2022年8月31日水曜日

ガガイモの花

▶ガガイモの花が咲いています。キョウチクトウ科のつる性多年草で、和名の由来は定かではありません。星形の花には毛が密に生えています。コアオハナムグリが訪れていました。
▶金山調節池のカイツブリの雛は親とほとんど同じぐらいの大きさに成長していますが、まだ親から餌をもらっていました。(8/25)
 

2022年8月30日火曜日

ナガコガネグモ

▶金山調節池の草地に網を張っていたナガコガネグモです。ショウリョウバッタが網にかかり、腹部をぐるぐる巻きにされて身動きができなくなっています。クモは獲物に消化液を注入して溶かし、吸って食べています。
▶近くのオギの葉に隠れるようにとまっていたのは、よく似たショウリョウバッタモドキです。あまり低い場所を移動することがないので、ショウリョウバッタほどはコガネグモの網にかかることがないかもしれません。

 

2022年8月29日月曜日

ツリガネニンジンの花

▶梅坂を歩いていてこの花に気付きました。キキョウ科のツリガネニンジンです。山や高原でよく見かける花ですが、清瀬では限られたところに自生しています。
▶林の中のクヌギの樹液を訪れていたベッコウハナアブの仲間です。オレンジ色の大きな眼と胸部が目を引きます。
▶久し振りに見たカブトムシのオスです。カシノナガキクイムシが出した木屑を身にまとっていました。
 

2022年8月28日日曜日

緑色のクモ

▶オギの葉で休む緑色のクモを見つけました。1㎝ほどの大きさですが、足を広げているので大きく見えます。
▶コガネグモ科のサツマノミダマシです。変わった名ですが、薩摩の実(ハゼノキの実)に似ているという意味です。昼間はこのように休み、夜に円網を張って獲物を待ちます。
 

2022年8月27日土曜日

ハギの花

▶せせらぎ公園や金山緑地公園では、ハギの花が咲き始ています。ツバメシジミが訪花し蜜を吸っていました。
▶金山緑地公園の流れのほとりには、ノカンゾウの花が咲き続けています。一日花なので次々と咲き替わっている息の長い夏の花です。
 

2022年8月26日金曜日

秋の気配

▶今年はセミの数がそれほど多くありませんが、それでも昨日はツクツクボウシの声が多く聞かれました。暑さが峠を越えたせいでしょうか。
▶オオカマキリの成虫の姿も目立ち始めました。
▶草地を歩くと、イナゴの成虫がたくさん飛び出してきました。これはハネナガイナゴのようです。
▶ウスバキトンボがヨシの葉で翅を休めていました。この南方系のトンボも例年群れで飛翔しているのを見かけますが、今年はとても少ない感じです。
 

2022年8月25日木曜日

ピンク色の小さな蛾

▶メドーセージの花に小さなピンク色の蛾がとまっていました。初めて見る蛾で、その名もアメリカピンクノメイガです。ネットの情報によると、2019年に岐阜県で初めて見つかったようです。
▶北米原産で食草はシソ科のサルビア属というので、メドーセージは食草というわけです。よく見るとあちこちにたくさんとまっていました。
 

2022年8月24日水曜日

カイツブリの子育て

▶8月上旬に撮影した金山調節池での子育ての様子です。このときはまだ雛は浮巣からほとんど離れることなく親鳥から餌をもらっていました。
▶同じく8月上旬ですが、上の写真から2~3日後、巣から離れて親鳥から餌をもらっていました。餌は小魚やザリガニです。
 

2022年8月23日火曜日

テングスケバ

▶エノコログサの穂をよく見ると、小さなカメムシがたくさんいることがわかります。これは体長8㎜ほどのヒゲナガカメムシで、その名の通り触角が長いスマートなカメムシです。
▶これはさらに小さく体長6㎜ほどのヨツボシヒョウタンナガカメムシです。
▶頭が天狗の鼻のように長いテングスケバは体長12~13㎜ほど。イネ科植物を好むカメムシ目の昆虫ですが、私が観るのはもっぱらクワの若木です。
 

2022年8月22日月曜日

ツユクサとトラマルハナバチ

▶早朝に咲いたばかりのツユクサは瑞々しく、花弁の青さが際立ちます。
▶そんな青い花弁と黄色い雄しべににさそわれてトラマルハナバチが飛来しました。
▶花弁に近い目立つ雄しべが見せかけであることを見破ったか、ハチはまん中の雄しべにとりついています。でもそこにもわずかな花粉しかありません。一番たくさん花粉があるのは一番下の雄しべです。ハチの腹の毛にその花粉がつきました。ツユクサの作戦成功です。
 

2022年8月21日日曜日

カイツブリの親子

▶早朝の金山調節池、朝霧に煙る下池のほとりでカワセミが羽を休めていました。
▶この池で初めて子育てをやりとげたカイツブリの親子が仲睦まじい様子を見せています。


 

2022年8月20日土曜日

ヤマトシジミ

▶早朝、アカメガシワの葉の上で翅を広げるヤマトシジミです。あまりにも身近なチョウであるせいか、レンズを向ける機会が少ないチョウです。翅表の青い色が美しかったので、撮りました。
▶すぐそばに咲くヨウシュヤマゴボウの花で吸蜜を始めました。シジミチョウには小さな花もよく似合います。
 

2022年8月19日金曜日

アカボシゴマダラの産卵

▶樹液を吸っているアカボシゴマダラをよく見かけます。在来種のゴマダラチョウは目にする機会が少ないのに、アカボシゴマダラは毎日のように見ます。
▶エノキの小木に飛来し、産卵しました。在来のゴマダラは、同じエノキでもどちらかというと高木を好み、アカボシはあまり好みがうるさくないようです。
▶チョウが去ってから葉の表面を見ると、直径1㎜ほどの卵が産みつけられていました。
▶近くの葉には、まだ小さい幼虫がじっととまっていました。
 

2022年8月18日木曜日

ナガコガネグモのオスとメス

▶金山調節池の草地で円網を張っていたナガコガネグモです。右側のメスが網を張り、左側のオスは繁殖の機会を待っています。右下に見えるジグザグの白い模様は隠れ帯です。
▶これも金山調節池に多いアシナガグモです。池のほとりなどで水平に円網を張っている、足の長さが目立つクモです。
▶ハエの一種を捕らえたのは、奇妙な形をしたオダカグモです。体長は4㎜前後。ツバキやアオキなど常緑樹の葉裏に不規則網を張るクモです。松山緑地にて。
▶これは自宅にいた体長1㎝ほどのヒラタグモのオスです。昔はよく壁の隅っこに巣を作っているのを見かけました。洗面所で撮ったら、白バック写真のようになりました。
 

2022年8月17日水曜日

ヒグラシ

▶朝夕の薄暗い時間帯になくので、カナカナカナ…という鳴き声が涼しげに聞こえます。最近の猛暑で朝夕が涼しくなくなったせいか、セミの声も心なしか元気がないように聞こえます。
▶羽化途中で体が固まってしまったヒグラシです。この個体を触ってみると、ぶるぶるっと体を震わせ生きていることがわかりました。長い地中生活の後やっと外に出てきても羽化しきれない姿を見て、言葉が出ません。今年だけでもアブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシと羽化不全の個体を観ています。暑さが大きく関係しているように思えてなりません。
 

2022年8月16日火曜日

キツネノカミソリ

▶せせらぎ公園の南側に広がる中里保全緑地C地区では、柵越しにキツネノカミソリの群落が見られます。
▶同じ科のヒガンバナにはアゲハチョウが吸蜜に訪れますが、キツネノカミソリを訪花するチョウを見た記憶がありません。今後の宿題にしましょう。

 

2022年8月15日月曜日

トラフカミキリの産卵

▶松山保全緑地にあるクワの木にとまるスズメバチと思ったら、トラフカミキリでした。
▶うろうろと歩き回っている様子だったので、よく見ると尾端をクワの木のすき間に差し込むような動きをしていました。産卵していたようです。
▶それにしても黄色と黒色の縞模様といい、身のこなしといい、スズメバチにそっくりです。
 

2022年8月14日日曜日

希少な植物は里帰り?

▶︎きのうは一日雨だったので、少し前に撮った写真をご紹介します。市内に自生するヒメザゼンソウの花です。「清瀬では一度絶滅し狭山緑地から分けてもらった種子で殖やした」と聞いていたのですが、「狭山緑地のザゼンソウは清瀬の出自」という説もあり、とすれば里帰りということになります。



 

2022年8月13日土曜日

スズメバチとベッコウハナアブ

▶︎カシノナガキクイムシが活発に食害している影響で、樹液を出しているコナラやクヌギが多い状況です。樹液にはさまざまな昆虫が訪れますが、スズメバチも常連です。これはスズメバチとしては世界最大の大きさを誇るオオスズメバチで、この樹液を独占しています。毒性も攻撃性も強いので要注意です。
▶︎多くのハナムグリと一緒に樹液を吸っているのはヒメスズメバチです。スズメバチ類の中ではもっとも大人しく攻撃性も低いスズメバチです。こうして他種の昆虫たちを追い払うことなく一緒に樹液を分け合っている姿からも穏やかな性格が伺われます。
▶︎コナラの幹に飛来したクロベッコウハナアブです。ベッコウハナアブの仲間はスズメバチの巣に入り込んで産卵し、孵化した幼虫はスズメバチの幼虫や蛹の死骸を食べて育ちます。『ファーブル昆虫記』の第8巻にファーブルの詳細な観察内容が述べられています。
 

2022年8月12日金曜日

イナゴ幼虫の脱皮

▶早朝の草地を歩くと、バッタ類の脱皮シーンに出会うことがあります。イナゴの幼虫と上の白く見えているのが脱皮殻です。
▶ヨシのの葉を食う褐色型の幼虫と、茎にとまる緑色型の幼虫です。