2016年11月30日水曜日

秋の蛾たち

▲空堀川管理道の外灯近くの幹にとまっていたのは、チャエダシャクです。この蛾を見ると、いよいよ冬が間近であると感じます。

▲つぐそばにいたのは、カシワキボシキリガでしょうか。

2016年11月29日火曜日

せせらぎ公園の紅葉とトホシクビボソハムシ

▲せせらぎ公園に植えられているニシキギの紅葉も終盤です。

▲宮下橋近くで見つけたトホシクビボソハムシです。体長わずか5ミリ程度ですが、緑の葉の上にいたので簡単に発見できました。前翅に黒い星があるのでトホシという名ですが、星の数は10個と限らず、消失している個体もあります。
 クコに集まります。そういえば、この辺りでクコの花を何度か観察しました。

2016年11月28日月曜日

アオサギの漁

▲空堀川の浅瀬を歩くアオサギです。もっとも空堀川はほとんどが浅瀬ですが…このアオサギはずいぶん前から空堀川を漁場と決めているようで、たびたび目にします。

▲私が通りかかった時、ちょうど魚を捕えました。生きる技とはいえ、なかなかたいしたものです。
 カメラにつけていたのは昆虫撮影用の中望遠レンズだったのですが、とっさに撮影しました。という訳で大幅にトリミングした画質のよくない写真で、ご勘弁ください。

2016年11月27日日曜日

ダリアの花にキタテハ

▲日の光が燦々と降り注ぐ南向きの花壇には、まだ見事なダリアの花が咲いています。
 そこに、キタテハが連日のように訪れています。この花壇にはほかにも吸蜜植物が花開き、辺りの空気も暖かいからでしょう。越冬前のエネルギー補給といったところでしょうか。










2016年11月26日土曜日

晩秋に咲くセイヨウタンポポ

▲空堀川沿いで咲いていた、一輪のセイヨウタンポポです。カントウタンポポは春から初夏の短い間しか咲きませんが、セイヨウタンポポは日当たりのよい場所ならほぼ一年中見ることができます。受粉を昆虫に媒介してもらう必要がないということもあるのでしょうね。

2016年11月25日金曜日

秋深まるせせらぎ公園で日向ぼっこ

▲晩秋のせせらぎ公園です。日が当たると、多くの昆虫たちが日向ぼっこに集まるところです。

▲この日、柵の上で小春日和の暖かさを楽しんでいたのは、コバネイナゴでした。近くの葉の上には、ツマグロオオヨコバイ、セスジツユムシ、ナミテントウ、そしてキマダラカメムシなども見られました。

2016年11月24日木曜日

11月の初雪

▲11月に初雪が降ったのは、なんと54年振りだそうです。

▲お昼頃の畑道には、雪が5~6センチ積もっていました。

▲黄葉した雑木林の木々にも、雪が降り積もっていきます。

▲11月21日と同じ場所から撮ったネギ畑です。

▲雑木林の中にも、うっすらと雪が積もりました。

空堀川の黄葉とキセキレイ

▲空堀川の畔の黄葉が陽に映えて美しい。クワでしょうか。

▲流れの近くにはキセキレイの姿がありました。こちらを向いてくれると、腹の黄色が見えるので存在が分かります。

2016年11月23日水曜日

せせらぎ公園の紅葉、花と虫

▲せせらぎ公園に植栽されたマンサク、ニシキギ、コブシの木々の紅葉がきれいです。

▲足元には、オキザリスの花が咲いています。耐寒性があるようで、晩秋から冬にかけて昆虫たちにとってはありがたい蜜源です。

▲こちらはサザンカの花、たくさんの雄しべの上でツマグロキンバエが花粉をなめていました。ツマグロキンバエは体長7ミリほど、6月~晩秋に見られる訪花性のハエです。





2016年11月22日火曜日

エナガ

▲明治薬科大学付近の空堀川畔を歩いていたとき、「ジュルル・・・」と聞き覚えのある声が聞こえました。すぐ近くに数羽のエナガの群れが飛来し、茂みの中から川沿いの柵の上に飛び移ったところを撮りました。短いくちばしに長い尾羽、とても可愛らしい小鳥です。

2016年11月21日月曜日

中里のネギ畑

▲晩秋の、中里のネギ畑です。畑は子供の頃から見慣れた懐かしい風景ですが、作物は時代によって随分と変わってきました。昔の清瀬は、麦畑が広がっていました。もっとも、この場所は雑木林でしたが…

2016年11月20日日曜日

ウスキツバメエダシャク

▲外灯近くにいたウスキツバメエダシャクです。夜、灯りにひかれて飛来したのでしょう。シャクガ科の仲間で、全国に分布します。似た種類が多いのですが、清瀬では本種が普通に見られます。

▲後翅の尾状突起がツバメの名前の由来です。なかなか美しい蛾で、私はまだ観察していませんが、昼間も活動し花を訪れることがあるようです。

2016年11月19日土曜日

クヌギカメムシの交尾

▲せせらぎ公園の柵の上を移動する、交尾中のクヌギカメムシです。左側の雄は、すでに死んでいるようです。メスは十分に成熟し、腹は卵ではち切れんばかりに膨らんでいます。これから、クヌギの幹に産卵するのです。まもなく、ゼリー状の物質で覆われた卵塊が見られるようになるでしょう。

2016年11月18日金曜日

トラマルハナバチ

▲咲き残ったアベリアの花を訪れていた、トラマルハナバチです。清瀬でよく見られるマルハナバチは本種のほか、クロマルハナバチとコマルハナバチがいます。

▲マルハナバチ類が営巣するのは、枯草や苔のように柔らかくて乾燥した植物質の多い地中です。そのような条件を満たすのは、使われなくなったノネズミや野鳥の巣ということになります。地表をなめるように飛んだり、地面を歩いたりしているマルハナバチをよく見かけるのはそのせいです。

2016年11月17日木曜日

セアカツノカメムシの雄

▲中里緑地保全地域の空堀川管理道で出会ったセアカツノカメムシです。体長2センチほどの雄で、腹端に短い突起が見えます。

2016年11月16日水曜日

ウラギンシジミ

▲小春日和の日差しを浴びるウラギンシジミの雄です。近づいて撮影しても逃げませんでした。

▲シジミチョウとしては大きめなので、よく目立ちます。また、翅裏が白色なので飛ぶと点滅しているように見え、目につきやすいチョウです。成虫越冬です。

2016年11月15日火曜日

昆虫のミミズク

 
▲葉の上に飛来したミミズクです。体長は2センチほどで、胸部背面に耳状の突起があります。

▲別の葉の上に移して撮影。ヨコバイの仲間で、植物の汁を吸います。きょうのように目の前に飛来してくれると気付くことができますが、地味な昆虫なので見逃してしまいがちです。


2016年11月14日月曜日

アケビコノハ

▲清瀬の自然を守る会の小林さんが発見したアケビコノハです。せせらぎ公園の外灯近くにいた個体のようです。こうしてみると、本当に枯葉のように見えます。

▲ちょっと刺激して前翅を開かせたところ、美しい後翅がのぞきました。

▲そうしているうちに前翅をふるわせ始めました。飛び立ちのためのウォーミングアップのようです。まもなく飛び去りました。

2016年11月13日日曜日

ミノウスバの産卵

▲せせらぎ公園のマユミの枝で産卵しているミノウスバです。今年は例年より個体数が少ないように感じます。

▲枝に産み付けられた卵に体毛が塗されています。多少は卵を保護する役目を果たすのでしょうか。

 清瀬の自然を守る会の佐藤先生から、10月「ミゾソバの花」の中のイヌタデについて、〈イヌタデなどの「イヌ」は否定の「いな 否」に由来するようで、「似て非なるもの」という意味です。似ているけれど価値が低いという意味でつかわれることが多い〉とのご教示をいただきました。ありがとうございました。

2016年11月12日土曜日

セイヨウミツバチの活動

▲道端のカタバミの花で吸蜜していたセイヨウミツバチが飛び立ったところです。社会生活を営むミツバチは、ほぼ一年中活動しています。以前に比べると、晩秋から冬にかけても暖かい日が多くなり、野草でも植栽でも開花していれば、働きバチが活動する様子が観察できます。

2016年11月11日金曜日

ヤマトシジミ

▲道端に咲くカタバミの花で吸蜜しているヤマトシジミの雄です。

▲ノイバラの実にとまって休んでいたのも、ヤマトシジミです。
 ヤマトシジミは4~11月に発生し、幼虫で越冬します。飛ぶ姿が似たルリシジミとツバメシジミも同じころに発生しますが、地面を這うように飛ぶのはヤマトシジミと思って間違いないでしょう。この時季の個体数もヤマトが一番多いです。
 

2016年11月10日木曜日

ガビチョウ

▲私が清瀬でガビチョウを見かけるようになったのは5年ぐらい前からですが、今年は特に数が多いように感じます。写真はノートリミングですが、こんなに近づいてくるのは、飼い鳥だったころのDNAを受け継いでいるからなのでしょうか。

▲遠くで聞こえる囀りは美しくても、こんな近くでは賑やかすぎて閉口します。

2016年11月9日水曜日

マユミにミノウスバ

▲マユミの枝で交尾するミノウスバを見つけました。例年だと10月下旬から見かけるのですが、今年は11月になってからの観察です。数日前に飛翔する複数のミノウスバを見たのですが、枝にとまっているのはこのペアが最初です。

▲翌日行ってみるとペアは離れていましたが、産卵はまだのようです。




2016年11月8日火曜日

ペンタスの花にナガサキアゲハ

▲植栽されたペンタスの花を訪れていたのは、翅がボロボロの黒いアゲハチョウです。懸命に吸蜜していました。

▲後翅はボロボロでしたが、翅の付け根にある赤斑から、ナガサキアゲハであることが分かります。南方から分布を広げてきたこのチョウが、11月に入っても姿を見られるようになってしまったことに改めて驚かされます。

2016年11月7日月曜日

晩秋のセンチコガネ

▲中里緑地保全地域の遊歩道で、もがいているセンチコガネを見つけました。姿勢を直してやると、歩き始めました。センチは雪隠で、日本に生息している140種ほどの糞虫の一つです。日本全国に生息し、成虫が見られるのは4~11月です。獣糞のほか、動物の死体にも集まります。ある種のキノコにも集まるようです。

▲上翅には条溝があり、はっきりとした点刻が見えます。この季節はさすがに動きが鈍いですが、気温が上がるとよく飛び、新鮮な獣糞に集まります。

2016年11月6日日曜日

ケヒラタアブ

▲コスモスの花に、少し大きめのヒラタアブの姿を見つけました。あまり見かけない種類ですが、複眼に微毛がはえているケヒラタアブです。

2016年11月5日土曜日

オオハナアブの顔

▲この時季、チャの花を訪れる昆虫の中で最も多いのはオオハナアブです。葉にとまっている個体の顔を撮ってみました。大きな複眼におもしろい模様が浮き上がって見えます。顔面にはチャの黄色い花粉が付いていますね。

2016年11月4日金曜日

ササキリの雌と雄

▲ススキの穂が美しい季節です。

▲ススキの葉にとまっているのはササキリ、小さなキリギリスの仲間です。食べるのは葉だけでなく、小さな昆虫類も捕食する雑食性です。これは、剣のような産卵管をもつ雌です。

▲葉影で翅をふるわせているのは雄です。昼も夜も鳴くのです。
 ササキリは体長2㌢ほどで、本州~沖縄に分布し、8~10月に成虫が見られます。