2021年8月9日月曜日

獲物を運ぶオオモンクロクモバチ

▶オオモンクロクモバチ(オオモンクロベッコウ)が獲物のアシダカグモの一種を引きずっていました。ハチの体長は2㎝ほどで、獲物は同じぐらいの大きさのクモです。ファーブル昆虫記の中にベッコウバチの狩りの様子が詳しく書かれています。要約すると、ベッコウバチはクモの上に馬乗りになり足を押さえ込む、次に腹を曲げてクモの口に毒針を刺しクモの咬む力を奪う、さらに頭胸部と腹部との接合部に針を刺して運動能力を奪う、というのです。獲物のクモは麻痺させられているだけで生きています。ベッコウバチは地下の巣穴にクモを運んでその上に産卵します。孵化したハチの幼虫は新鮮な獲物のクモを食べて成長するのです。
 

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