2023年8月31日木曜日

虫たちのかくれんぼ

▶この写真のどこかに昆虫が隠れています。ヒントは、カメムシの仲間です。①
▶ここには、バッタの仲間が隠れています。②
▶ここにもバッタの仲間がいます。本人は隠れているつもりかもしれませんが、目立ってしまっています。③
▶ロープ柵の後ろにいるのは誰?じっとしていれば分かりづらいのですが、動いていたので見つかってしまいました。④
▶①枯れたモミジの葉にとまっていたのは、ホソヘリカメムシです。これは見事な隠蔽擬態です。
▶②ヒメジョオンの茎に下向きにとまっているのは、オンブバッタのメスです。
▶③緑色の草むらの中にいたのは、大きな褐色のショウリョウバッタのメスです。
▶④午前8時が過ぎていたのに、うろうろと羽化場所を探していたアブラゼミの終齢幼虫でした。
 

2023年8月30日水曜日

大きくて薄い翅のウスバキトンボ

▶畑道の鉄柵ではねを休めていたウスバキトンボです。赤トンボ類と比べると、はねの面積が広くとても薄い印象です。
▶明け方、キクイモの葉裏で休んでいた個体です。この角度で見ると、はねの面積の広さが分かります。広くて薄いはね、そして体重の軽さゆえに、遠く南方から海を越えて北上して来られるということでしょう。

 

2023年8月29日火曜日

イチモンジセセリの吸い戻し行動

▶ササの葉上に落ちた鳥の糞を訪れていたイチモンジセセリです。鳥の糞に自分の排泄物の水分を注ぎ、乾いた糞を柔らかくしてから栄養分を吸っているのです。
 

2023年8月28日月曜日

キイロスズメバチの肉団子作り

▶仰向けになったアブラゼミに食らいついていたキイロスズメバチです。セミの腹を食い破り中の肉を囓り取っています。
▶作った肉団子は自分で食べるためではなく、巣に持ち帰って子供(幼虫)たちの餌にします。
 

2023年8月27日日曜日

子供が見つけたキイトトンボ

▶先週の土曜日に行われた“夏休み昆虫観察会”に講師として参加しました。子供たちは、家族と一緒に思い思いに昆虫を追いかけたり捕まえたり、元気いっぱいに活動していました。
▶東京都の絶滅危惧種にあげられているキイトトンボを見つけたのにはビックリ!身体が小さくて細いイトトンボをよく見つけたものです。ほかにもバッタやクワガタムシ、オニヤンマなどのトンボを捕まえた子もいました。昆虫をよく見て触れて名前を確かめた後は、野に放しました。
 

2023年8月26日土曜日

カマキリの成虫

▶カマキリの成虫の姿が目立つようになりました。草花や低木の好きなオオカマキリですが、この個体は林の中の木の幹にいました。
▶こちらはもともと林の中が好きなハラビロカマキリの成虫です。これは褐色型の個体ですが、緑色型の方が多い印象です。
 

2023年8月25日金曜日

スベリヒユの花

▶中里の畑道に咲いていたスベリヒユの花です。花の直径は7-8㎜ほどです。葉に白い斑点があるのは白さび病でしょうか。
▶スベリヒユの花を訪れていたヤマトシジミです。ヤマトシジミは食草のカタバミだけでなく、黄色い花が大好きです。
 

2023年8月24日木曜日

ツクツクボウシ鳴く

▶8月の下旬、雑木林の中で賑やかに鳴いているのはツクツクボウシです。ミンミンゼミやアブラゼミの鳴き声に衰えが見え始める頃になると、“オーシツクツク”と元気いっぱいに鳴き交わすようになります。
▶一方、メスのツクツクボウシは、枯枝に産卵していました。枯枝を選んで産卵しているのは、卵が来年の梅雨時に降雨の湿り気を察知して孵化するからです。降雨後の湿って柔らかくなった地面は、孵化したばかりの弱々しい幼虫にとって土の中に潜りやすいという訳です。
 

2023年8月23日水曜日

せせらぎ公園のコヒガンバナ

▶せせらぎ公園の宮下橋下流のほとりでコヒガンバナが開花しています。ヒガンバナとは見た目で区別することはできません。
▶せせらぎ公園上流側に咲くヒガンバナや金山緑地公園のヒガンバナと比べると約1か月早く咲くことと、このコヒガンバナは結実し種子ができることが明らかな区別点です。
 

2023年8月22日火曜日

せせらぎ公園のオニヤンマ

▶せせらぎ公園の流れの上を往復飛行しているオニヤンマを見つけました。今シーズンも発生していることに胸をなで下ろしました。
▶オニヤンマが消えたあたりを探してみると枯枝の先にとまっていましたが、どうもオニヤンマらしくありません。
▶これは頭部が小さく後肢が長いコオニヤンマでした。オニヤンマの飛行を観察しているときに割り込んできたもののようです。
▶オニヤンマの方は悠然と飛行を続けていましたが、途中でウスバキトンボに追われるという珍事もありました。山間部の清流で多くのオスが飛行している様子を見たことがある者としては、ここで飛んでいるのがたった1頭だけであることにさみしさと絶滅への不安を感じました。
 

2023年8月21日月曜日

キツネノカミソリ群落

▶中里保全緑地のC地区では金網越しですが、群落の様子が観察できます。例年に比べると少しさびしい気もしますが、まとまった花を見せてくれてほっとしています。
▶キツネノカミソリには結実するものとしないものがあるということなので、そこに注目して観察するのもおもしろそうです。
 

2023年8月20日日曜日

金山調節池のコオニヤンマ

▶早朝、金山調節池の歩道を歩いていると目の前を大きな黒と黄の模様のトンボが横切りました。目で追うと、フワッとUターンしきて縁石にとまりました。体の大きさに比して頭が小さいコオニヤンマです。
▶この場所が大のお気に入りと見えて、近くを人が通ると飛び立ちまだ舞い戻ることを繰り返していました。
 

2023年8月19日土曜日

御殿山保全緑地で保全体験ボランティア

▶御殿山保全緑地で、社会福祉協議会活動センター主催の緑地保全体験ボランティアが行われています。夏休みに入ってこれまでに3回行われ、毎回15名ほどの子どもたちが参加して笹刈り体験やノコギリを使った枝切り体験などをしています。
▶体験作業の合間には、花や虫を探して楽しむ子どもたちもいます。これは林内で見つけたコノシメトンボです。赤トンボの一種で、真夏の暑い時期は雑木林の中で過ごしているのです。
 

2023年8月18日金曜日

樹液酒場の賑わいも下火に

▶どこの雑木林でもナラ枯れ被害の影響からか樹液を出しているコナラやクヌギが多いのですが、集まる昆虫の姿は徐々に減ってきている印象です。
▶それでも早朝の比較的涼しい時間帯には、少ないながらノコギリクワガタやカブトムシ、カナブンなどが訪れています。
▶ルリタテハやアカボシゴマダラなどのチョウもときおり見かけます。

 

2023年8月17日木曜日

せせらぎ公園のアメリカザリガニ

▶清瀬第四小学校の北側にあるせせらぎ公園は親水公園の一つとして市民の憩いの場になっています。休みの日にはザリガニ捕りをする親子の姿も多く見られます。
▶せせらぎ公園の流れの中にはアメリカザリガニがたくさん生息しています。赤味がかった体色をしているのは成体です。いくら捕ってもかまわないのですが、アメリカザリガニは今年の6月1日から条件付き特定外来生物に指定されたことを知らない方も多いようです。
▶まだ赤くないアメリカザリガニの子どもです。条件付き特定外来生物というのは外来生物法という法律で規制されている生物で、飼育はできるが野外に放すことは禁じられています。知らずに野外に放しても違法行為となり、重い罰則や罰金の対象となるので注意しましょう。アメリカザリガニはこの流れに生息しているオニヤンマやクロスジギンヤンマの幼虫(ヤゴ)を食べてしまうので、できるだけ減らしたい生物です。
 

2023年8月16日水曜日

屋敷林の蝉時雨

▶朝の9時ごろ、舗装道路から屋敷林の小径へと一歩踏み入れると、賑やかな蝉の声に包まれます。私が子供の頃はこんな小径がいくつもあって蝉時雨を浴びる喜びをかみしめたものです。
▶声の主はほとんどがミンミンゼミ、次いでアブラゼミです。ニイニイゼミも鳴いているのかもしれませんが、ミンミンとアブラの声が大きくて聴き取れません。
 

2023年8月15日火曜日

精霊バッタと盆トンボ

▶旧盆(精霊会=しょうりょうえ)の頃に姿を多く見るということから名付けられたショウリョウバッタです。
▶同じくお盆の頃に群れをなして飛ぶ姿を見ることから“盆トンボ”とも呼ばれるウスバキトンボです。
▶晩夏になって数を増すセミは、その鳴き声から“法師蝉”とも呼ばれるツクツクボウシです。
 

2023年8月14日月曜日

ルリシジミの吸水

▶朝の金山調節池、池の周りの歩道の上でルリシジミが吸水していました。
▶すぐそばで2頭目も発見。吸水するチョウは多いのですが、みんなオスということです。
▶この時季いちばんたくさん飛んでいるトンボはウスバキトンボです。いくらか赤味がかっているので、赤トンボの仲間と思われてしまいます。
 

2023年8月13日日曜日

オオカマキリの幼虫

▶朝のせせらぎ公園で、アジサイの葉を食べていたアオドウガネです。何でもよく食べるコウチュウです。
▶同じアジサイにいたオオカマキリの幼虫です。右下に古い殻が見えるので、脱皮したばかりのようです。
▶歩道の木柵には1.5㎝ほどのセスジナガキマワリがかじりついていました。この木柵でいろいろな生きものが観察できます。
▶クワの木の若枝で向き合っていたアオバハゴロモです。小さな昆虫ですが、この時季とてもよく目にします。
▶アシナガグモの餌食になっていたのもアオバハゴロモでした。