2020年11月30日月曜日

オオスズメバチの死

▶樹液のしみ出ているクヌギの木の根元に、2匹のオオスズメバチが転がっていました。
▶樹液の出る木を求めて飛来し、寒さのために一生を終えた働きバチでしょう。冬を越せるのは、女王バチだけです。
 

2020年11月29日日曜日

ピラカンサの実を食べるヒヨドリ

▶金山調節池の下池にある中の島には、赤く実ったピラカンサがあります。ピラカンサの実は有毒で人は食べられませんが、解毒酵素を持つ鳥たちには人気です。この日も、ヒヨドリが赤い実を食べに来ていました。
 

2020年11月28日土曜日

金山調節池のモズ

▶モズの高鳴きが聞こえたので、見上げると梢にオスの姿が見えました。秋になると、あちこちでモズが縄張り宣言をしている様子が見られます。
▶飛び立ちました。縄張りの見回りにでも出かけるのでしょうか。
 

2020年11月27日金曜日

橙色に色づいたクヌギカメムシ

▶せせらぎ緑地内で落枝の片付けをした日、せせらぎ公園の杭にとまっていたクヌギカメムシです。初夏のころは美しい緑色でしたが、徐々に成熟し、秋が深まると橙色に色づくのです。清瀬には、よく似たヘラクヌギカメムシも生息しています。気門が黒ければ、クヌギカメムシです。
 

2020年11月26日木曜日

金山緑地公園のモミジ

▶金山緑地公園の林の中にあるモミジの葉が部分的に色づき、グラデーションになってきれいでした。
▶下の方でガサガサ音がしていたので、見ると、ガビチョウが数羽でエサをあさっていました。
 

2020年11月25日水曜日

都民の森のコガラ

▶晩秋の都民の森を訪ねました。まっ先に出迎えてくれたのは、コガラです。
▶幹をつつきながら登っていました。樹皮に潜む虫でも探していたのでしょうか。
▶シジュウカラより少し小柄で、喉から胸にかけての黒い部分は、カラ類では一番小さいです。
 

2020年11月24日火曜日

ムラサキシキブの葉に並んだテントウムシ

▶中里保全緑地Cの西の縁に生えるムラサキシキブの葉上に並んでいたのは、テントウムシの蛹です。みんなで集まって蛹化したというわけではなく偶然だと思うのですが…真相はわかりません。
▶赤いテープが巻いてあるのは、萌芽更新のための伐採予定木です。
 

2020年11月23日月曜日

イヌビワの黄葉

▶中里1丁目緑地で、鮮やかに黄葉していた低木がありました。イヌビワです。ビワという名がついていますが、イチジクの仲間で清瀬ではよく見られます。
▶雌雄異株で、花は5~6月、果実は10~11月に黒紫色に熟します。実はイチジクに比べるとずっと小さいですが、雌果嚢は食べられます。
 

2020年11月22日日曜日

ミツバチとハナアブ

▶金山調節池のコセンダングサ(シロノセンダングサ)で蜜を集めるセイヨウミツバチです。ミツバチは冬も巣内で活動するため、できるだけ多くの花蜜や花粉を集めることが冬の備えとして欠かせません。
▶こちらはナミハナアブです。黒と黄色のしま模様のからだはベイツ型擬態と呼ばれ、毒針を持つハチに似せて鳥などの捕食者をだまそうとしているのです。単独生活者のナミハナアブは成虫で越冬するので、冬眠に備えてせっせと花粉を食べエネルギーを蓄えています。

 

2020年11月21日土曜日

金山調節池にオオホシハジロ

▶金山調節池にオオホシハジロが飛来したという情報を聞き、1/17に撮影してきました。冬鳥ですが、数が少ないので、見るのは初めてです。
▶頭頂と大きなくちばしが黒く、精悍な顔つきで、かわいらしい印象のホシハジロとはずいぶん違います。
▶これは今年の1月に葛西臨海公園で撮影したホシハジロです。
 

2020年11月20日金曜日

イヌシデとアカシデの紅葉

▶中里1丁目緑地で隣り合うイヌシデとアカシデの紅葉が、日に映えてきれいです。
▶イヌシデの葉は黄色に、アカシデの葉は赤くなります。2本のシデの木が並んでいるので、見比べると幹の違いもよく分かります。
 

2020年11月19日木曜日

イモカタバミの花と昆虫

▶せせらぎ公園に咲くイモカタバミの花を訪れていたウラナミシジミです。冬の訪れ間近なこの時季、姿を見かけることがずいぶん減りました。
▶こちらはセイヨウミツバチです。冬眠しないミツバチは、できるだけ多くの花蜜を集めて蓄え冬を乗り切る備えをしています。
 

2020年11月18日水曜日

マユミとミノウスバ

▶中里保全緑地A地区への南側の入口付近で、たくさんのマユミの実が見られます。仮種皮に包まれた赤い種子がのぞいていて美しいです。
▶同じ株のひと枝に、ミノウスバの姿がありました。年に1回だけ11月上旬に出現するマダラガの仲間です。枝の右側のほうに、産みつけられた卵が並んでいます。
 

2020年11月17日火曜日

ツワブキにキタテハ

中里1丁目の畑の隅に咲いているツワブキの花を、キタテハが訪れていました。金網越しの撮影です。
▶キタテハは成虫で冬を越します。越冬前のエネルギー補給に余念がないというところでしょう。
 

2020年11月16日月曜日

カンナの葉上のツチイナゴ

▶カンナの葉の上で休んでいるツチイナゴを見つけました。トノサマバッタと同じぐらいある大型のバッタです。バッタの仲間にはイネ科の葉を好むものが多いのですが、ツチイナゴはクズなどの茂る草地に多い種類です。成虫で越冬するので、冬になっても暖かい日には出会えるかもしれません。
 

2020年11月15日日曜日

日向ぼっこのチョウたち

▶御殿山保全緑地から南に広がる畑の、晩秋の風景です。
▶チャノキの上に広がったハヤトウリの葉の上で、仲よく並んで日向ぼっこをするウラナミシジミです。
▶ベニシジミも飛来しました。風のない秋晴れの日差しの下では、このような光景がよく見られます。
 

2020年11月14日土曜日

コセンダングサに集うチョウたち

▶金山調節池の土手に咲くコセンダングサの花には、多くのチョウたちが集まります。これはヤマトシジミです。
▶キタキチョウも、この花畑に多いチョウのひとつです。このチョウは成虫で越冬するので、12月に飛ぶ姿を見ることもめずらしくありません。
▶ヤマトシジミより大きく活発に飛びまわっているのは、ウラナミシジミです。後ろ翅のヘリにある黒い紋と尾状突起が目印です。
 

2020年11月13日金曜日

才媛に負けない美しさ

▶笹刈り前の植生立会いの折に訪れた、中里保全緑地の華やかなムラサキシキブです。日当たりがよいせいか、直径4ミリほどの紫色の実がたくさんついています。平安時代の才媛、紫式部の名に恥じない美しい姿です。
 

2020年11月12日木曜日

クロコノマチョウの隠蔽擬態

▶御殿山保全緑地を歩いていると、足元から黒っぽいチョウが飛び立ちました。数メートル先の地面に降りたので近づくと…クロコノマチョウが落葉の中にとまっていました。どこにいるか分かりますか?
▶体がササの葉に隠れているので分かりづらいですが、ちょうど真ん中に左側を前にしてとまっています。見事に枯葉に溶け込む隠蔽擬態といえるでしょう。
 

2020年11月11日水曜日

松山保全緑地のビンズイ

▶笹刈り前の植生立会いで松山保全緑地を歩いていたとき、出会ったビンズイです。ビンズイは漂鳥で、冬は平地の松の木あるところにやって来ます。きっと松山保全緑地がお気に入りなのでしょう。
▶足元には、美しい野菊が花盛りでした。これはユウガギクでしょうか。
▶すぐそばには、シロヨメナも咲いていました。
 

2020年11月10日火曜日

ホコリタケ

▶雑木林の地面にたくさんのホコリタケが並んでいました。ホコリタケはキツネノチャブクロとも呼ばれるキノコの仲間で、球状の頭と円柱状の柄の部分があります。
▶はじめ表面が白いのですが、しだいに灰褐色になり小さなつぶつぶにおおわれます。球状の頭のてっぺんに穴があって、そこから粉ぼこりのような胞子が吹き出ます。写真右上の煙状のものが吹き出した胞子です。
 

2020年11月9日月曜日

虫たちの日向ぼっこ

▶ハヤトウリの大きな葉の上で日向ぼっこをしているセスジツユムシとヤマトシジミです。晩秋の冷たい空気の中では、変温動物である昆虫たちは活発に動けません。こうして日差しをたっぷりと浴び、体温を上げることで活動できるようになるのです。
 

2020年11月8日日曜日

オギの穂

▶金山調節池のオギの穂がきれいな銀白色になっています。穂はススキに似ていますが、より白く、小穂にススキのような芒(のぎ)がなく手触りがソフトです。また、ススキのように株立ちせずに、広がるように群落を作ります。柳瀬川の土手にはススキもあるので、くらべて見てください。
 

2020年11月7日土曜日

モンシロチョウのオスとメス

▶金山調節池の土手に咲くコセンダングサの花に、モンシロチョウがたくさん訪れていました。これはオスのモンシロチョウです。
▶前翅の黒い紋の色がうすいのは、メスのモンシロチョウです。紫外線が見えるチョウの眼からは、メスのチョウだけが白く見えるそうです。オスの翅は紫外線を吸収してしまい、黒く見えるのだそうです。
 

2020年11月6日金曜日

ケヤキ黄葉

▶金山緑地公園のケヤキの黄葉が進んでいます。木が葉を落とす準備を始めるころ、葉に届く水分や栄養分が少なくなります。気温も低くなり、葉緑素が壊れていきます。そうして緑の色素が抜け、もともと葉の細胞に含まれている黄色い色素が見えるようになるのです。

▶日に日に黄葉が進み、晴れた日にはとても美しく見えます。訪ねてみてください。
 

2020年11月5日木曜日

柳瀬川のマガモ

▶柳瀬川に憩うマガモの小さな群れです。シベリアなどの北国から渡ってきた冬鳥です。頭が緑色のオスたちが、褐色のメスを取り囲むようにしています。越冬中につがいになるために、オスたちは安穏としてはいられません。
 

2020年11月4日水曜日

アザミの花と昆虫たち

▶林の縁で咲くトネアザミの花を訪れていたホシホウジャクです。翅を高速で羽ばたかせ、空中静止(ホバリング)しながら口吻をのばして蜜を吸っていました。
▶これはハラナガツチバチの仲間です。11月ともなると林の中に咲く花はとても少なくなり、花があるところには多くの昆虫たちが集まります。
 

2020年11月3日火曜日

林の中の赤い実

▶笹刈り時に希少な植物が刈られないよう、マーキングに林に入りました。赤い実が目立つようになりました。これはご存じナンテンです。中国原産で、縁起のよい木として庭にも植えられます。
▶こちらは正月の縁起物として使われるセンリョウの実です。てっぺんに赤い実がつくので,よく目立ちます。クササンゴとも呼ばれています。
▶これは、マユミの実。材がよくしなるので弓の材料に使われました。薄ピンク色の果皮が割れて赤い種子がのぞいています。
▶こちらは、コマユミの実。ニシキギの翼のない品種とされています。これも果皮が裂けてオレンジ色の種子があらわになっています。マユミもコマユミも実には毒成分があり食用にはなりません。ヒヨドリやメジロなどの野鳥が食べても平気なのは、毒を分解する酵素を持っているからです。