2019年10月31日木曜日

林の中の秋の気配

▲林の中のサンショウに赤い果実が実っていました。果実ができるのは、雌株です。

▲この果皮の乾燥粉末は、ご存じ鰻の蒲焼きの香味料として、また七味唐辛子の材料として利用されます。右側は果皮がはじけて出てきた黒い種子です。

▲ムラサキシキブの裸芽です。先日の菱山先生の講演会で学んだので、アップで撮影してみました。

▲林の中の落枝整理をしているときに顔を出した、クビキリギスです。2~3時間の作業の間に、5~6匹が飛び出しました。1匹だけが褐色型でした。

▲アキノタムラソウの花期は長いですね。

2019年10月30日水曜日

実りの秋

▲ゴンズイの赤い実が目立つようになりました。黒い種子ものぞいています。

▲こちらのブドウのような実です。青い実と紫色の実が混じっています。エビヅルでしょうか。

2019年10月29日火曜日

キタテハの秋型

▲キタテハの秋型が飛来し、エノキの葉にとまりました。キタテハは、夏型と秋型の姿がずいぶん異なります。秋型は翅の地色の赤みが増し、翅の縁の切れ込みも大きくなります。シータテハと似た感じになります。

2019年10月28日月曜日

巣箱の窓から覗くのは誰?

▲小鳥の巣箱の窓から、覗いていたのは…?
 どうやら、ヤモリのようです。使い終わった巣箱の中には、ヤモリが間借りしていることが多いのです。

2019年10月27日日曜日

キタキチョウの秋型

▲キタキチョウの秋型が、コセンダングサで吸蜜していました。夏型の個体もまだ健在で、両方の型が見られます。

2019年10月26日土曜日

ムラサキシキブとコムラサキ

▲ムラサキシキブの実が、うっすらと紫色を帯びてきました。

▲一方、コムラサキは鮮やかな紫色の実をたくさんつけていました。

2019年10月25日金曜日

ヤマトシジミの交尾

▲台田の杜の草地で、ヤマトシジミが交尾していました。

▲あたりにはカタバミの黄色い花が咲き乱れ、多くのヤマトシジミが飛び交っていました。

2019年10月24日木曜日

ハクモクレンの冬芽

▲早くも、ハクモクレンの冬芽が毛皮のコ-トを着てスタンバイしていました。季節は着実に進んでいます。

2019年10月23日水曜日

翅の傷んだムラサキツバメ

▲後翅の尾状突起部分を食いちぎられたと思われるムラサキツバメを見つけました。シジミチョウ類の尾状突起は頭部の触角に似ているため、鳥が頭と間違えてつつくといいます。この個体も、そうやって難を逃れたのかもしれません。

2019年10月22日火曜日

ホタルガ

▲ヒサカキの葉の間に潜り込んだのは、ホタルガです。飛ぶと、白い帯がくるくると回っているように見えます。

▲ホタルという名は、赤色と黒色の体色がホタルに似ているからでしょう。触角と胸腹部分は、ストロボ光を反射し金属光沢のある青色に見えます。

2019年10月21日月曜日

イヌショウマの花

▲イヌショウマは、同じキンポウゲ科のサラシナショウマに似て否なるものという名前です。サラシナショウマは花に柄がありますが、イヌショウマは花柄がありません。

▲他のキンポウゲ科の花同様、糸状の花弁のように見えるのはガクです。

2019年10月20日日曜日

ホシホウジャク

▲カシワバハグマを訪れていたのは、スズメガの仲間のホシホウジャクです。

▲ホバリングしながら蜜を吸っています。滞在時間は極めて短く、すぐにほかの花に移ります。

▲ホバリング(空中静止飛行)時の羽ばたき回数は、毎秒70回程度と言われています。

▲自然光での撮影では、翅の動きは止まりません。

2019年10月19日土曜日

オケラの花

▲万葉集の中で、「うけら」として詠まれている花です。決して派手な花ではありませんが、万葉人を引きつける魅力があったのでしょう。

▲花が魚の骨のような苞で包まれており、竹で編んだ入れ物「うけ」に似ていることが名前の由来と考えられます。

2019年10月18日金曜日

マツヘリカメムシ

▲市内の小学校1年生の野外活動の手伝いをしました。テーマは「木の実や落葉を拾って遊ぼう」です。ドングリ拾いをしたり、黄色く色づいた葉を集めたり、どの子も一生懸命に活動していました。

▲児童の一人がカメムシを見つけてきました。マツヘリカメムシです。北米原産の帰化昆虫で、松の木の害虫です。ここ10年ぐらいの間に首都圏で分布を拡大しているようです。松枯れの被害が起きないとよいのですが。

2019年10月17日木曜日

カシワバハグマ

▲中里緑地保全地域で咲くカシワバハグマです。カシワバとは柏のように幅広い葉という意味の名です。昔は幅広い葉を、食器代わりのかしきは(炊葉)として用いました。柏の葉というより、炊葉が転じてカシワバとなったのでしょう。

▲白い花は筒状花で、捻れた糸のように見えます。花を、はぐま(白熊)を使った払子(ほっす)に見立てた名でしょう。

2019年10月16日水曜日

畑道のヤブマメ

▲中里の畑道を歩いていて、チャノキの上にヤブマメの花が咲いているのに気がつきました。ここで見るのは初めてです。

▲花にも葉にも特徴があるので、比較的容易に見分けられます。

▲同じくチャノキの上で花を咲かせていたヤブカラシに、スマートなスズメバチが訪れていました。腹端が黒いヒメスズメバチです。

▲オオスズメバチに次いで大きいのですが、スズメバチのなかでは比較的おとなしい方です。キアシナガバチやホソアシナガバチを襲うとされています。

2019年10月15日火曜日

草むらのクビキリギス

▲金山調節池の草地の中から飛び出したクビキリギスです。成虫の姿が大分目立つようになりました。

▲横から見ると、トレードマークのとんがり頭と赤い口が確認できます。剣のような産卵管が見えるので、メスの個体です。

2019年10月14日月曜日

ムスジイトトンボ

▲金山調節池の水面上を飛ぶ、少し大きめのイトトンボを見つけました。クロイトトンボかと思いましたが、斑紋の様子からムスジイトトンボと判断しました。

2019年10月13日日曜日

ミゾソバの花

▲そばに似て水辺に生える、タデ科のミゾソバです。小さな花ですが、群落を形成して咲く様子はなかなかきれいです。5裂した花弁のように見えるのは、萼です。

2019年10月12日土曜日

マユタテアカネ

▲金山調節池で出会った、赤とんぼです。アキアカネやナツアカネなどよりいくらか小さいマユタテアカネです。名前の通り、顔に眉のような黒い紋があるのが特徴です。

2019年10月11日金曜日

コセンダングサにツマグロヒョウモンのメス

▲土手に生えるコセンダングサに、ツマグロヒョウモンのメスが訪花していました。15年ぐらい前までは、清瀬では見られなかった組み合わせです。

2019年10月10日木曜日

金山調節池のアメリカセンダングサ

▲上池の中に生えるアメリカセンダングサです。コセンダングサより、水辺を好む印象です。

▲花を取り囲む総苞片が、目立ちます。

2019年10月9日水曜日

アジアイトトンボ

▲金山調節池ワークショップの作業中に見つけました。緑地公園にはアオモンイトトンボが多いのですが、こちらではアジアの方が多い印象です。

2019年10月8日火曜日

シャクチリソバの花にベニシジミ

▲シャクチリソバの花で吸蜜するベニシジミです。シャクチリソバはインドやパキスタンなどに分布するタデ科の多年草で、明治時代に小石川植物園で栽培されたものが野生化したものと考えられています。ベニシジミは明るく開けたところに生息するシジミチョウで、清瀬ではもっともよく見られるシジミチョウのひとつです。食草は、ギシギシやスイバです。

2019年10月7日月曜日

キクイモの花にモンキチョウ

▲柳瀬川の土手に咲くキクイモの花で吸蜜するモンキチョウです。キクイモは北アメリカ原産の多年草で、塊茎が食用になり戦時中には栽培されたこともあるようです。モンキチョウは明るく開けたところに生息するチョウで、草地や土手に多いクローバーなどが食草です。

2019年10月6日日曜日

ジャコウアゲハ羽化

▲我が家の玄関先のウマノスズクサで育っていたジャコウアゲハが、今朝羽化していました。気がついたときには、翅がすっかり広がっていました。オスですね。

▲これが蛹の脱皮殻です。

イソシギ

 きのうは、10月だというのに、30度を超える暑い一日でした。

▲台田運動公園付近の柳瀬川で見かけたイソシギです。20センチほどのシギで、清瀬ではよく見られます。

▲近づくと腰を上下に振りながら歩き、柳瀬川の水面すれすれに飛び去りました。

2019年10月5日土曜日

シロバナマンジュシャゲ

▲台田運動公園に植栽されたヒガンバナの群落の中に、白い花が浮かび上がるように咲いていました。シロバナマンジュシャゲです。

コスカシバ

▲クズの葉上でコスカシバを見つけました。3センチほどの蛾ですが、一見ドロバチの仲間のようにも見えます。

▲近くのキツネノマゴの花で吸蜜を始めました。幼虫は、桜や梅の樹皮下にもぐって食害します。