きよせ季節だより
2018年3月31日土曜日
ナナホシテントウとナミテントウ
▲カラスノエンドウの葉に飛来したナナホシテントウです。
▲イヌシデの枝に飛来したナミテントウです。
どちらのテントウムシも成虫越冬で、冬の眠りから目覚めたばかりです。これから増えるアブラムシを、もりもり食べることでしょう。
2018年3月30日金曜日
シダレザクラとキジバト
▲中里1丁目のシダレザクラが咲く畑道です。
▲雑木林を背景に、見事に咲いています。
▲枝に止まったキジバトも、花見を楽しんでいるようでした。
2018年3月29日木曜日
ビロウドツリアブ
▲せせらぎ公園沿いに咲くオオイヌノフグリの花にビロウドツリアブが飛来し、ホバリングしながら吸蜜しています。春にだけ姿を現す昆虫で、幼虫がヒメハナバチに寄生することはわかっていますが、ほとんどの生活史は謎に包まれています。
▲中足を花弁の端にかけて、長い口吻を花の中心部に伸ばし、上手に蜜を吸っています。
▲ときどき葉上などにとまって、羽を休めています。これは複眼が離れているメスで、オスは複眼がくっついています。
2018年3月28日水曜日
コブシの花とシジュウカラ
▲コブシの枝を移動するシジュウカラを何気なく見ていたら、どうやら花の蜜を吸っているらしい。それも開いた花の中ではなく、灘開いていないつぼみの下の方にクチバシを入れているようです。
▲ヒヨドリがコブシのつぼみを食べているのはずいぶん観察しましたが、シジュウカラが蜜を吸っている(?)のは、初めて見ました。
2018年3月27日火曜日
タチツボスミレ
▲林の中のアオイスミレが目立たなくなり、替わってタチツボスミレが咲き始めました。清瀬では一番たくさん見られるスミレです。
▲これは、明治薬科大学近くの道路端で咲いていたナガバノタチツボスミレです。本来は西日本に分布する種類ということですが、この道沿いにたくさん生えているところを見ると、大学構内から広がったのでしょうか。
▲中里1丁目の道路のコンクリートの隙間からたくましく生えていたのは、ノジズミレでしょうか。
2018年3月26日月曜日
コガタルリハムシの交尾
▲空掘川管理道沿いに生えたギシギシの葉の上で、交尾するコガタルリハムシのペアを観察しました。左側のメスの腹部は、卵でパンパンに膨れ上がっています。公表されている岩手大農学部の論文によると、コガタルリハムシが地上で生活するのは1年のうち約2か月。交尾の後メスが産んだ卵から、5月ごろに新成虫が羽化する。新成虫がギシギシの葉を食べるのは1週間ほどで、その後地中に潜って休眠し、地上に姿を表すのは翌年の3月というのです。
▲これは、昨日のおばけ山のカタクリの開花状況です。カタクリもコガタルリハムシも、植物と昆虫という違いはありますが、1年のうち2か月ほどの地上生活という点では共通しています。
2018年3月22日木曜日
アオゲラ
▲3月18日、C地区で植生管理パトロールをしていたときのことです。
午後4時すぎに、コナラの木に1羽のアオゲラが飛来しました。高さ2メートルぐらいのところだったでしょうか。
▲幹を上方に2〜3メートル移動した後、向かいの林の方へ飛び去りました。顔と後頭部の赤い部分が少ないので、メスと思われます。
2018年3月18日日曜日
キタキチョウ
▲3月15日、清瀬市郷土博物館を訪ねるたとき、ちょうど目の前に黄色いチョウが飛来し、地面にとまりました。成虫で冬を越したキタキチョウです。これから、食草のハギやネムノキなどのマメ科植物に産卵します。
▲10数年前、それまで1種とされてきたキチョウに2種類あることが判明して、本州に産するのはキタキチョウということになりました。
2018年3月17日土曜日
コブシとキブシ
植生管理パトロールの初日、午前中A地区での担当しました。朝は空気が冷たく冬のようでしたが、昼頃には気温も上がり、およそ30株のカタクリの花が半開になりました。
▲日当たりのよいところではすでに満開になっているコブシ(モクレン科)ですが、A地区の空堀川管理道のコブシは開花が始まったばかりです。
▲三郷橋近くでは、ぶどうの房のような形をしたキブシ(科)の花が咲いていました。キブシは漢字で書くと「木五倍子」で、実を「五倍子(ふし=ヌルデの虫こぶ)」の代用として染料の製造に利用したのだそうです。
2018年3月16日金曜日
眠りから覚めた蝶たち
▲成虫越冬した蝶の中で、一番多いのはキタテハです。南に面した土手や日のよく当たる畑道で、よく日向ぼっこをしています。(3/12撮影)
▲ルリタテハも、時々見かけます。これは、中里緑地保全地域C地区に隣接した空き地で日向ぼっこをしていた個体です。知らずに近づいたため一度飛び立ちましたが、まもなく元の場所に舞い降りて再び日向ぼっこを始めました。(3/13撮影)
2018年3月15日木曜日
コジュケイの群れ
▲B地区の歩道を歩いているときに、斜面の下の方を歩いている5羽のコジュケイの群れに出会いました。立ち止まって、警戒しています。
▲1羽が、徐々にこちらに近づいてきます。こちらの出方をうかがっている様子です。
▲私がなかなか去らないので、枯葉の中にうずくまるようにしゃがみこみました。目を離すと見失いそうなほど、背景に溶け込んでいます。
▲こちらは、せせらぎ公園で見かけた個体です。人前になかなか姿を表さないのは、狩猟用に移入されたときの遺伝子が引き継がれているのでしょう。
2018年3月14日水曜日
おばけ山のアオイスミレ
▲おばけ山に咲く、アオイスミレです。春一番に、淡い紫色の花をつけます。クヌギ林付近の遊歩道でも、開花の様子を観察できます。
▲おばけ山の林内に咲く、ウグイスカグラです。ウグイスが鳴く頃に開花するのが名前の由来です。ウグイスのさえずりも聞こえました。
2018年3月13日火曜日
カタクリ咲く
▲春のような暖かさが続き、中里緑地保全地域でつぼみを抱いたカタクリが続々と発芽しています。
▲C地区では、早くも数輪が花開いていました。明日はさらに暖かくなりそうなので、たくさんの開花が見られそうです。
中里1丁目保存林のシュンラン
▲中里1丁目保存林では、ランの花観察用の遊歩道が開通しています。
すでに、シュンランが開花し、芳香を漂わせていました。
これから、ウラシマソウ、キンラン、ギンラン、チゴユリなどが次々と開花します。
▲ヒメカンスゲも、黄色い穂を風に揺らせていました。
2018年3月12日月曜日
モンキチョウ飛び出す
▲金山緑地公園側の土手では、モンキチョウが飛び出しました。まだ空気が冷たいせいか、飛翔時間は短く、すぐに土手におりて日向ぼっこをしていました。
▲調節池では、アズマヒキガエルのひものような卵塊が見られました。産卵を終えた親ガエルは、再び眠りにつきます。この時季、餌になる昆虫類などがまだ少ないからです。
▲柳瀬川上空を下流方向に飛ぶ、カワウです。
2018年3月11日日曜日
ヒロハアマナ開花、カタクリ花芽
▲きょうは午後から晴れたので、フィールドを歩きました。
中里緑地保全地域では、ほぼ全域でヒロハアマナが開花していました。観察に訪れている方も、ちらほら見かけました。この花がとても珍しい貴重な花であることをご存知の方もいました。
▲C地区では、カタクリの花芽が複数確認できました。明日から数日暖かい日が続くようなので、続々と出てきそうです。
2018年3月10日土曜日
カシラダカとシメ
▲金山調節池の草地におりた、カシラダカです。
▲興奮すると、冠羽を立てます。それが名前の由来です。
仕切りに草の実をついばんでいました。
▲シメのオスです。なかなか精悍な顔つき。
▲大きなクチバシは、硬い草木の実を食べるために発達しました。
2018年3月9日金曜日
アオサギとダイサギ
▲金山調節池のアオサギです。日本で最大のサギで、堂々たる姿です。
▲仕切りに羽繕いをしていました。
▲すぐそばには、ダイサギの姿もありました。こちらも、ほとんどアオサギと同じぐらいの大きさですが、スラッとした印象。負けずに羽繕い。
2018年3月8日木曜日
カタクリの芽生え
▲中里緑地保全地域では、カタクリの芽生えが見られます。まだ1枚葉のものですが、昨年より若干早いようです。東京の桜の開花予想が3月20日ごろということなので、カタクリの開花も少し早いかもしれませんね。
▲中里1丁目の畑の縁では、ホトケノザが小群落を形成して花ざかりの様相です。成虫で越冬したタテハチョウの仲間も飛び出しました。
2018年3月7日水曜日
小学校の野鳥観察会
▲松山緑地保全地域で、市内の小学校の野鳥観察会がありました。小学3年生が対象です。清瀬の自然を守る会の会員が講師を務めました。
▲およそ1時間でしたが、モズやオオタカなど10種類以上の野鳥を観察しました。私のグループは、野鳥だけでなく植物や昆虫の観察も併せて行いました。子供たちは興味津々、とても熱心に観察していました。
2018年3月5日月曜日
春の萌
▲明日は啓蟄。金山緑地公園や調節池では、産卵のために訪れたアズマヒキガエルの声が響き始めました。
▲池の中で、「蛙合戦」が見られるでしょう。合戦といっても戦いではなく、繁殖のための行動です。
▲金山緑地公園に咲くサンシュユの花です。サンシュユはミズキ科の花。ミズキ科のミズキは「水木」で、水をよく吸い上げる木です。
▲中里の畑の際で鈴なりに花をつけていたのは、アセビの花です。万葉集にも「馬酔木の花」として詠まれており、古くから愛されてきた花の一つです。
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