きよせ季節だより
2020年5月31日日曜日
マユミの花
▶中里保全緑地に咲く、ニシキギ科のマユミの花です。うす緑色の小さな4弁花で気づきにくいのですが昆虫たちには人気の花で、ゴマダラチョウの春型やイチモンジチョウなどが吸蜜に訪れます。
▶葉には、キバラヘリカメムシがとまっていました。このカメムシも、マユミが大のお気に入りです。
2020年5月30日土曜日
ハタザオの花
▶ヒョロヒョロ…と伸びた1本の茎、周囲の草より高く伸びています。アブラナ科のハタザオです。理解のある地主さんにより、開花期前後の草刈りを控えているため、消えずに残っている貴重な場所です。
▶長い茎の上には、旗ならぬかわいらしい4弁花がいくつかついていました。
2020年5月29日金曜日
イチモンジセセリ
▶道東緑地に咲くハルジオンの花を訪れていた、イチモンジセセリです。初夏から姿を見ますが、秋になると数を増します。
2020年5月28日木曜日
オカタツナミソウ
▶林床に咲くオカタツナミソウです。植生遷移や宅地開発などによって、各地で姿を消しています。
▶清瀬では、自然を守る会による下草刈りや落葉掃きなどの保全活動によって、相変わらず群落を形成して咲く姿を見ることができます。
2020年5月27日水曜日
カマツカの花とルリカミキリ
▶畑道のカマツカの花です。花径は1㌢ほどで、つぼみも花も常緑のピラカンサスに似ています。
▶カマツカがお気に入りのルリカミキリです。体長1㌢ほどで、るり色の翅が美しい。枝に下向きにとまって、材を食べています。ほかにもボケなど、バラ科の植物を食害します。
2020年5月26日火曜日
ニガナ
▶中里1丁目緑地のニガナです。キク科の多年草で、市内でふつうに見られる花ですが、ここでは毎年大きな株が見事です。木漏れ日の中で、揺れる小さなたくさんの花が素敵です。
2020年5月25日月曜日
ヒゲブトハナムグリ
▶ハルジオンの花の上に、ヒゲブトハナムグリを見つけました。1㌢ほどの小さなコウチュウですが、トナカイを思わせるような見事な触角が印象的です。初夏に姿を現しますが、各地で生息に適した草地が減り、数が少なくなっています。発生地では、たくさんの個体が見られるのですが…。
2020年5月24日日曜日
ワニグチソウ
▶中里B地区入口の看板下に咲く、キジカクシ科のワニグチソウです。茎から伸びた花柄の先に、大きな2枚の苞葉に包まれた2個の花が、二組咲いていました。地味な花ですが、どこにでもあるという植物ではなく、都の絶滅危惧種に挙げられています。
2020年5月23日土曜日
アカガネサルハムシ
▶道端のつる性の植物に小さなコウチュウ、アカガネサルハムシを見つけました。出現期は5~8月で、初夏のころにノブドウやエビヅルにいるのをよく見ます。
▶わずか7~8㍉の小さな昆虫ですが、金緑色の体や赤銅色の翅を身にまとい、生きた小さな宝石といった趣です。
2020年5月22日金曜日
ツリバナ
▶中里保全緑地に咲く、ニシキギ科のツリバナです。うっかりすると見過ごしてしまう目立たない花です。
▶直径7~8㍉ほどの小さな花ですが、初夏の風に揺られるさまはとても風情があります。
2020年5月21日木曜日
ノイバラに集まるコウチュウ
▶白いノイバラの花が芳香を漂わせています。ヒラタアオコガネが、花びらをおいしそうに食べていました。
▶ヒメアシナガコガネが乱入しました。食べるものを争うというわけではなさそうです。仲間とでも思ったのでしょうか。
2020年5月20日水曜日
エゴノキの花
▶こんなに鈴なりに咲くのに、意外と目立たないのがエゴノキです。甘い香りにふと目を上げると、エゴノキの花が満開です。
▶このところめっきり数が減りましたが、私が子どもの頃にはたくさんのエゴノキがありました。花が散るとあちこちに雪が積もったような眺めが広がりました。かつては、花や実に含まれるサポニンという毒成分を魚とりに利用したり、材を麦の脱穀用の“くるり棒”に用いたりしました。
2020年5月19日火曜日
アカシジミ
▶14日の午後、中里1丁目緑地で出会ったアカシジミです。昨年より10日早い出会いです。強い風に吹かれたのか、ハラハラと舞い落ちるように下草にとまりました。
▶例年はガマズミの花が終わったころに出現するのですが、今年はガマズミの花の開花期と重なっています。そういえば「清瀬の自然フィールドガイド」の取材をした35年くらい前も重なったことがありました。
2020年5月18日月曜日
カザグルマ
▶5月3日に開花したときのカザグルマの花です。花びら状のがくが8枚です。キンポウゲ科のつる性多年草で、環境省の準絶滅危惧種、東京都の絶滅危惧種となっています。
▶同じ場所で咲く5月14日のカザグルマです。がくにうっすらと紫色のすじが入っていてきれいですが、虫食いの痕が目立ちます。けっこうどの花も虫食いの痕があるので、よほどおいしいと見えます。
2020年5月17日日曜日
タンポポの花にヤマトシジミ
▶道ばたのタンポポの花に、ヤマトシジミが蜜を吸いに来ていました。この時季、在来のタンポポはほとんど終わっていて、ほとんどがセイヨウタンポポの花です。
2020年5月16日土曜日
ジシバリ
▶救世軍病院の横を歩いているときに出会ったジシバリの花です。柵の下から顔を出して、挨拶をしてくれているようでした。草丈は10㌢ほど、頭花の径は2㌢くらいでやさしい印象です。
▶4月にせせらぎ公園で撮ったオオジシバリです。草丈は20㌢ほどで、頭花の径は3㌢くらいと、ジシバリよりもひとまわり大きい印象です。茎が地をはって長く伸びるのは共通していますが、葉の形が違います。
2020年5月15日金曜日
テントウムシ
▶たくさんのテントウムシが活発に活動しています。これは自宅庭のユズの葉上で交尾するペアです。紅色の地に黒い紋が並ぶ“紋型”のナミテントウです。
▶中里1丁目緑地では、アブラムシを捕食しているテントウムシを観察しました。黒字に二つの赤い紋がある“二紋型”のナミテントウです。最近、この二紋型が南日本で増えているとか…。温暖化の影響でしょうか。
2020年5月14日木曜日
オニタビラコとヤブタビラコ
▶中里1丁目緑地に咲くオニタビラコの花です。花径は8㍉前後ですが、これは約1㌢の“大輪”でした。オニタビラコ(鬼田平子)の鬼は、コオニタビラコの花よりも大きいという意味です。
▶松山緑地に咲くヤブタビラコです。コオニタビラコに似ていますが、これは舌状花が多いので、ヤブと判断しました。
2020年5月13日水曜日
コチャバネセセリ
▶松山緑地保全地域で、今年もコチャバネセセリを観察できました。30年くらい前までは清瀬のどこでも観察できましたが、今では確実に観察できるのはここだけになってしまいました。
2020年5月12日火曜日
ヤブデマリの花
▶金山緑地公園の、柳瀬川を挟んで対岸に咲くヤブデマリの花です。花が手鞠のように丸くなって咲くのでこの名がありますが、下から見上げた写真ではよく分かりませんね。
▶以前は林のところどころで見られましたが、最近はほとんど見かけなくなってしまいました。ガマズミの仲間で、小さな花を囲むように特徴のある飾り花がついています。
2020年5月11日月曜日
ハラグロオオテントウ
▶空堀川管理道で観察したハラグロオオテントウです。昨年清瀬で初めて確認されました。関西以西に分布している種でしたが、温暖化の影響で北上していると考えられます。
▶大きさは1センチあまりと、カメノコテントウよりも大きいです。クワに発生するクワキジラミを食べます。白っぽい蝋物質のついた桑の木を探すと、見つかるかもしれません。
2020年5月10日日曜日
サワフタギの花
▶清瀬の林では、ハイノキ科のサワフタギの花が楽しめます。ふわふわっとした羽毛のような花に心地よさを感じます。これは竹丘公園で撮影。
▶御殿山のサワフタギの花では、ヒラタハナムグリが花粉を頬張っていました。サワフタギは、秋になるとルリ色の実がまた楽しめます。
2020年5月9日土曜日
ハルジオンの花と昆虫
▶︎せせらぎ公園のほとりに咲くハルジオンの花です。ヒメジョオンによく似ていますが、つぼみがうなだれているのがハルジオンです。
▶︎同じせせらぎ公園のほとりに、ピンクのハルジオンも咲いていました。観賞用に北米から持ち込まれたのも頷けるような美しさです。ベニシジミが吸蜜に訪れていました。
▶︎白いハルジオンには、スジグロシロチョウも訪れていました。
▶︎これはスイセンハナアブです。幼虫がスイセンの球根を食害するハナアブです。
ハルジオンの花は、昆虫たちに人気です。
2020年5月8日金曜日
クヌギカメムシの脱皮
▶︎クヌギの葉裏で脱皮しているクヌギカメムシの幼虫です。うっすらと黒っぽいのが脱皮殼です。脱皮したばかりは、白っぽい体です。
▶︎少し時間が経つと、黒い部分がくっきりと見えてきます。
2020年5月7日木曜日
キンランとギンラン
▶︎クヌギ林に咲く大株のキンランです。数えると20本ありました。キンランは自らの光合成だけでなく、クヌギなどの根につく菌根菌と共生して栄養を得ています。大株を養える菌根菌があるのは、清瀬ではここだけのようです。菌根菌との共生を知らずに掘り取って持ち帰る人がいることは、とても残念です。啓発の必要性を痛感します。
▶︎中里1丁目緑地に咲くギンランです。ギンランも菌根菌と共生していますが、菌への依存度はキンランよりも大きく、年によって観察できる数にとてもばらつきがあります。
2020年5月6日水曜日
アオスジアゲハ
▶︎金山調節池のオランダガラシ(クレソン)の花に、アオスジアゲハが飛来しました。
▶︎アオスジアゲハは白い花が好きなようで、ウツギやハナミズキなどにもよく訪れます。素早く飛ぶチョウですが、花を訪れているときはシャッターチャンスがあります。
2020年5月5日火曜日
クチナシグサ
▶︎雑木林の中で、クチナシグサが咲いています。実の形がクチナシの実に似ているのでこの名があります。自ら光合成もしますが、他の植物の根からも栄養分を吸収する半寄生植物です。
▶︎茎が赤く、花もほんのりとピンクがかったものもありました。清瀬の林では、寄生先の宿主はササかスゲの類と思われます。
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