2023年4月30日日曜日

トチノキの花

▶︎大きな掌状の複葉が特徴的なトチノキの花が咲いていました。トチノキというと、「モチモチの木」を思い出します。「モチモチの木」では、冬に葉を落としたトチノキの大木が、主人公豆太にとって怖い木として描かれています。
▶︎長さ20㎝前後もある円錐形の花序が大きく目立ち、蜜を求めてやってくる虫たちを呼んでいます。春に葉を茂らせ大きな花序をつけている姿からは華やかさや力強さを感じても、怖さを感じることはなさそうです。
 

2023年4月29日土曜日

浅間山公園のムサシノキスゲ

▶4月27日に府中市の浅間山公園へ行ってきました。新小金井街道側の入口から入ると、すぐにハンショウヅルが咲いていました。“半鐘”をすぐにイメージできる人が少なくなりましたね。 
▶道路から見えるところに、ムサシノキスゲが咲いている様子が見られました。例年なら5月中旬が見頃ということですが、今年はやはり早そうです。見頃のピークは4月下旬~5月上旬といったところでしょうか。
▶キンランの株数が多いのに驚きました。小さな群落になって咲いていたり、大きく生長していたり、見応えがありました。
▶浅間神社付近で、飛び立っては日向ぼっこを繰り返していたヒオドシチョウです。成虫で越冬してきたチョウの翅はボロボロです。
 

2023年4月28日金曜日

樹液に集まる昆虫たち

▶春から樹液を出しているクヌギやシラカシが目立ちます。カシノナガキクイムシの影響ではないかと心配です。シロテンハナムグリやヨツボシオオキスイなどの甲虫類が集まっていましたが、成虫越冬の個体でしょうか。
▶ルリタテハも飛来し、甲虫たちの陣取っている隙間に口吻を差し込んで樹液を吸っていました。
▶気になるのは多くのオオスズメバチも訪れていたことです。今の時期に活動しているのは巣作りを始めた女王蜂ですが、数が多いのに驚いています。
 

2023年4月27日木曜日

カザグルマの花

▶中里地域の複数箇所の緑地で、カザグルマの花が大きな白花を咲かせていて見事です。
▶東京都のレッドリストには、シロバナカザグルマとして絶滅危惧種にあげられています。
▶葉を食害するオオアカマルノミハムシがとまっていました。体長は5㎜ぐらいです。
 

2023年4月26日水曜日

休耕地のキアゲハ

▶休耕地の低空をさかんに飛び回るキアゲハは、捨てられたニンジンの葉に産卵している様子でした。残念ながら産卵シーンは撮れませんでした。
▶ニンジンの葉を見ると、1㎜足らずの真珠のような卵が産みつけられていました。
 

2023年4月25日火曜日

雑木林のオナガの群れ

▶雑木林でキンランを観察していると、頭上で「ギェー」という聞き慣れた声がしました。
▶見上げるとコナラの枝に数羽のオナガの姿が見えました。こちらを警戒している様子です。
▶じっとしていると警戒心を解いたのか、コナラの新芽をつついていました。虫を捕食していたのかもしれません。
 

2023年4月24日月曜日

松山保全緑地のフデリンドウ

▶相模原のキャンプ場での倒木死亡事故を受けて、東京都から樹木の緊急点検の協力要請があり、松山保全緑地を点検して周りました。頭上でガビチョウが賑やかに鳴いていました。
▶松山緑地のフデリンドウは勢いをなくしてしまいましたが、やっと一株咲いているのを見つけました。なんとか元気を取り戻してほしいものです。
 

2023年4月23日日曜日

虫たちの狩り

▶アケビの葉陰にいたワカバグモです。待ち伏せ型の狩りをするクモで、小さな甲虫を捕らえていました。
▶クチナシグサの自生地で観察してるときに見つけたクロヤマアリです。1㎝ほどの芋虫を運んでいるところでした。
 

2023年4月22日土曜日

クチナシグサの花

▶雑木林の林床にクチナシグサがかわいらしい姿を見せています。小さくて目立たない花ですが、東京都の絶滅危惧種に指定されている希少植物です。
▶花弁が5枚あるように見えますが筒状です。半寄生植物で、清瀬の自生地を見るとササやスゲ類の根に寄生しているものと思われます。
 

2023年4月21日金曜日

春型のアゲハチョウ

▶畑道に沿って咲くツツジの花のまわりをたくさんのアゲハチョウが飛んでいました。今年は特に多いように思います。
▶春型のアゲハチョウは体がとても小さく飛翔も活発です。小さめのツツジの花がよく似合います。
 

2023年4月20日木曜日

フジの花

▶市内のあちこちでフジの花が咲いています。せせらぎ公園にも何株かありますが、伸びる方向に左巻きに巻いているノダフジです。
▶フジの周りを飛んでいたのは、タテハチョウ科のコミスジです。フジはコミスジの食草でもあるのです。
▶林床に咲き残っているクサイチゴの花で吸蜜しているコミスジもいました。
 

2023年4月19日水曜日

ミミガタテンナンショウ

▶清瀬市発行の『清瀬の植物』では「消滅」となっているミミガタテンナンショウを3月に中里保全緑地で再発見しました。ほかにも何株か出ている可能性があるので、今後注意深く観察していきたいと思います。
▶4月に入って同じ緑地内で発見したマムシグサです。これもこの地では初めての観察です。今後の推移を見守りたいと思います。
 

2023年4月18日火曜日

ヤブキリの幼虫

▶ハルジオンの花から伸びる長いひげのようなものが見えました。近づいて見ると、ヤブキリの幼虫が黄色い筒状花の上にとまっていました。
▶辺りを見回すと、葉の上にたくさんのヤブキリの幼虫を見つけることができました。どの個体も1㎝ほどに成長しています。
 

2023年4月17日月曜日

林床を彩る春のリンドウ

▶市内の緑地の林床に、かわいらしいフデリンドウの花が咲きました。可憐な花々が見られるのは、笹刈りや落葉はきなど雑木林の地道な管理作業のたまものです。
▶日が当たると開花しますが、日が陰るとすぼんで筆先のような姿になることが和名の由来です。
 

2023年4月16日日曜日

菜の花畑のモンシロチョウ

▶菜の花畑ではたくさんのモンシロチョウが飛び交う姿が見られます。蕾に触れて匂いを確かめているのでしょうか。口吻を伸ばしているようにも見えます。
▶若く柔らかい葉の裏に腹端をつけて産卵しているメスのモンシロチョウです。
▶目を凝らして葉裏を見ると、長さ1㎜ちょっとの卵が産み付けられていました。
 

2023年4月15日土曜日

御殿山保全緑地のウラシマソウ

▶緑地の林床に咲く白いスミレの花は、マルバスミレです。白花のスミレもなかなかよいものです。市内の緑地で広く見られます。
▶御殿山保全緑地内で咲くウラシマソウです。大切に保護しているので株数も殖え、立派に生長しています。
 

2023年4月14日金曜日

ハラナガツチバチとヒゲナガハナバチ

▶大きいハラナガツチバチはタンポポの花がお気に入り。大きな花冠の上にどんと居座って蜜を吸っていました。
▶ムラサキケマンの花畑をブンブンと忙しく飛び回り、ホバリングで蜜を吸っているのはシロスジヒゲナガハナバチです。フデリンドウの花も訪れていました。
 

2023年4月13日木曜日

キランソウとジュウニヒトエ

▶キランソウが市内の雑木林の林床を鮮やかな紫色で彩っています。株としてはそれほど大きくありませんが、広範囲に点々と広がっています。
▶中里1丁目緑地のジュウニヒトエはかなりさびしい状態になっていました。萌芽更新後の林床は日当たりがよすぎて地温が上がり、乾燥が進んだせいでしょうか。
 

2023年4月12日水曜日

せせらぎ公園沿いの白い花

▶流れのほとりでは、白いオドリコソウの花が咲き始めています。
▶せせらぎ南側の緑地の中では、ニリンソウに少し遅れてイチリンソウの花が咲いていました。
▶新学期が始まった第四小学校の北側には植栽されたウワミズザクラの花が満開でした。
▶近くを通りかかった方が「みごとな花ですね」と感心しきりでした。
▶三郷橋近くの空堀川管理道ぞいには、コゴメイヌノフグリが群落になって咲いていました。
 

2023年4月11日火曜日

ムラサキケマンの花にツマキチョウ

▶林の中や縁に、多くのムラサキケマンが花を咲かせています。キケマンゾク3種の中では一番大きく生長して目立ちます。
▶この花が大好きなのは、ツマキチョウです。食草になるムラサキハナナよりも、こちらの方に訪花する率の方がずっと高いです。