きよせ季節だより
2019年11月30日土曜日
アカミミガメの受難
▲11/27に金山調節池のワークショップで、管理作業をしました。池の中からクサガメが見つかりました。写真は、隣の金山緑地公園で11/19に撮影したミシシッピアカミミガメです。石の上で日向ぼっこをしていますが、口からひものようなものが伸びています。
▲どうやら釣り針を飲み込んでしまったようです。釣り針など人工物の放置によって、このような困った姿になっている自然の生き物たちをよく見かけます。
2019年11月29日金曜日
ブロッコリーの花
▲上清戸の畑で、収穫されずに残ったブロッコリーの花が咲いていました。黄色の花が逆光に映えてきれいです。11月も半ばを過ぎているというのに、周囲には複数のモンシロチョウが舞っていました。円い白枠で囲ってあるのがモンシロチョウです。
2019年11月28日木曜日
小魚の飛び跳ね
▲金山調節池の水面に、ポツポツと雨が降っているような波紋が広がります。小魚が盛んに飛び跳ねているのです。飛び跳ねの理由は、餌を採るため、体についた寄生虫を取るため、水中の敵から逃れるため、障害物を避けるためなどといわれていますが、ただ楽しんでいるようにしか見えませんでした。
2019年11月27日水曜日
アカツメクサの葉を食うヒナバッタ
▲ヒナバッタは、体長2~3センチほどの小さなバッタです。イネ科の葉が主食とされていますが、この個体はアカツメクサの葉を食べ続けていました。葉に波形の食べ痕が見えます。
2019年11月26日火曜日
イイギリの実
▲イイギリの赤い実です。イイギリはヤナギ科の落葉高木で、晩秋につける赤い実がナンテンに似ていることから、ナンテンギリとも呼ばれます。これから落葉しても赤い実は残り、よく目立ちます。
2019年11月25日月曜日
ミノウスバのメスの顔
▲11月12日にオスのミノウスバを紹介しましたが、今回はメスの個体です。オスの触角がくしひげ状だったのに対して、メスの触角はこん棒状です。
▲顔をアップにしてみました。なんかのキャラクターに似ていませんか。
2019年11月24日日曜日
孫狐の尾
▲キツネノマゴの果穂です。小さな孫狐の尾に見立てての和名だそうですが、ちょっと無理そうな気もします。それでも、ついレンズを向けたくなる可愛らしさがあることは確かです。
2019年11月23日土曜日
フタモンアシナガバチ
▲フタモンアシナガバチは体長2センチほどで、黒色部と黄色部がくっきりとしているアシナガバチです。腹部に二つの黄色い紋があるのが名前の由来です。晩秋に女王バチとオスバチが現れて、巣の営みが終わります。写真は、触角の先がカールしているオスバチです。
2019年11月22日金曜日
コセンダングサにキタキチョウ
▲林の縁に咲くコセンダングサの花に、キタキチョウが吸蜜に訪れていました。モンシロチョウやモンキチョウと同じシロチョウ科ですが、蛹でなく成虫で越冬します。
▲ここのコセンダングサは黄色の管状花がほとんどでしたが、同じ花茎に白い舌状花のある花が一つだけついていました。
2019年11月21日木曜日
アワコガネギクにホソヒラタアブ
▲せせらぎ公園に咲く、アワコガネギクです。泡立つように黄色い花をつけることが名前の由来です。環境省の準絶滅危惧種、東京都の絶滅危惧種に挙げられています。
▲花を訪れていたのは、ホソヒラタアブのようです。
2019年11月20日水曜日
ヒヨドリジョウゴの実
▲林近くの草地で、鮮やかな赤い実が目を引きます。左側にはまだ緑色の実も見えます。ナス科の多年草ヒヨドリジョウゴの実で、毒成分を含むため食べられません。ヒヨドリが好むという名前のようですが、ヒヨドリが食べているのを見たことはまだありません。
2019年11月19日火曜日
ツワブキの花にキタテハ
▲畑の囲む柵越えにツワブキの花が顔を出していました。そこに飛来したのは、キタテハの秋型です。たくさん蜜を吸って、冬越しに備えているのでしょう。
2019年11月18日月曜日
アマチャヅルの黒い実
▲林の縁で、アマチャヅルの黒い実を見つけました。以前健康茶ブームで、アマチャヅル茶が人気だったことを思い出しました。
▲葉はヤブカラシに似ていますが、もっと柔らかい印象で、噛むと甘みがあります。茶として利用されるのは、実ではなく葉や茎です。
2019年11月17日日曜日
日だまりのムラサキシジミ
▲せせらぎ公園沿いに生えるミズヒキの葉の上に小さなチョウが飛来しました。
▲羽を広げると、美しいブルーの色が輝きます。ムラサキシジミです。暖地姓のチョウで、以前は清瀬で見られませんでした。今では、普通に見られるチョウのひとつになってしまいました。
2019年11月16日土曜日
林床のキタマゴダケ
▲かわいらしいキノコが出ていました。雰囲気がタマゴダケにそっくりですが、赤くはなく鮮やかな黄色です。
▲開いた傘が10センチぐらいのものもありました。テングダケの仲間のキタマゴダケです。食べられますが、猛毒のタマゴダケモドキに似ているので注意が必要です。
2019年11月15日金曜日
エゴノキの枝にヤモリ
▲エゴノキの枝にぴったりと張り付くようにとまっていたのは、ヤモリです。吸盤のような形の足で、しっかりと枝をつかんでいるのが分かります。体色も、エゴノキの灰褐色になっていました。これから越冬場所を探すのでしょう。
2019年11月14日木曜日
キヅタの花にササキリ
▲キヅタの花が咲く辺りに、数匹のササキリが集まっていました。花をなめているように見えました。ササキリも受粉の媒介者のひとつなのかもしれません。
▲葉の上では、オスが鳴いていました。歳をとってからは、この声が聞き取れなくなってしまいました。
▲こちらは剣のような形の産卵管を持つメスのササキリです。
2019年11月13日水曜日
ガマズミの赤い実とサンゴジュハムシ
▲林の中のガマズミの赤い実がきれいです。噛むと酸っぱいというのが名前の由来という説もあります。
▲ガマズミの葉を食害するのは、体長6~7ミリほどのサンゴジュハムシです。交尾の後、右側のメスが産卵して卵で越冬します。
2019年11月12日火曜日
蜂に擬態したミノウスバ
▲目の前のススキの葉に、1.5㎝ほどの小さな昆虫が飛来しました。この時期だけ出現するマダラガ科のミノウスバです。近づくと尻の毛の束を持ち上げて、威嚇します。体色といい尻を持ち上げる仕草といい蜂に似ていますが、蜂のような毒針を持っているわけではありません。
2019年11月11日月曜日
キチジョウソウの花
▲林の中に咲いていたキチジョウソウの花です。吉祥草の名は「滅多に花が咲かず、花が咲くと吉事がある」とされることが由来です。
▲「滅多に咲かない」というより、長い葉の根元に隠れるように咲いているので、気づかないことが多かったのではとも思います。花茎は紫色でなかなか美しく、花が咲いているのに気づくと得をした気分になります。
2019年11月10日日曜日
クロコノマチョウの秋型
▲中里の雑木林で管理作業をしていたときのこと、足下から大きな黒いチョウが飛び立ちました。とまったところを探すと、枯葉そっくりのクロコノマチョウでした。8月に金山調節池で観察した個体は黒みが強い夏型でしたが、これは茶褐色の秋型です。翅の縁の凹凸の度合いも強くなっています。
2019年11月9日土曜日
雑木林に咲くコウヤボウキの花
▲林の中で、コウヤボウキの花が咲いていました。まとまって咲いている辺りが、少しだけ明るく見えました。
▲1㎝ほどの花は、筒状花が深く5つに裂けてそり返ります。大伴家持が「玉箒」の名で歌に詠んだ、万葉植物のひとつです。
▲花のひとつに、ブドウトリバという小さな蛾が訪れて口吻を伸ばしていました。
2019年11月8日金曜日
金山調節池のツチイナゴ
▲台風19号やその後の大雨で柳瀬川の水が入った金山調節池ですが、ツチイナゴの成虫が元気な姿を見せてくれました。大型のバッタ類の中では、唯一成虫越冬します。
▲池の中には、オイカワの群れが見られました。
2019年11月7日木曜日
風に揺れるオギの穂
▲金山調節池のオギの穂が、風に揺れていました。
▲ススキよりも白くふわっとした印象で、事実さわってみてもススキの穂よりも柔らかさを感じます。
2019年11月6日水曜日
ハギの花にウラナミシジミ
▲せせらぎ公園のハギの花に、ウラナミシジミが訪れていました。今年は、10月後半に個体数が増えました。
▲ハギやアカツメクサなどに産卵する様子が見られますが、清瀬ではまだ越冬できないようです。
2019年11月5日火曜日
センダンの黄葉
▲柳瀬川沿いのセンダンの木の黄葉が始まっています。“栴檀は双葉よりも芳し”の栴檀は香木の白檀のことで、このセンダンではありません。葉は奇数羽状複葉で、それがさらに集まって大きな羽状複葉になっている2~3回羽状複葉です。
2019年11月4日月曜日
コセンダングサにモンシロチョウ
▲コセンダングサの花で吸蜜していたのは、モンシロチョウのメスです。小春日和に飛ぶチョウを見るのは、それほど珍しくなくなってきました。ここ数年は、12月にもモンシロチョウの姿を見かけるようになっています。
2019年11月3日日曜日
ヤマコウバシの実
▲林の中のヤマコウバシの葉です。ヤマコウバシはクスノキ科の落葉樹ですが、葉が枯れても枝に残っている様子が観察できます。
▲ヤマコウバシの実ができていました。
▲熟すと黒くなり、胡椒のような辛味があることから、ヤマコショウという別名があります。
2019年11月2日土曜日
倒木の下はカブトムシの楽園
▲台風による落枝整理のために林の中で作業をしていると、折れた丸太の一部が転がっていました。
▲丸太をどけてみると、下にはたくさんのカブトムシの幼虫がいました。全部で20匹ほどもいました。
▲丸々と太った幼虫も少なくありませんでした。この時期にすでにここまで成長しているのですね。
▲地面ではなく丸太の朽木部分には、クワガタムシと思われる幼虫もいました。
この林は、これから下草刈りの作業が入るので、幼虫たちをすべて安全な場所に移しておきました。
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