2019年4月30日火曜日

ギンランとクゲヌマラン

▲中里保全緑地では、黄色い花のキンランとともに白い花のギンランが咲いています。葉が細長く、花の唇弁の距が浅く目立たないのは、クゲヌマランです。

▲こちらの花の唇弁には距がはっきり見て取れるので、ギンランです。東京都の絶滅危惧種に挙げられています。

2019年4月29日月曜日

キアゲハ

 
▲せせらぎ公園に咲くショカツサイの花に飛来したキアゲハです。アゲハよりもキアゲハのほうが、より明るいところを好むようです。個体数はアゲハよりもずっと少ない。食草のセリ科植物のある場所が限られるからかもしれません。せせらぎ公園には、セリ科のハナウドがたくさん出ています。

2019年4月28日日曜日

ウグイス

▲せせらぎ公園で、ウグイスのさえずりが聞こえました。ヤブの中を少しずつ移動しながらさえずっているので、なかなか姿を確認できません。5分ほど粘って、やっと撮影したのがこの写真です。

2019年4月27日土曜日

キランソウ

▲地面を覆うように広がるシソ科のキランソウです。観察会で、シソ科の植物の茎は四角いものが多いと説明していますが、キランソウはまるいです。春の彼岸、地獄の釜の蓋が開く頃に、釜の蓋をするように広がるところからの和名だとか。その広がった姿が、きらんという織物の切れ端に見えるからという説もあるそうです。

▲キランソウの花は唇形花で、三つに分かれた下唇の中央が大きく突き出しています。上唇側に黄色く見えるのは雄しべです。

2019年4月26日金曜日

コミスジ

▲松山保全緑地の歩道沿いで見つけたコミスジです。コミスジは幼虫越冬なので、これは新成虫です。綿のように見えるのは、犬の毛でしょうか。そこに口吻を伸ばしていることがわかります。汗ばんだ手にとまって吸うようなことがあるので、犬の汗の匂いでもするのでしょうか。

▲この行動をしばらく続けていましたが、こんな姿を見るのは初めてです。同じところを繰り返し歩いていますが、新しい発見はあるものですね。

2019年4月25日木曜日

キンラン開花

▲中里1丁目緑地でキンランが開花しました。萌芽更新の際に車両が入ったことの影響が心配されましたが、開花してよかったです。昨年より遅いですが、林内には多くの株が見られます。

▲花をアップで観察すると、また違った魅力を発見できます。
 明日は10時から大林組の敷地内の雑木林で、キンランの観察会が予定されています。例年ですと、ササバギンランやクゲヌマランも観察できます。

2019年4月24日水曜日

イカリソウ

▲カタクリが咲き終わった中里保全緑地の斜面は、いまイカリソウが群落を作っています。これほどの見事なイカリソウの群落は、ほかでは見たことがありません。4枚の花弁には距があり、中には蜜があります。独特な花の形を船の錨に見立てたのです。

2019年4月23日火曜日

チゴユリとホウチャクソウ

▲中里緑地に咲いたチゴユリです。草丈15センチほどの小さくて可愛いユリなので、稚児百合です。しかし、現在はイヌサフラン科です。

▲中里保全緑地のホウチャクソウです。これもイヌサフンラン科です。花の様子が、寺社の軒先の四隅に吊り下げられた宝鐸という飾り(青銅製の風鈴)に似ているところからの和名です。花が開かないので筒状に見えますが、花被片は6枚です。

2019年4月22日月曜日

アゲハチョウ

▲柑橘類の新芽に産卵するアゲハチョウです。4月中旬、清瀬で一番見られるアゲハチョウです。食草である柑橘系の樹木が増えたせいなのか、最近特に多くなったような気がします。

▲ショカツサイの花を訪れ、吸蜜しているアゲハチョウです。花を訪れる際にも前羽をあげて羽ばたくようにしている姿から、揚羽蝶と名付けられたといいます。

2019年4月21日日曜日

ツマキチョウ

▲春の野に飛ぶ白いチョウは何種類かいますが、春だけに見られるのはこのツマキチョウです。モンシロチョウと比べるとせわしなく羽ばたき、直線的に飛ぶ傾向があります。オスは羽の先が黄色いので、褄黄蝶というわけです。写真は、ムラサキケマンの花で吸蜜しているところですが、この花を訪れるツマキチョウをよく見かけます。

▲ヤマブキの葉上で休んでいるのは、メスのツマキチョウです。メスは羽の先端が黄色くありません。羽の裏側の模様は、緑の葉にとけ込み迷彩効果満点です。

2019年4月20日土曜日

フデリンドウ

▲日当たりのよい林床や林の縁で、愛らしいフデリンドウの花が咲いています。草丈は7~8センチほど。

▲なかにはピンク色がかった花があり、トキイロフデリンドウと呼んでいます。小さな花には、ビロウドツリアブなどの昆虫が訪れる姿を見かけました。

2019年4月19日金曜日

マルバスミレとタチツボスミレ

▲4月中旬、清瀬のあちこちで見られるマルバスミレです。花にも葉にもまるみがあって、全体に毛があります。

▲タチツボスミレは、清瀬でというより全国的によく見られるスミレですが、とても美しいと思います。花色や大きさ、葉にも変化の多いスミレです。

2019年4月18日木曜日

テングチョウ

▲暖かい日差しの中を飛ぶ姿をよく見かけるようになったテングチョウです。枯葉色なのであまり目立ちませんが、地面で羽を広げるとオレンジ色の模様が鮮やかです。

▲これは越冬成虫で、エノキの新芽に産卵して一生を終えます。初夏に新成虫が現れますが、その後ぱったりと姿を見かけなくなる不思議なチョウでもあります。


2019年4月17日水曜日

レンプクソウ

 
▲林床に生える小形の多年草で、草丈は10センチほどです。上の花は花冠が4つに、横向きの花は5つに裂けています。

▲花が5個集まってつくので、五輪花という別名があります。ほかに似た植物がないので生きた化石といわれています。


2019年4月16日火曜日

ナナホシテントウ

▲ヒメオドリコソウの上を歩いていたナナホシテントウです。日の光を求めるかのように上へ上へと登っていく姿から、天道虫と名付けられたといいます。暖かな春の日差しがよく似合う昆虫ですね。

▲トキワハゼとヒメオドリコソウの花の真ん中にいるのは、ナナホシテントウの幼虫です。成虫も幼虫もアブラムシを食べる肉食の天道虫です。

2019年4月15日月曜日

ムラサキケマンとシロヤブケマン

▲せせらぎ公園に咲くムラサキケマンの花です。ケマン(華鬘)とはぶつぜん仏前の飾りのことで、鮮やかに咲く様子から名付けられたのでしょう。ケシ科の1~越年草です。

▲真上から見ると、また別の美しさが感じられます。

▲紫色の部分がわずかに残る白花のものは、シロヤブケマンです。

2019年4月14日日曜日

ミドリヒゲナガとウスフタスジシロエダシャク

▲C地区でカタクリの巡回当番の時に、見つけたとても小さな蛾です。羽の長さは1センチぐらいでしょうか。それに比べて、白く見えるヒゲ(触角)がとても長い。羽は光沢があるように見えます。ミドリヒゲナガという、ヒゲナガガの一種でした。年1回コナラの花の周辺で見られるということですが、食草はわかっていないようです。

▲ササの葉にとまっていたのは、ウスフタスジシロエダシャクというシャクガの一種です。羽を開いても2センチぐらいの、小さな蛾です。春と夏の2回出現するということです。食草はリンゴ、マメザクラ、ナナカマドと山地系の植物が多いようですが、清瀬ではヤマザクラかなにかを食べているのでしょうか。


2019年4月13日土曜日

中里保全緑地のニリンソウ

▲中里保全緑地では、白い花の群落が見られます。これはニリンソウで、花壇に植えられるアネモネと同じキンポウゲ科の植物です。

▲1本の花茎に2輪の花が咲くことが和名の由来ですが、1輪だったり3輪だったりすることもあります。

▲ホソヒメヒラタアブが訪れていました。黄色い花粉に惹かれたのでしょうか?よく見ると、口吻に黄色い花粉がついているのが見えます。



2019年4月12日金曜日

アゲハ

▲日差しはあったものの、北風が冷たい日でした。それでも、小さな春型のアゲハが強い風に争うように飛んできました。さすがに疲れたのか、ササのは上で羽を休めました。

2019年4月11日木曜日

天気の急変

▲4/8の夕方、急な稲光の後、大きな雷鳴が聞こえ、音を立てて雹が降りました。窓越しに、屋根の上の氷の粒が見えます。

▲霰と雹は大きさの違いだけということで、5ミリ未満が霰で5ミリ以上のものを雹というそうです。

2019年4月10日水曜日

キランソウ

▲4/4 くぬぎ林で見かけたキランソウの花です。這性の多年草で、草丈は5~6センチぐらいです。葉も花も色が濃く、半日陰に咲いています。同じシソ科のジュウニヒトエはまだ開花していませんでしたが、まもなくでしょう。

2019年4月9日火曜日

ビロウドツリアブ

▲4/4 せせらぎ公園沿いに咲くオオアラセイトウ(ショカツサイ)の花を訪れている2匹のビロウドツリアブです。3〜4月に出現する春の昆虫で、体長1センチほどの丸っこいぬいぐるみのような体つきが愛らしい。

▲ホバリングしながら長い針のような口吻で蜜を吸っています。

2019年4月8日月曜日

ナズナにモンシロチョウ

▲4/3 せせらぎ公園付近のナズナの花で吸蜜しているモンシロチョウです。春の七草として知られるナズナは、史前帰化植物と見られています。そして、モンシロチョウもアブラナ科野菜とともに大陸から入ってきた史前帰化昆虫と考えられています。どちらも今ではすっかり日本の春の風物詩となっているのに意外ですね。

2019年4月7日日曜日

ヒナワチガイソウ

▲4/2 中里保全緑地の遊歩道近くで開花したヒナワチガイソウです。

▲4/4 ヒナワチガイソウはナデシコ科の多年草で、花径はおよそ1センチです。山渓の図鑑「山に咲く花 増補改訂新版2016」によると、茨城県の筑波山、水戸市、東京都のごく一部で見つかっているということです。

2019年4月6日土曜日

アカスジアオリンガ

▲4/3 せせらぎ公園の柵にとまっている小さな蛾を見つけました。若草色の羽に赤い筋がアクセントになっているきれいな蛾、アカスジアオリンガです。

▲アカスジアオリンガ(コブガ科)は、羽を広げると4センチほどあります。

▲食草はクヌギで、成虫が出現するのは3〜4月と6〜9月の2回です。

2019年4月5日金曜日

中里保全緑地のヤマザクラ

▲田んぼの神様の依り代とされたサクラは、ヤマザクラのことでしょう。ソメイヨシノが花が終わった後に葉が出るのに対して、ヤマザクラは花と葉が同時に見られます。

▲雑木林の中で咲く姿はソメイヨシノほどの華やかさはありませんが、それもいいものです。

2019年4月4日木曜日

台田市有林のカタクリ

▲3/24 台田市有林に咲くカタクリの花です。斜面に咲いているので、楽な姿勢で、このように下から見上げるようなアングルでの撮影ができます。

2019年4月3日水曜日

調節池のクイナ

▲3/24 金山調節池のほとりを歩いていると、5〜6メートル先にクイナの姿が見えました。木陰で動かないように立っていると、少しずつ近づいてきました。

▲目の前2メートルぐらいまで近づき、池の中でエサを探していました。

▲けっして派手な鳥ではありませんが、くちばしの赤色、腹のしま模様など近くで見ると本当にきれいです。

2019年4月2日火曜日

空掘川管理道沿いのクサボケの花

▲空掘川管理道のフェンスに沿って、クサボケの花が咲いていました。草木瓜といっても草ではなく木の花です。丈が低いので草という名前がついたのでしょう。白い花を咲かせているクサイチゴも同じですね。春は黄色や白色、紫色の花が多いので、朱色の花はよく目立ちます。

2019年4月1日月曜日

中里保全緑地のシュンラン

▲3/23 中里保全緑地の遊歩道沿いに咲いたシュンランです。市内各所で見られますが、場所によっては他所から移植した株もあると聞いています。しかし、ここのシュンランは以前から清瀬に自生していたものと姿形が同じです。