2018年6月29日金曜日

ジャコウアゲハの飛行

▲せせらぎ公園の草むらを飛ぶジャコウアゲハのメスです。葉を代わる代わる触りながら飛んでいたので、産卵飛翔とみられます。

▲せせらぎ公園のセリの葉上にいたのは、ナガメです。セリはナガメの好みではありません。近くのオランダガラシ(クレソン)から来たのでしょう。

シオカラトンボとオオシオカラトンボ

▲金山調節池のシオカラトンボです。成熟しつつあるオスのようですね。

▲せせらぎ公園のオオシオカラトンボのオスです。体長はシオカラトンボとほぼ同じですが、いくらか太めの体つきです。

ゴマダラカミキリとノコギリカミキリ

▲金山調節池のヤナギの枝にいたゴマダラカミキリです。左側のオスの方が体は小さいですが、触角は長いのがわかります。

▲こちらはおばけ山で見つけた、ノコギリカミキリです。今シーズンの所見です。

▲街灯近くの木の幹にいたのは、体長1センチほどのセマダラナガシンクイという甲虫です。ケヤキやエノキなどの枯れた木の材を食います。小さな甲虫で目立ちませんが、毎年目にします。


夏のマガモとアメリカフヨウ

▲今日、関東地方の梅雨が明けたらしいという報道がありました。昨年より1週間、例年より3週間も早いそうです。
 金山緑地公園には、マガモらしい6羽の群れが地上の餌ををついばんでいました。マガモは冬鳥ですが、中には夏を過ごす個体もいるとか…カルガモとのハイブリッドかもしれません。

▲金山調節池の上池の方に、径が20センチ超の大きなフヨウの花が咲いていました。北アメリカ原産のアメリカフヨウのようです。鳥が種を運んだのでしょうか。1日花ですが、9月ごろまで咲き続けるようです。

カブトムシ初見

▲昨日今日と、強い風が続きます。金山調節池に出かけて見ると、サイカチの木の少し高いところに今年初めてのカブトムシを見つけました。鋭いトゲに囲まれた場所にいたのは、メスです。サイカチの枝に頭を埋めるようにして、樹液をなめていました。

▲あたりの枝を探して見ると、さらに高いところに1匹のオスがいました。頭で樹皮を削るようにして、樹液をなめていました。

▲ヤナギの木には、立派なノコギリクワガタのオスが樹液をなめに来ていました。

2018年6月25日月曜日

トンボと極楽トンボ

▲金山調節池には、シオカラトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボなどが飛び交っています。シオカラトンボに似た色合いで、全体に少し小さいのは、コフキトンボです。

▲木杭に止まっていたのは、極楽トンボの別名をもつウスバカゲロウです。アリジゴクの成虫といった方が、通りがよいかもしれません。こちらは夜行性です。

カメムシの仲間

▲道東公園で見つけた、ヘリカメムシの一種の交尾です。体長は1センチぐらいです。

▲春に菜の花でよく見かけるナガメです。道東緑地のヒメジョオンの花にいたものです。赤と黒の派手な色彩は警告色なのでしょうが、地味な色彩の他の2種も十分にいやな臭いをもています。

▲金山緑地公園の木の幹にいたのは、クサギカメムシのペアです。この中では、一番普通に見られる種です。

トノサマバッタの成虫

▲金山調節池の草地を歩いていると、足元からバッタが飛び立ちました。草むらに降りてしまうと、なかなか見つかりません。これは、石の階段に降りた個体です。

▲少し近づいてアップにして見ました。茶褐色の個体です。すでにたくさんの成虫が発生していました。

▲くるみ広場の水たまりには、アゲハチョウとモンシロチョウが吸水に訪れていました。吸水するのは、どちらもオスのチョウだけです。

ドウガネブイブイとアオドウガネ

▲金山調節池のヒメジョオンの花畑で見つけた、ドウガネブイブイです。体長25ミリと、少し大きめのコガネムシの仲間です。サクラやウメなど、いろいろな広葉樹の葉を食べます。

▲こちらは温暖化の影響で、西日本から北上しつつあるアオドウガネです。清瀬でも、アオドウガネの方を多く目にするようになりました。おばけ山北側の空堀川管理道にいたものです。

ヨコヅナサシガメの狩り

▲太い木の枝で、ヨコヅナサシガメが獲物を捕らえたようです。

▲アップで見ると、獲物はヒラアシキバチでしょうか。ヨコヅナサシガメは、鋭い口吻をキバチの腹にさし込んで体液を吸っています。

▲すぐそばの柳瀬川の土手で咲いていた、ヤブカンゾウの花です。

トラフシジミ夏型

▲せせらぎ公園のハギの葉上に静止するトラフシジミの夏型です。虎斑模様は春型ほどくっきりとしてはいませんが、羽裏の薄茶色の地にうっすらと浮き上がって見えます。

▲飛び立ちの瞬間です。写真はブレブレですが、羽面の青みが見て取れます。

2018年6月24日日曜日

ノコギリクワガタの戦い

▲金山調節池のヤナギの幹に、ノコギリクワガタのペアを見つけました。写真のように、オスがメスをカバーするような態勢でいることが多いです。

▲はじめのオスが向きを変えたところで、背後から別のオスが近づいてきました。

▲はじめのオスが向き直り、後から来たオスを迎え撃ちます。

▲後から来たオスが、はじめのオスに大あごで噛みつきました。はじめのオスの体格の方が優っていたため、振り払いましたが、勢い余って2匹とも落下してしまいました。

▲後に残されたメスは、黙々と樹液を吸っていました。

▲これは、後から来て負けてしまった方のオスです。

アカザの赤い葉

▲草むらに赤い花が咲いているように見えたので、近づいて見るとアカザの葉でした。アカザは有史以前の帰化植物で、中国原産と考えられています。(御殿山緑地)

▲まるで花のように鮮やかな赤い色をしています。しかし、アカザは風媒花なので、昆虫を呼ぶ必要なないはずです。この赤い色は、どんな役割をしているのでしょう。

▲道東緑地には、コセンダングサらしき花が咲いていました。

▲金山調節池には、ヒメジョオンの群落ができていました。
 こうして見ると、帰化植物の如何に多いことか。

小さな甲虫たち

▲御殿山緑地のエゴノキの葉上にいたのは、エゴツルクビオトシブミです。オスの首が長いので、この名前がつきました。黒い光沢がある、体長7〜8ミリのオトシブミの仲間です。エゴノキやハクウンボクの葉を巻いてゆりかごを作ります。ゆりかごの中には、卵がひとつ産みつけられています。

▲よく似たヒメクロオトシブミです。エゴツルよりも首が短く、体長も5ミリほどです。こちらは、コナラの木などに集まります。ゆりかごを作るのも同じです。(中里緑地B地区)

▲エゴノキには、実がぶら下がっていました。(御殿山緑地)

▲こちらは、ハクウンボクの実です。(金山緑地公園)

▲エノキの葉上にいた、クリーム色のハムシの仲間です。体長は6〜7ミリほど。(道東緑地)

▲手洗棟の灯りに飛来したと思われるアオカミキリモドキです。体長は15ミリほどで、体液にカンタリジンという有毒成分があります。(金山緑地公園)




マイマイガ

▲御殿山緑地の杭にとまっていたのは、マイマイガのメスです。羽を広げると8センチ近くある大型のドクガの仲間です。

▲こうやってじっと木の幹などにとまり、オスが飛来するのを待っているのでしょうか。

▲頭部をアップにして見ました。糸状の触角があります。
 これに対してオスの触角は櫛状で、メスが発するフェロモンを感知して飛来します。林の中をジブザグに飛ぶひと回り小さい茶色のが、複数見られました。それがオスのマイマイガかもしれません。オスの飛ぶ様子が踊るように見えたことから、舞舞蛾という名前になったということです。

ミズヒキの花

▲久しぶりに晴れた6月24日に、自転車でフィールドを回りました。
 御殿山緑地では、ミズヒキの花が咲き始めていました。

▲小さなミズヒキの花も、アップにして見るととても美しいです。3枚が赤、1枚が白で、見る角度によって赤に見えたり白に見えたり。花びらのように見えるのは、ガクです。

▲そばには、ハエドクソウの花も咲いていました。5ミリほどの花は、白色〜ピンク色の唇形です。全草に毒成分があり、かつてハエ取り紙に利用したことが名前の由来です。

▲こちらは、ムラサキシキブの花のアップです。そろそろ終わりですね。

2018年6月20日水曜日

6月の生きものたち

ブログ更新をすっかりご無沙汰してしまいました。楽しみにお待ちいただいた皆様には、申し訳ありません。何かと忙しく、余裕がありませんでした。お許しください。

▲6月6日 中里緑地保全地域に咲いたイチヤクソウです。

▲傷薬などの民間薬として用いられました。

▲せせらぎ公園に咲いていたホタルブクロです。蛍を入れて遊んだのか、火垂る(提灯)に似ているからなのか…

▲ここでは、白花の方が少ないようです。

▲中里C地区では、ムラサキシキブの花が見事に咲いていました。

▲一つ一つの小さな花を拡大して見ると、新たな魅力を発見できます。

▲ムラサキシキブといえば、イチモンジカメノコハムシの食草です。これは成虫。

▲こちらは、幼虫。自らの脱皮殻を尾端にくっつけています。天敵の目をくらますためといわれますが、どのぐらい効果があるのでしょう…

▲葉の上で休むアカシジミです。「そよ風の精」ゼフィルスのひとつです。派手な色なのですが、目にする機会は少ないチョウです。

▲キマダラセセリは、6月に目にすることの多いセセリチョウです。

▲地味なセセリチョウの中では、橙色が鮮やかで目立ちます。

▲ニワトコの赤い実。花が少ないこの時季、林の中に美しい色を添えています。

▲林床に咲くアキノタムラソウ。秋といっても、今頃から咲いています。ジャコウアゲハの貴重な吸蜜植物になっています。

▲せせらぎ公園沿いにあるオオバネムノキの花。ネムノキの花に似ていますが、色はクリーム色です。

▲オオバネムノキより少し遅れて咲くネムノキの花。これは、柳瀬川の右岸に咲いたもの。

▲昼間飛ぶ蛾の一つ、カノコガです。ササの葉裏で交尾しています。

▲6月12日には、柳瀬川右岸のノジトラノオの保護地の管理作業に参加しました。

▲形のよい花が、すでに咲き始めていました。

▲草を刈っていると、ヤブキリが飛び出しました。キリギリスの仲間です。
 
▲よく見ると、あちらこちらにたくさんいました。このような昆虫が多くみられるのも、管理作業の賜物です。

▲小さなキリギリスという意味の、ヒメギスもたくさんいました。こちらはまだ幼虫です。

▲柳瀬川には、鮎釣りをする人々の姿が多い。

▲葉上で休むルリシジミです。ヤマトシジミに似ていますが、少し大きめでやや高いところを飛びます。

▲帰りに寄った調節池にて、ヤナギの樹液を訪れるナミヒカゲとシロテンハナムグリです。

▲コクワガタも樹液を訪れていました。結構立派なオスです。

▲こちらは木の穴にもぐりこむようにして樹液をなめるメスです。すぐ近くにいました。

▲ヤナギのは上にいたのは、ゴマダラカミキリ。柑橘類の害虫ですが、姿はとてもきれい。

▲ヒメジョオンの花で吸蜜していたのは、キタテハです。羽が傷んでいる夏型です。

▲金山緑地公園の木道の上では、シオヤアブが交尾していました。左側のオスの尾端にある白い毛の束が塩を連想させたのでしょうか。

▲梅坂のおばけ山側に咲いていたノカンゾウです。葉が萱(かや)に似ていることから、萱草(かんぞう)という名がついたようです。