2022年8月13日土曜日

スズメバチとベッコウハナアブ

▶︎カシノナガキクイムシが活発に食害している影響で、樹液を出しているコナラやクヌギが多い状況です。樹液にはさまざまな昆虫が訪れますが、スズメバチも常連です。これはスズメバチとしては世界最大の大きさを誇るオオスズメバチで、この樹液を独占しています。毒性も攻撃性も強いので要注意です。
▶︎多くのハナムグリと一緒に樹液を吸っているのはヒメスズメバチです。スズメバチ類の中ではもっとも大人しく攻撃性も低いスズメバチです。こうして他種の昆虫たちを追い払うことなく一緒に樹液を分け合っている姿からも穏やかな性格が伺われます。
▶︎コナラの幹に飛来したクロベッコウハナアブです。ベッコウハナアブの仲間はスズメバチの巣に入り込んで産卵し、孵化した幼虫はスズメバチの幼虫や蛹の死骸を食べて育ちます。『ファーブル昆虫記』の第8巻にファーブルの詳細な観察内容が述べられています。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿