2021年1月31日日曜日

キチジョウソウの実

▶中里保全緑地の一角で、鮮やかな赤い実に目を奪われました。花が咲くと縁起がよいとか、吉事があると花が咲くとかいわれるキチジョウソウの実です。
▶花はよく見るのですが、これほど豊かに実をつけているのはなかなか見られません。何かよいことがありそうな気分にさせてくれます。
 

2021年1月30日土曜日

歩くナミテントウ

▶常緑の葉の縁を歩くナミテントウを見つけました。ナミテントウは成虫で越冬しますが、こんな寒い時季に動き回るのは危険です。動くのにエネルギーを使ってしまい、かといって食べるもの(アブラムシ)もないので、命を落としかねません。
 

2021年1月29日金曜日

せせらぎ公園のシメ

▶せせらぎ公園のほとりに小鳥が舞い降りてきました。シメのようです。
▶しきりに地面をつついています。エノコログサの種子を食べていたようです。
 

2021年1月28日木曜日

マンリョウの実

▶きのうは中里保全緑地で管理作業を行いました。落葉かきはなかなかハードな作業ですが、この時季にまだ残っているマンリョウの赤い実を見るだけでも癒やされます。
▶左上を見ると、赤い実がいくつかなくなっています。ヒヨドリなどの野鳥が食べたのでしょう。赤い実は徐々に減りますが、野鳥の落とし物によって種が広く散布されるのです。
 

2021年1月27日水曜日

シジュウカラの羽繕い

▶せせらぎ公園の流れで水浴びをしていたシジュウカラが、マユミの枝に飛び移りました。
▶着た切り雀の鳥にとって、羽を清潔に健康に保つことは生きるために欠かせません。羽繕いを始めました。
▶顔を枝にスリスリしています。とっても気持ちよさそうです。
▶羽繕いを終えたシジュウカラは、さっぱりとした表情に見えますね。
 

2021年1月26日火曜日

ヨコヅナサシガメ幼虫の集団越冬

▶クヌギの樹名板の下で越冬するカメムシの仲間、ヨコヅナサシガメ幼虫の集団です。樹名板の下に潜り込むと、天敵から見つかりにくく冷たい外気の影響も軽減できます。

▶カメムシといえば、臭いにおいが嫌がられます。天敵にとってはいやなにおいですが、仲間同士が集まるのには役立っています。


 

2021年1月25日月曜日

イヌビワの冬芽

 ▶中里保全緑地に自生するイヌビワの冬芽です。枝の先端にある頂芽は水滴形で、先が尖っています。
▶冬芽のすぐ下に、葉がとれた痕のまるい形の葉痕が見えます。そのなかに輪を描くように並んでいるのは維管束痕(いかんそくこん=維管束の断面)です。


2021年1月24日日曜日

エナガの採餌

▶ムクノキにエナガが群らがっていました。ムクノキの実は鳥たちに人気ですが、見たところもう実は食べ尽くされています。1羽のエナガが、枯葉の中をさぐっていました。
▶虫をくわえました。枯葉の中に、クモが隠れていたようです。他の枯葉が落ちているのに、クモが潜む枯葉は糸で綴られ枝から落ちなかったのです。それがあだになって、エナガに見つけ出されてしまったのです。
 

2021年1月23日土曜日

モズのはやにえ

▶︎木の枝にアオオサムシがいて、足をわずかに動かしています。落ち葉かきで姿があらわになり、モズに見つかってしまったのでしょう。はやにえにされ、胸部がねじれています。
▶︎反対側から見ると、腹の部分に枝が刺さっているのがわかります。こんなかたい甲虫を細い木の枝にあっというまに刺してしまうモズの早業に、いつもながら驚かされます。
 

2021年1月22日金曜日

せせらぎ公園のソシンロウバイ

▶︎せせらぎ公園のソシンロウバイの花が満開で、あたりにスイセンに似た芳香を漂わせています。
▶︎ロウバイは花の中心が紫色になるのに対して、ソシンロウバイは花全体が黄色です。
▶︎他に花がほとんどないこの季節、冬空に映えてとてもきれいで華やかです。
 

2021年1月21日木曜日

落ち葉かきとモズ

▶︎中里緑地保全地域で落ち葉の回収作業を始めました。昨年の秋は大きな台風もなく、強風の日も少なかったので、例年よりもたくさんの落ち葉が積もっています。
▶︎市役所からはパッカー車も駆けつけて、回収作業に参加してくれたのでとても助かりました。集めた落ち葉は市内の農家に引き取ってもらい、有機肥料として利用してもらいます。
▶︎落ち葉かきをしていると、越冬中のバッタなどの昆虫が飛び出してきます。それを目ざとく見つけたモズが舞い降り、つぎつぎと獲物にしていました。
▶︎落ち葉かき終了後の雑木林はすっかりきれいになりました。これで、ヒロハノアマナやカタクリなどの野の花たちが太陽の暖かさを吸収して芽生えてくれることでしょう。
 

2021年1月20日水曜日

ウスモンフユシャクの交尾

▶ナミスジフユナミシャクと同じ日に撮影したウスモンフユシャクです。遊歩道のロープ柵にいたのですが、翅の下にもう1匹姿が見えています。
▶横から見ると、交尾しているペアでした。左側が開張2~3㎝のオスで、右側が翅がすっかり退化したメスです。メスの体長は1㎝たらずです。ウスモンフユシャクは、中里保全緑地でよく見る冬尺蛾の仲間です。
 

2021年1月19日火曜日

クヌギとコナラの冬芽

▶雑木林を代表する樹木のひとつ、クヌギの冬芽です。水滴型で、多数のうろこ状の芽鱗(がりん)が冬芽を保護しています。枝の先端にある冬芽が頂芽(ちょうが)、枝の途中にある冬芽は側芽(そくが)です。
▶クヌギに比べると少しずんぐりしているのは、やはり雑木林の代表樹種のコナラの
 冬芽です。どちらの冬芽も、ふわっとクモの糸のようなものにおおわれていました。ここから、クモの子たちがバルーニングで旅立ったのかもしれませんね。

2021年1月18日月曜日

マガモとコガモ

▶金山調節池で羽を休めるマガモとコガモです。こうして一緒にいると、大きさの違いがよく分かります。まるで親子のようで、コガモがとてもかわいらしく見えますね。
 

2021年1月17日日曜日

ナミスジフユナミシャクの交尾

▶同好のK氏から連絡を受けて、夜7時に雑木林に向かいました。冬尺蛾の一種、ナミスジフユナミシャクの交尾の様子を初めて観察できました。右が開張3~4㎝のオス、左が翅が短く退化したメスです。
▶翅が退化しているメスを、昼間観察することはかなり困難です。おそらく、木の根元の落葉の下などに隠れているからでしょう。
 

2021年1月16日土曜日

ノササゲの実

▶中里保全緑地のノササゲです。冬枯れの林の下で、濃紺色の種子がきれいでした。
▶晩秋に熟した莢は裂けて開きますが、中の種子は飛び散らずに残っています。
▶莢の表面が紫色でうすいものから濃いものまで変化に富んでおり、観察の楽しみが増します。
 

2021年1月15日金曜日

金山調節池のアオジ

▶金山調節池でアオジの姿がよく見られるようになりました。腹部の黄色が目立ってきれいです。
▶清瀬には冬鳥として飛来し、チッという地鳴きで存在が分かります。「チッといふ声に蒿雀(あおじ)と決まりたり」(多田裕計句集より)
▶古くはホオジロ類は「しとど」と呼ばれていました。室町時代には、アオジを「あおじとど」と呼んで区別していたといいます。それが「あおじ」と省略されてきたようです。
 

2021年1月14日木曜日

オオカマキリの卵鞘

▶金山調節池のヨシ原には、たくさんのオオカマキリの卵鞘(らんしょう)が見られます。
▶枯れたヨシの茎にしっかりと産みつけられています。カマキリのメス成虫が産みつけたときには泡状ですが、間もなくスポンジ状に固まります。
▶卵鞘の中の200~300個の卵は、外気の寒さや天敵から守られています。しかし、中にはシジュウカラなどの野鳥たちにつつかれ、食べられてしまうものもあります。

2021年1月13日水曜日

霜柱の花

▶中里保全緑地の地面に、見事な霜柱の花が咲きました。氷点下の冷え込みがこのような美しい花を咲かせたのでしょう。
▶ここは、秋にカシワバハグマが白い花を咲かせたところです。地上部の茎は枯れたり刈られたりしますが、地下の根は活動を続けています。
▶道管(導管)に吸い上げられた水が氷点下の寒さで凍って膨張し、枯れた茎を裂いて外側に霜柱ができるのです。枠内の根元部分に霜柱ができていました。
 

2021年1月12日火曜日

金山調節池のタシギ

▶金山調節池の水路で、餌をあさりながら歩くタシギを見つけました。静かに近づこうとしましたが、背を向けられてしまいました。
▶田鷸(たしぎ)は文字通り田んぼでよく見られるシギという名前です。清瀬には冬鳥として飛来します。田んぼに近い環境の金山調節池は、鳥たちにも私たちにも大切な場所といえるでしょう。
 

2021年1月11日月曜日

金山緑地公園のイチモジフユナミシャク

▶金山緑地公園の樹木の幹にとまっている、イチモジフユナミシャクのオスです。ここでの食草はケヤキかソメイヨシノと思われます。

▶これは以前撮影した交尾の写真です。メスの翅は退化していて、飛ぶことはできません。


 

2021年1月10日日曜日

ハクモクレンの花芽

▶金山調節池のハクモクレンの花芽がふくらんでいます。ハクモクレンは中国原産の落葉樹で、庭木として植えられます。ここのハクモクレンも植栽されたものです。3月にはなかなか見事に白い花を咲かせます。