2019年3月31日日曜日

せせらぎ公園のホソバミズゼニゴケ

▲3/23 カタクリの巡回当番を務めているときに、練馬からの来訪者にホソバミズゼニゴケの情報をお聞きしました。教えていただいた場所を訪ねると、すぐに見つけることができました。湧水池などで見られる苔類で、日本全土に分布しているようです。

▲立ち上がった3〜4センチの柄のいただきに、蒴(さく)と呼ばれる球形の胞子嚢があります。直径は1ミリぐらいでしょうか、なかなか神秘的な姿です。熟すと4つに裂けて、胞子を飛ばします。左側に見える黄色っぽいのが、裂けた後の蒴です。

2019年3月30日土曜日

ヤマガラ

▲3/22 立ち枯れの頂にとまったヤマガラです。背と腹が茶褐色なので、カラフルな印象です。

▲なかなか愛嬌のある顔つきです。

▲シジュウカラに似たさえずりですが、少しテンポが遅いかな。

▲コブシの花が咲く枝にとまりました。

2019年3月29日金曜日

ヒメニラの花

▲3/18 クヌギ林の臨床に咲くヒメニラの花です。ゴマ粒ほどの小さな花です。東京都のレッドリストに絶滅危惧種としてあげられていますが、ここではたくさん観察できます。

2019年3月28日木曜日

キタキチョウ

▲3/18 金山緑地公園の柳瀬川沿いの小道で見かけたキタキチョウです。モンキチョウは蛹越冬ですが、キタキチョウは成虫越冬です。冬を乗り越えてきた個体ですが、とてもきれいです。

2019年3月27日水曜日

畑に舞うモンシロチョウ

▲3/18 今年のモンシロチョウの出現は早く、3月の13日に飛翔する姿を確認ができました。それから5日後、御殿山保全緑地に続く畑では、複数のモンシロチョウが飛び交っていました。畑道に咲くオオイヌノフグリで吸蜜するメスのモンシロチョウです。

▲こちらは畑に咲くアブラナの花で吸蜜するオスのモンシロチョウです。モンシロチョウの食草はアブラナやキャベツなどの栽培植物で、これらとともに日本に移入した史前帰化昆虫と考えられています。

2019年3月26日火曜日

松山保全緑地のヤブツバキ

▲3/18 本州〜沖縄の照葉樹林を構成する代表的な木の花です。花は冬から早春にかけて、昆虫の少ない季節に咲きます。受粉の媒介は、もっぱらメジロやヒヨドリなどの鳥類が行います。

2019年3月25日月曜日

松山保全緑地のオオタカ

▲3/18 今年も松山保全緑地で、オオタカの営巣が確認されました。この日は、ヒマラヤスギの枝で休むつがいの姿がありました。ここで営巣するようになって確か6年目になるかと思いますが、静かに子育てを見守りたいものです。オオタカは1993年に国内希少種に指定されてから保護が進んで、生息数が増えたということです。

2019年3月24日日曜日

中里クヌギ林のアズマイチゲ

▲3/17 クヌギ林に2輪のアズマイチゲが開花しました。2〜3年前には10輪以上咲いたこともありました。もっと増えてくれると嬉しいのですが…。

▲このところの暖かさで、カタクリの開花もずいぶん進みました。

2019年3月23日土曜日

おばけ山のトビモンオオエダシャク

▲3/17 カタクリの巡回当番からの帰途、おばけ山の木の幹が目にとまりました。なにやら蛾らしき影が見えます。

▲近づいてみると、トビモンオオエダシャクでした。開張は8センチあまり、触角を見るとメスのようです。3〜4月に発生する春のシャクガです。

2019年3月22日金曜日

ヒロハアマナにニホンミツバチ

▲3/17 開き切らないヒロハアマナの花を訪れたニホンミツバチです。しばらくとまって、花粉を集めていました。足に花粉カゴが見えます。この日、C地区では9輪のカタクリが開花しました。黒いマルハナバチも飛び回っていたので、受粉が順調に進みそうです。

2019年3月21日木曜日

ヒヨドリのごちそう

▲3/14 金山調節池で、ヤナギの新芽を食べるヒヨドリです。

▲河津桜の花の蜜を吸いに来たヒヨドリです。

▲3/18 金山調節池に咲くコブシの花を食べに訪れたヒヨドリです。

2019年3月20日水曜日

ベニシジミとモンキチョウ

▲3/14 柳瀬川の土手を舞うチョウを観察しました。一つは、ベニシジミです。春一番に飛び出すシジミチョウです。越冬は幼虫ですから、2月下旬から遅くとも3月上旬には蛹になっていたはずです。

▲そして、モンキチョウ。少しの間飛んでは土手の草間にとまり、体を倒して日の光を浴びていました。こちらも越冬はおもに幼虫で一部は蛹と考えられています。まだ寒い時季に蛹化し、春の暖かさをいち早く感じて羽化してきたのでしょう。

2019年3月19日火曜日

金山調節池のクサガメ

▲3/14 金山調節池の水底を、泥を巻き上げながら歩いているカメを見つけました。甲長(甲らの長さ)は二十数センチといったところでしょうか。よく見かけるミシシッピアカミミガメとは感じが違います。どうやら、クサガメのようです。

▲クサガメは江戸時代以前に朝鮮半島から持ち込まれたと考えられています。クサガメは「草亀」とも書きますが、本来は「臭亀」で足の付け根から悪臭を出すことが和名の由来です。

2019年3月18日月曜日

中里1丁目緑地のシュンラン

▲中里1丁目緑地のシュンランが開花し、観察用の遊歩道が整備されています。清瀬にもともと自生していますが、ここのシュンランは植栽された株もあるようです。

2019年3月17日日曜日

糖蜜に集まる春のキリガ

▲3/11 夜の6時過ぎ、糖蜜に集まった11匹のキリガです。前回は2/20でしたが、顔ぶれがずいぶん入れ替わりました。

▲前回は成虫越冬した秋のキリガが中心でしたが、春に発生するキリガが多くなりました。これはカバキリガで、3月初旬からの発生です。

▲シロヘリキリガ

▲チャイロキリガ

2019年3月16日土曜日

カタクリ咲き始める

▲3/13 C地区でカタクリが咲き始めました。3/12にWさんから開花したとの情報をもらっていました。昨年ここで開花を確認したのが3/13でしたので、今年もほぼ同じです。

2019年3月15日金曜日

ヒロハノアマナ咲く

▲3/13 気温が上がり、中里緑地保全地域でヒロハノアマナが開花しています。

▲ここまでの2枚は、A地区での撮影です。

▲これはC地区での撮影です。ここでは、カタクリも1輪開花していました。

▲B地区での撮影です。このほか、クヌギ林の南側でも多くの開花がありました。

2019年3月14日木曜日

せせらぎ公園のマンサク

▲3/8 せせらぎ公園に植栽されたマンサクが満開でした。マンサクの語源は、早春に他の花に先駆けて「先ず咲く」ことから、まずさく→まんさくと変化したということですが、確かではないようです。

▲黄色い糸状の花弁が青空に映え、華やかでよく目立ちます。
 この日、せせらぎ公園の小さな流れの上に、1匹のアメンボ(ナミアメンボ)を見つけました。

2019年3月13日水曜日

アセビの花咲く

▲3/8 空掘川管理道に植栽されたアセビの花が咲いていました。ツツジ科の常緑低木で、早春に花をつけるところからよく公園などに植えられます。漢字では「馬酔木」と書く有毒植物です。

2019年3月12日火曜日

キツネノカミソリ芽生え

▲3/8 おばけ山林内のキツネノカミソリ芽生えです。スイセンの葉に似て、先に円みがあります。花が咲くのは夏で、その前に葉は枯れてしまいます。

2019年3月11日月曜日

カタクリの芽生え

▲3/8 おばけ山の林内で、カタクリの芽生えを観察しました。

▲この日は1枚葉の芽生えだけでしたが、まもなく蕾を抱えた2枚葉の花芽も顔を出すことでしょう。昨年カタクリの開花を確認したのが3/13でしたが、今年はどうでしょうか。

2019年3月10日日曜日

ヒメカンスゲ開花

▲3/8 春の日差しの中、おばけ山を歩きました。冷たい北風が吹いていましたが、林の中は比較的暖かく感じました。ヒメカンスゲの開花がちょうど始まったところです。黄色い毛ばたきのように見えるのは雄花で、下の方に雌花が見えます。

2019年3月9日土曜日

巣箱架け替え作業

▲3/5は久しぶりに暖かい日差しが降り注ぎ、春の空気に包まれました。この日、松山緑地保全地域の巣箱架け替え作業に参加しました。

▲取り外した巣箱は全部でで22個で、シジュウカラ用に架けられたものです。そのままでは今シーズンの営巣に利用されないので、古い巣を取り出してきれいに清掃してから再び取り付けます。

▲右側は営巣に使用された巣箱で、左側は使用されていない巣箱です。営巣されていない方は、鳥のフンでいっぱいでした。

▲土台や周囲には苔や枯れ草、中心部分には犬の毛のようなものが使われています。無精卵が一つ残っていました。

▲鳥のフンがなかった巣箱には、3匹のヤモリが陣取っていました。

▲巣箱から外された野鳥の巣です。ほとんどがシジュウカラですが、左上の巣はシュロの繊維できれいに作られていて、他の巣とは様子が違いました。シジュウカラ以外の野鳥が利用したのかどうかは不明です。

2019年3月8日金曜日

金山調節池のカヤネズミ

▲2/23 金山調節池の管理作業をしているとき、小さなネズミが跳び出しました。作業のメンバーが捕獲してポリバケツの中に入れました。文字通り濡れねずみです。

▲ヨシの枯れ草を入れて、幸い暖かい日差しだったので、まもなく乾きました。体長6センチ、尾長6センチのカヤネズミです。

▲カヤネズミは1属1種で、体重は8〜10グラムでネズミの中では最軽量です。沼沢地や河床の草原に住み、ヨシなど草丈の高いイネ科の草に尾を巻きつけて登ります。東京都ではもはや生息地が失われ、絶滅種に挙げられている希少種です。

▲幸い元気を取り戻し、ポリバケツを懸命に登ろうとしていましたので、草の残っているところに放しました。

2019年3月7日木曜日

金山調節池のニホンアカガエル

▲2/23 金山調節池で管理作業をしていると、池の中のあちらこちらにカエルの卵らしき塊がありました。

▲数えると、全部で70ほどの卵塊が見つかりました。これは、ニホンアカガエルの卵です。

▲もう親の姿はないかなと諦めかけていたところ、管理作業のメンバーが見つけてくれました。黄褐色の体で、体長は6センチほどのニホンアカガエルに間違いありません。全国各地で数を減らし、東京都の絶滅危惧種に挙げられている希少種です。

▲別の場所では、ニホンアカガエルの倍ほどの大きさのアズマヒキガエルのペアがまさに産卵の真っ最中でした。ひものように見えるのが、アズマヒキガエルの卵です。