2023年6月30日金曜日

ノコギリクワガタ最盛期

▶この季節林の中で樹液の出る木を観察すると、カナブンやクワガタムシなどいろいろな昆虫に出会えます。
▶今の時季はノコギリクワガタが活発に活動しています。このオスは翅にへこんだ傷があり、ほかのオスと戦ったことがうかがわれます。
▶別の木には単独のメスがいました。
▶こちらの気配を感じるとすかさず幹の隙間に隠れようとしていました。頭隠して尻隠さずですが。
▶同じ林内の別の木の根元近くにまたオスの姿を見つけました。
▶近づいてみると交尾ペアでした。メスをしっかりガードしています。
 

2023年6月29日木曜日

庭のキキョウ

▶庭のキキョウが咲きました。花をのぞいてみると、体長3~4㎜のルリマルノミハムシが2匹訪れていました。
▶その足で野外に出てみると、ヒメジョオンの花の上にもルリマルノミハムシの姿がありました。
 

2023年6月28日水曜日

テングチョウの羽化

▶飼育していたテングチョウの終齢幼虫が蛹化したのが6月20日でした。しかし蛹が台座への固定に失敗し落下したので、私が指でつまみ上げ台座に固定しました。
▶6月26日の夜、蛹が黒くなっていたので翌日の早朝から羽化の瞬間を待ちました。左上から時計回りに、27日朝の6時前の段階では全体が黒っぽくて丸みを帯びています。7時すぎに、下の方から徐々に外皮の密着度が弱まり白っぽくなっていきます。腹部も伸びています。さらに40分後、全体が白っぽくなり羽化直前を思わせます。8時前に外皮に切れ目が入り羽化が始まりました。
▶同じく左上から時計回りに羽化の様子を見ていくと、外皮に切れ目が入ってから成虫の体が出てくるまではおよそ1分ほどで、あっという間です。
▶翅伸ばしに入る前は、体の向きを左右に振る感じで足場のよい位置を決めます。体を固定してから、翅が徐々に伸び始め左上から時計回りに左下までおよそ2分ほどでした。
▶さらに3分ほどで翅がすっかり伸びきりました。この時点で8時3分。このままじっとした状態が続き、10時ちょうどに羽ばたいて旅立ちました。
 

2023年6月27日火曜日

ヤミイロカニグモの卵嚢

▶半月ほど前ですが、せせらぎ公園のアジサイの葉のくぼみに何やら白い物体がくっついていました。
▶指先でひっくり返してみるとヤミイロカニグモのメスがしがみついていました。卵嚢を抱えて守っていたのです。
 

2023年6月26日月曜日

ノカンゾウの群落

▶中里C地区でノカンゾウが群落になって咲いています。萌芽更新で日当たりがよくなったせいでしょう。一日花といわれますが、数日咲いている花も結構あるようです。
▶こちらは空堀川管理道沿いに咲くヤブカンゾウです。雄しべが花弁化して八重咲きのようになっています。
 

2023年6月25日日曜日

アキノタムラソウの蜜を求めるハチ

▶中里クヌギ林で見られるアキノタムラソウの群落の様子がさびしくなってきました。
▶それでもわずかの蜜を求めてミツバチの仲間が忙しく花から花へと渡って蜜を集めています。一番多いのはトラマルハナバチで、花に潜り込んで蜜を集めています。
▶二回りほども大きいクマバチも負けずに花を訪れますが、花には潜り込めず花の横に穴を開けて蜜にありついていました。
 きのうは社事大で社会福祉フォーラム2023があり、炭谷茂氏の基調講演を聴いてきました。氏の志の高さに感銘を受けるとともに、自然体験と子供の心の成長の相関関係や気候変動による地球温暖化と福祉との関係など、大変に参考になる内容で勉強になりました。
 

2023年6月24日土曜日

浅間高原のチョウ

▶昨日と同じ日に観察したチョウたちです。左上から時計回りに、ウラギンヒョウモン、クモガタヒョウモン、ウスバシロチョウ、ヒメキマダラセセリです。チョウのほとんどはハルジオンで吸蜜しており、植栽のマーガレットにはウスバシロチョウが1回来ただけでした。ヒメキマダラセセリはよくアヤメを訪れていました。
▶蜜を吸っているクモガタヒョウモンの邪魔をするように飛んできたウラギンヒョウモンです。それでもクモガタは動ぜず吸蜜を続けていました。
▶ウラギンヒョウモンは最近サト、ヤマ、ヒメを冠して3種になったようですが、これがヤマなのかサトなのかはよく分かりません。翅が曲がったまま乾いてしまった羽化不全の個体を複数観ましたが、こんなことは初めてです。
 

2023年6月23日金曜日

浅間高原の鳥と花

▶浅間高原に足を伸ばし高原の自然に浸ってきました。左上から時計回りに、キビタキ、ヤマオダマキ、マムシグサ、アヤメです。
▶エゾハルゼミが賑やかに鳴いていました。オスは高所で鳴いていており、かろうじて撮影できたのはメスでした。

 

2023年6月22日木曜日

ゴマダラチョウの羽化

▶6月14日にゴマダラチョウの蛹化を紹介しましたが、ちょうど1週間目に羽化しました。10日ほどはかかると思っていましたので、気づいたときには翅が乾いていて慌てました。
▶すぐに翅の開閉を始め、ウォーミングアップを終えると間もなく飛び立ちました。
▶ゴマダラチョウ用のエノキを補充したときに、テングチョウの幼虫が紛れ込んでいました。
 

2023年6月21日水曜日

ジュウリョウ(十両)の花

▶先日はセンリョウ(千両)の花を紹介しましたが、きょうはジュウリョウ(十両)=ヤブコウジの花です。背丈が低いので、立って姿勢で観ると花の裏側を見ていることになります。
▶横から観るとこんな感じになります。地味ながらかわいらしい花だと思いますが、センリョウにしてもジュウリョウにしてもハイライトはやはり冬の赤い実の時季ですね。
 

2023年6月20日火曜日

ノカンゾウの花

▶ノカンゾウの花が咲き始めました。薄暗い林の中で開花していましたが、明るいところでは群落を形成して咲いています。
▶足下にオオカモメヅルの花を見つけました。直径が2~3㎜の小さい花ですが、不思議な魅力があります。
▶名の由来は、つるに対生する葉がカモメが羽を広げたように見えるという説が一般的です。
 

2023年6月19日月曜日

センリョウの花

▶センリョウは冬枯れの雑木林や庭で赤い実が目立つ植物です。花は梅雨期の6月に咲いています。
▶これが花?というような感じですが、同じセンリョウ科のフタリシズカにも似た佇まいです。
 

2023年6月18日日曜日

樹液に集まる虫たち

▶コナラの樹液を吸うノコギリクワガタ大型のオスで、赤味が強い個体です。小さい緑地ながらノコギリクワガタの発生数が多く、私にとって貴重な観察フィールドです。
▶ほかにもこんな虫たちが集まっていました。左上から時計回りに、最盛期の様相を呈してきたヒカゲチョウ、アオオサムシ、コガタスズメバチ、ノコギリクワガタのメス。
 

2023年6月17日土曜日

空堀川管理道からせせらぎ公園へ

▶空堀川管理道を下流方向へ歩きせせらぎ公園へと向かいました。途中で観察した虫たちです。左上から時計回りに、小さいながら模様が美しいオオナミモンマダラハマキ、ニホンカナヘビ、南方から北上してきたヨツモンカメノコハムシ、オジロアシナガゾウムシです。

 

2023年6月16日金曜日

雑木林の花や実

▶雑木林の中を歩いて撮影した植物たちです。左上から時計回りに、ニガナ、アキノタムラソウ、ホウチャクソウの実、ホタルブクロです。

 明日の午後1時半より、郷土博物館にて清瀬の自然セミナー第1回を開催します。清瀬で撮影した写真を見ながら、清瀬の緑地と保全、生息する動植物について解説します。


 

2023年6月15日木曜日

梅雨の合間の昆虫観察

▶梅雨の合間に近場の緑地で観察した昆虫たちです。左上から時計回りに、ミズイロオナガシジミ、マルアワフキ、ラミーカミキリ、ヒメホシカメムシです。ほかにも、アカシジミ、イチモンジチョウなど多くの昆虫たちが梅雨の合間を縫って活動していました。
 

2023年6月14日水曜日

ゴマダラチョウの蛹化

▶5月5日、庭のエノキにゴマダラチョウが飛来し目の前で産卵しました。2個を採卵して飼育しています。そのうちの1頭が蛹化しました。右上から時計回りに、前蛹が皮を脱ぎ始め、徐々に上(尾端)の方に脱いでいき、脱皮し終えるとしきりに体を揺らして尾端を固定し脱皮殻を落とし、無事蛹化を完了しました。この間12~13分ほどでした。
 

2023年6月13日火曜日

ハラグロオオテントウの羽化不全

▶︎クワの木でクワキジラミをせっせと食べていたハラグロオオテントウの成虫が目立つようになりました。
▶︎ヤマブキの葉裏で羽化していた個体ですが、何か様子が変です。羽化途中で成虫になりきれないまま命を落としてしまったようです。最近こうした昆虫たちの羽化不全を見ることが多くなりました。

 

2023年6月12日月曜日

せせらぎ公園のコオニヤンマ

▶︎せせらぎ沿いに咲いているムラサキツユクサです。北米原産ですが梅雨に彩りを添える素敵な花ですね。
▶︎せせらぎ公園にはシオカラトンボよりもオオシオカラトンボの方をよく見かけます。
▶︎ロープ柵に飛来して翅を休めていたのはコオニヤンマで、やはりせせらぎ公園の常連です。この流れで発生していると思われます。
 

2023年6月11日日曜日

エゴノキの実

▶︎雑木林のエゴノキが実り始めています。エゴヒゲナガゾウムシやエゴシギゾウムシなどおもしろい甲虫たちが訪れる様子を観察するのが楽しみです。
▶︎林床低くを飛ぶホリカワクシヒゲガガンボを目で追っているとササの葉にとまりました。そのままじっとしていたのでよく見ると、ササの葉上にたまっていた水を飲んでいたようです。
 

2023年6月10日土曜日

セグロアシナガバチの肉団子作り

▶せせらぎ公園の鉄チューブの上で肉団子を作っていたセグロアシナガバチです。肉団子は自分で食べるのではなく、巣に運んで幼虫に与えます。
▶セグロアシナガバチはキアシナガバチと似ていますが、腰のくびれのすぐ上の部分が黒くなっています。体長は2.5㎝ほどです。
▶こちらは体長が1.5㎝ほどのコアシナガバチです。セグロアシナガバチと比べると、ずいぶん小さく感じます。