2016年4月29日金曜日

せせらぎ公園のフジの花

▲せせらぎ公園にあるのは自生のフジの花で、ノダフジ(マメ科)という種類です。野田は大阪の地名で、昔はフジの名所だったそうです。他の樹木などに右巻きにつきます。

▲ヤマブキの葉にとまっていたのは、ホソオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科)という小さな蛾です。名前の通りひげ(触角)が体長の数倍あり、飛んでいても目立ちます。食草は不明です。

2016年4月28日木曜日

草むらのチョウとクビキリギス

▲空堀川沿いの小さな草むらは、ヒメウラナミジャノメの最盛期の様相です。
 本種は全国各地に普通で、清瀬にも多く産します。年3回の発生ですが、個体数は春が一番多いような気がします。食草は、各種のイネ科やカヤツリグサ科植物です。地面近くをポンポンと跳ねるように飛び回って、ハルジオンやオランダガラシなどで吸蜜しています。

▲この草むらを歩いていたら、足元から緑色の虫が跳び出てきました。クビキリギスの雌です。成虫で越冬したキリギリスの仲間で春に産卵し、新成虫は秋に出現します。何やら物騒な名前がついていますが、顎の力が強く、ものに噛みついている本種を無理に引きはがそうとしたら首がとれてしまったとか・・・

2016年4月27日水曜日

ギンラン

林の緑が濃さを増してきました。下草も徐々に茂り、ヒロハノアマナやかたくりなどの春植物の葉が消えつつあります。

▲林床はキンランの花盛りです。見ごろは、もう2,3日というところでしょうか。

▲キンランに比べると、ギンランはぐっと少ないように思います。

▲葉の形や付き方、花にはっきりとした距があるところからギンランに間違いないと思います。

▲せせらぎ公園の欄干にとまっていたのは、ハグロケバエです。複眼が小さいことで、雌であることが分かります。前にメスアカケバエを紹介しましたが、本種の雌は全身が真っ黒です。

2016年4月26日火曜日

サワフタギの花と昆虫たち

▲空堀川管理道沿いのサワフタギの花が咲きました。純白の花は、なかなかきれいです。

▲花粉や蜜を求めてやってきたのは、ホソヒラタアブです。体長は1センチほどです。
 幼虫はウジ型で、植物上を歩き回り、アブラムシやカイガラムシを捕食します。

▲葉にとまっていたのは、オオバコヤガでしょうか?

2016年4月25日月曜日

アオスジアゲハの吸蜜

▲せせらぎ公園に咲くオランダガラシ(クレソン)の花から花へ、蜜を求めて舞うアオスジアゲハに出会いました。

▲オランダガラシは、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、トラフシジミなども訪れる人気の花です。モンシロチョウやスジグロシロチョウの食草でもあります。

▲伸ばしている口吻に花粉が付いているので、受粉の媒介もしているようです。

2016年4月24日日曜日

ジャコウアゲハのオス

▲3日前に飛翔を見たのは雌でしたが、せせらぎ公園のショカツサイの花畑付近を飛んでいたのは雄でした。しばらく飛んでは少し休みを繰り返していました。休むのはほぼ同じ場所なので、撮影は容易でした。

▲胸部から腹部にかけて赤い色の帯があることで、他の黒いアゲハ類と区別できます。この赤色は、鳥などの捕食者に対する警告色です。食草のウマノスズクサに含まれる毒成分を体に蓄積しているので、捕食者に襲われにくいのです。

2016年4月23日土曜日

コミスジの吸蜜?

▲せせらぎ公園でも、コミスジの発生を確認しました。ノイバラの茎にとまって口吻を伸ばし、なにやら一心に吸っています。近くにアブラムシがとまっていたので、その甘露を吸っていたのかもしれません。

2016年4月22日金曜日

松山緑地のフデリンドウ

▲林床の枯葉の間から顔を出したフデリンドウ(リンドウ科)です。去年ほど大きな株は見当たりません。

▲小さくて歩道を歩く人の目にも留まらないようですが、それが何とももったいないと思える可愛らしい花です。

2016年4月21日木曜日

松山緑地のオオタカ

 久し振りに松山緑地保全地域を歩きました。
 コミスジ(タテハチョウ科)の飛翔を見ました。

▲キョッキョッキョという声が聞こえてきたのでアカマツを見上げると、オオタカ(タカ科)が枝にとまっていました。今年も、ここで営巣しているようで嬉しいことです。飛び立つと、数羽のカラスに追いかけられていました。

2016年4月20日水曜日

キンランの開花

▲中里1丁目保存林で、キンランが咲き始めました。

▲昨日は2株でしたが、今日また数株が開花。来週あたりが見ごろになるでしょうか。

▲こちらは、クヌギ林のクゲヌマランです。

▲ギンランに似ていますが、距がないことなど花の感じが違います。

2016年4月19日火曜日

蜜を盗むクマバチ

 きょうも暖かい一日となりました。アゲハ、キアゲハの産卵行動、クロアゲハ、ジャコウアゲハの飛翔を観察しました。残念ながら写真はものにできませんでした。

▲ショカツサイの花畑を、複数のクマバチが蜜を求めて飛び交っていました。

▲チョウやハナアブの訪花とは異なり、花全体にしがみつくようにとまります。花のつけ根近くに口吻を刺し込み、蜜を盗むようになめるのです。

▲体や足に花粉が付いている様子がないので、受粉の媒介者としての役割を果たしているようには見えません。

2016年4月18日月曜日

キタテハの産卵

▲ショカツサイの花畑に突然飛来したキタテハでしたが、吸蜜する様子はありません。下草の上を飛び回り、小さな葉にとまりました。どうやら産卵しているようです。

▲飛び去った後、小葉の先端に3個のスイカ型の卵が固めて産みつけられていました。多くの葉が茂る中、まだ少ないカナムグラの芽生えを探し出す能力に、改めて脱帽です。

2016年4月17日日曜日

初めてのアカネシャチホコ

▲夕方、空堀川管理道の外灯前の幹にとまっているのを見つけました。
 このとまり方はシャチホコガっぽいなと思って調べたところ、アカネシャチホコであることが分かりました。図鑑やネットでは「6月と8月に発生、食草はミズナラ」とありますが、4月に得られる例もあるようです。清瀬にはミズナラはありませんので、コナラでしょうか。

▲翌朝未だ同じところにいたので、前翅をちょっと動かしてみたところ、白い後翅が見えました。

2016年4月16日土曜日

ショカツサイの花畑のアゲハチョウ

▲ショカツサイの花畑には、多くのアゲハチョウが飛び交っていました。春に出現するアゲハは、とても小振りで可愛らしい。そのぶん飛び方も俊敏に見えます。

▲ショカツサイの花はシロチョウ科のチョウたちには人気が無いようで、あまり吸蜜には訪れません。モンシロチョウにしてもツマキチョウにしても、産卵にはよく訪れるのですが…

▲蜜腺が深い位置にあるのが、シロチョウ科に不人気の理由なのでしょうか?アゲハチョウも、結構口吻を奥まで挿し込んでいます。

2016年4月15日金曜日

イチリンソウの群落

▲梅坂橋付近の空堀川です。暖かくなると、子供たちの川遊びが始まります。

▲三郷橋付近から下流方向に広がるセイヨウカラシナの群落です。モンシロチョウが群れ飛んでいました。

▲柳原橋に隣接する林の中のニリンソウの群落です。

▲こちらは、花がひと回り大きなイチリンソウの群落です。これだけの大きなイチリンソウの群落はなかなかありません。柵の外からでも、よく見えます。

2016年4月14日木曜日

林床を彩る花々

▲中里1丁目保存林に咲くジュウニヒトエ(シソ科)です。園芸種のアユガなどに比べると地味ですが、なんとも奥床しく咲く様子が私は好きです。

▲中里保全緑地では、カタクリに替わってイカリソウが咲いています。

▲B地区では、大きな群落を形成していて見事です。

▲この時季の林の中は、本当に新緑できれいだと思います。

▲空堀川管理道沿いは、ヤマブキが花盛りです。

▲おばけ山の陽だまりには、翅がボロボロのヒオドシチョウが日向ぼっこをしていました。


2016年4月13日水曜日

3種の白いチョウ

▲きのうのクヌギ林の写真です。萌木色で美しい眺めが、私は好きです。
 手前のショカツサイの花畑には、アゲハなど多くのチョウたちが飛び交っていました。

▲これは、お馴染のモンシロチョウです。白いチョウといえばモンシロチョウという人が多いでしょうが、今日ここで見たのはこの1頭だけでした。

▲アゲハの次に多かったのは、スジグロシロチョウです。花の間をひとしきり飛び回った後は、このように、下草にとまって翅を休めていました。このスジグロシロチョウに果敢にスクランブルを挑んでいたのは、一回り小さいツマキチョウです。

▲ツマキチョウは忙しく羽ばたきを繰り返す飛び方で、慣れればほかの白いチョウとすぐに区別ができます。ショカツサイの花の間を縫うように飛び回っていましたが、吸蜜はショカツサイでなくムラサキケマンの花です。同じ紫の花でもこちらの方が好みに合っているのか、繰り返しムラサキケマンの花を訪れていました。



2016年4月12日火曜日

保存林のウラシマソウ

▲林の中は、ひんやりした空気に満たされていました。

▲中里1丁目保存林では、ウラシマソウがあちらこちらに咲いています。
 紐のように見えるのは、仏炎苞に包まれた肉穂花序の先端が伸びたものです。この紐を釣糸に、仏炎苞を頭巾に見立てて、浦島(太郎)草と名付けられたということです。

▲イヌシデの葉にとまっていたのは、メスアカケバエです。春に発生し、きょうも空堀川沿いなどで群舞する様子が見られました。後肢をぶら下げるようにして飛んでいる黒い昆虫です。