉に鳴いている声を聞くことができます。写真のヒグラシはメスなので鳴きません。
 

2021年7月21日水曜日

ウバユリ咲き始める

▶せせらぎ緑地でウバユリが咲き始めました。ヤマユリのような豪華さはありませんが幽玄な魅力を湛えた花です。
▶開花のころには葉が枯れています。花のころに葉(歯)が欠けているので姥百合というわけです。
▶ヤマユリはほとんど終わっていますが、中里1丁目緑地には咲き残っている株がありました。
 

2021年7月20日火曜日

エゴヒゲナガゾウムシ

▶エゴノキの実が目立つようになりました。白っぽい実を見ていくと5㎜ぐらいの茶褐色のエゴヒゲナガゾウムシが発見できます。ちょっと分かりづらいですが左側がオスで実をかじっているのがメスです。
▶メスはエゴノキの実をかじって産卵のための穴を開けます。
▶穴を開け終わると腹端をさし込み産卵します。上方にいるのはオスのエゴヒゲナガゾウムシです。メスに比べると眼が突出しています。
 

2021年7月19日月曜日

金山緑地公園で

▶金山緑地公園の池の上空を数回旋回していたシギに気がつきました。目で追うと池のほとりに降り立ちました。イソシギの若鳥のようです。
▶アシの葉先にとまっていたのはコフキトンボです。体全体が白い粉を吹いたように見えることが名の由来です。シオカラトンボに似ていますがひとまわりほど小さいです。
▶コフキトンボよりスマートに見えるシオカラトンボの方がたくさん見られます。
 

2021年7月18日日曜日

ミズタマソウとジガバチ

▶中里緑地保全地域でかわいらしいミズタマソウが咲いています。小さな白い花に長い雌しべと雄しべが目立ちます。
▶ミズタマソウの名の由来は、白い毛のある球形の子房を水玉にたとえたものだそうです。
▶小さな花の蜜を求めてジガバチが訪れていました。ジガバチは幼虫のためにイモムシを狩りますが自分の食べ物は花の蜜なのです。
 

2021年7月17日土曜日

サイカチの木に集まるカブトムシ

▶雑木林でクヌギやコナラの樹液に集まるカブトムシは見慣れた光景です。
▶もうひとつカブトムシが集まる木といえばサイカチです。サイカチは柳瀬川の土手など水辺に生える樹木です。
▶カブトムシが樹液をなめた後のサイカチの枝はえぐれています。樹皮を削って樹液にありついているのです。南米原産のヘラクレスオオカブトに似た習性ですね。
▶サイカチの木には鋭いトゲがあるのでカブトムシを採集する際には十分注意しましょう。トゲには雑菌がついていることもあるので刺し傷が化膿することがあります。庭木として植えられるシマトネリコもカブトムシの木として知られています。シマトネリコにはトゲがないので採集するには安心です。


 

2021年7月16日金曜日

キツネノカミソリ咲き始める

▶中里保全緑地にキツネノカミソリが咲き始めました。春の芽出しのころの葉はとてもきれいでしたが、この時期には葉はありません。
▶8月も半ばになると群落を形成しますが、今はまだポツポツと慎ましく咲いています。
▶こちらはせせらぎ沿いに咲くヒメヒオウギズイセンの花です。花色がよく似ているのでうっかりすると間違えそう…でもこちらは葉があります。
 

2021年7月15日木曜日

一年生の自然授業補助

▶きょうは市内の小学校1年生の自然観察授業のお手伝いをしました。小グループに分かれて松山緑地の動植物を観察しました。
▶この季節はあまり目立つ花はありませんが、ミズヒキ、キンミズヒキ、ダイコンソウなどの花を観察できました。
▶子ども達に大人気なのはカナヘビです。見つけると嬉々としてカナヘビ、カナヘビと連呼していました。途中で大雨になり雷も鳴ったので中断して昇降口まで送り届けました。ずぶ濡れになった子どももいたので、学校の先生方には濡れた服を体操服などに着替えさせるようお願いしました。