2021年11月30日火曜日

ピラカンサとカモ

▶金山調節池下池の中の島に植栽されたピラカンサ、実が日に照り映えて赤さが際立っています。池にはマガモが逆さになって餌をあさっていました。
▶ひとまわり小さいコガモもたくさん来ていました。これから冬鳥の観察が楽しみな季節です。
 

2021年11月29日月曜日

モズの高鳴き

▶金山調節池のサクラの木の梢で1羽のモズが高鳴きを繰り返していました。くっきりした黒い過眼線のあるオスのモズです。
▶モズは秋になるとオスメス問わず1羽で縄張りを作ります。争いは今月いっぱいでほぼ終わり、高鳴きで縄張り宣言をして冬を過ごします。

2021年11月28日日曜日

御殿山実験農場にて

▶多くのヤマトシジミが地面近くを飛び交い、カタバミの花で吸蜜したり日向ぼっこをしたりしていました。
▶足元から跳び出した小さなバッタは、イボバッタです。清瀬で広く普通に見られるバッタです。
▶緑色のバッタも飛び出しました。オンブバッタです。これは体が大きめのメスです。
 

2021年11月27日土曜日

クロスジフユエダシャク

▶きのう御殿山保全緑地でナラ枯れ伐採木確認に立ち会いました。緑地は清瀬の自然を守る会による保全活動で落ち枝が取り除かれ、とてもきれいになっていました。
▶晩秋の日の光が差し込む林の中で、数多くの小さな蛾が飛び交っていました。翅を休めた蛾を見るとクロスジフユエダシャクのオスでした。
▶1頭のオスが数十㎝四方の狭い範囲の低空を、落ち着きなく急かされるように行きつ戻りつ飛んでいるのに気付きました。下草にとまったので近づいて見ると、交尾が成立していました。
▶左側の黒っぽい体のメスの翅は短く退化しています。オスはメスの放出する性フェロモンを感知して交尾に至ったのですが、メスの性フェロモンが及ぶのはそんなに広範囲ではなさそうです。
 

2021年11月26日金曜日

クビキリギス、白菊

▶昨日に続きキリギリスの仲間、クビキリギスです。この仲間では、清瀬でもっとも普通に見られます。オスですが触角が短くちぎれ百戦錬磨であることを感じさせる個体でした。

▶松山保全緑地に賑やかに咲く白菊の花、病院の敷地時代の名残かもしれません。
 

2021年11月25日木曜日

ハヤシノウマオイ

▶松山保全緑地で見つけたウマオイムシです。トゲのある前足、中足で小昆虫などを捕らえて食べます。長い剣のような産卵管を持っているメスです。

▶片方の触角がちぎれているのを見ると羽化してから結構時が経過していそうですが、まだ産卵の仕事を全うしていないのかもしれません。
 

2021年11月24日水曜日

ヤツデの花にハナアブ

▶松山保全緑地内に咲くヤツデの花を訪れたヘリヒラタアブです。ヤツデはウコギ科の常緑低木で晩秋から初冬に花を咲かせます。
▶この季節昆虫たちにとってヤツデの花は貴重な食料源となります。ホソヒラタアブも無心に花粉を食べていました。
 

2021年11月23日火曜日

松山保全緑地のミノウスバ

▶グリーンシップアクションの日に松山緑地で観察したミノウスバです。枝に向き合ってとまっていたのは両方ともメスでした。
▶こちらの枝に下向きにとまる2頭はやはりメスです。よく見ると枝には産みつけられた卵がビッシリと並んでいます。
▶卵には成虫の体毛がまぶされています。こうやって少しでも外気や天敵から卵を守ろうとしているのでしょう。メスたちはこのまま一生を終えます。
 

2021年11月22日月曜日

2年ぶりのグリーンシップアクション

▶一昨日松山緑地保全地域で東京都グリーンシップアクションが2年ぶりに行われました。作業前の準備運動です。

▶グリーンシップアクションでは、企業・NPO法人・行政と連携して緑地保全地域の自然環境保全活動を行います。混みすぎた樹木の除伐の様子です。
▶背丈以上に伸びた草を刈る様子です。昨年からのコロナ禍で作業が進まず草で覆われていた草地がすっきりと明るくなりました。来春には多くの草花が開花することでしょう。
▶緑地内に落ちた枯れ枝を集めて運んでいます。これにより笹刈り→落葉集めがスムーズにできるようになります。
▶作業後見上げたプラタナスの木々の黄葉が一段と輝きを増したように見えました。
 

2021年11月21日日曜日

コノシメトンボ、ウリクサ

▶御殿山緑地保全地域の実験農場にて竹竿の先にとまっていたのはコノシメトンボです。コノシメトンボは雑木林の縁で見られるアカトンボですが、晩秋のこの時期水場から離れた林の中にいてよいのでしょうか。
▶同じく実験農場内でたくさん見られるウリクサの花です。アゼナ科の一年草の在来種で、花は5㎜ほどしかないミニサイズです。


 

2021年11月20日土曜日

夕焼けと部分月食

▶昨夕5時前に自宅から見た夕焼けの空です。このあと始まる天体ショーのプレリュードのようでした。
▶天体ショーの始まりです。同5時20分頃左側から欠けてきています。薄雲がかかっていたのでその前はよく見えませんでした。
▶午後6時ごろにはほぼ皆既月食のようになりました。地球の影が月の直径の最大97.8%まで入り込んだそうです。

2021年11月19日金曜日

新参者たち

▶エノキの小木の葉上で休んでいるゴマダラチョウ…と思いきやアカボシゴマダラの幼虫でした。周囲の葉を見ると10頭以上を確認できました。在来種のゴマダラチョウの幼虫と比べると、この時期としては少し大きいでしょうか。
▶こちらは草地の上を歩きながら産卵しているツマグロヒョウモンのメスです。食草のスミレの葉があるなしに拘わらず産卵らしき仕草を繰り返していました。アカボシゴマダラもツマグロヒョウモンも清瀬では2000年代以降になって見られるようになったチョウです。まだまだ越冬態も定まっていないようです。

 

2021年11月18日木曜日

ナンテン、ツチイナゴ

▶自宅からほど近くの緑地でナンテンの赤い実が晩秋の日差しを受けていました。ナンテンは中国原産の常緑低木で葉や実は生薬として用いられてきました。とはいえ薬効があるという事は毒成分があるという事でもあるので安易に用いるのは危険です。鳥が食べても平気なのは毒素を分解する酵素を持っているからです。
▶クワの葉上には日向ぼっこをするツチイナゴがいました。緑地であれば広く清瀬に分布すする成虫越冬のバッタです。
 

2021年11月17日水曜日

セスジツユムシのオスとメス

▶空堀川管理道沿いの柵で見つけたセスジツユムシです。ほっそりとした体つきのオスで下向きです。
▶すぐ近くにもう1頭いました。こちらは腹がふっくらしていて卵が持っていると思われるメスです。
 

2021年11月16日火曜日

陽だまりのチョウたち

▶カタバミの花を訪れて蜜を吸っていたヤマトシジミです。温暖化の影響で冬でも暖かい日が多くなり、ほぼ一年を通して姿を見るようになりました。御殿山実験農場にて。
▶枯草の上に降りて翅を開くキタテハの秋型です。成虫で越冬するチョウで小春日和のこの日、あちこちでこのチョウが日向ぼっこをしていました。せせらぎ緑地にて。
▶尾状突起のあるムラサキツバメが常緑の葉上で日向ぼっこ。翅を開いて表側の紫色を見せてくれるのを待ちましたが…断念。せせらぎ緑地にて。
▶コセンダングサの花で吸蜜していたモンキチョウのメス。逆光で翅が透けると、紋がよく見えます。中里1丁目緑地にて。撮影は11/6~11。
 

2021年11月15日月曜日

ワカバグモの狩り

▶空堀川管理道を歩いていたときのこと、葉の縁から黒いハエがぶら下がっているのに気付きました。
▶反対側に回ってみると、ワカバグモに捕らえられたクロバエでした。ワカバグモは葉の上で待ち伏せて獲物を狩るクモです。
 

2021年11月14日日曜日

スズメ、コサギ、カワセミ

▶街中で見かけることが少なくなったスズメですが、柳瀬川の岸辺では群れになって草の実をついばんだり水浴びをしたりする様子が見られます。
▶金山調節池では、コサギが黄色い指先をふるわせながら小魚やザリガニなどの獲物を漁っていました。
▶空堀川の石田橋付近では、カワセミが護岸から川面にダイビングして小魚を捕らえる様子が観察できました。
 

2021年11月13日土曜日

ルリタテハとセスジツユムシ

▶中里保全緑地エノキの幹に飛来したルリタテハです。晩秋の日差しを体いっぱいに浴びて日向ぼっこ。
▶せせらぎ公園に咲くミゾソバにいたのはセスジツユムシのオスです。この個体のような褐色型もときどき見かけます。

2021年11月12日金曜日

カントウヨメナとノコンギク

▶台田運動公園に咲くカントウヨメナです。淡い紫色が晩秋の日差しを受けて鮮やかです。
▶中里保全緑地の梅坂側に咲くノコンギクです。この株の花は薄紫というよりほとんど白いノコンギクです。小春日和の暖かい日差しをいっぱいに浴びようと背伸びをしているように見えました。
 

2021年11月11日木曜日

御殿山保全緑地で出会ったイトトンボ

▶10月6日に御殿山で出会ったイトトンボは今までに見たことのない色合いでした。見た目の形はホソミイトトンボのようでもあるし…
▶10月30日に同所でふたたび出会いました。林縁を飛んでは草にとまります。やはりホソミイトトンボで、越冬型のメスであることが分かりました。金山緑地公園の池や金山調節池で繁殖しているイトトンボですが、越冬型はずいぶん離れた雑木林まで移動するのですね。