2021年6月30日水曜日

シオヤアブの獲物

▶シダの葉にシオヤアブがとまっていました。葉の裏側に何やら昆虫の気配があります。
▶裏側をのぞいてみると、キマダラカメムシが捕らえられていました。キマダラカメムシの悪臭は、シオヤアブには効き目がないようです。
 

2021年6月29日火曜日

クワガタムシとカブトムシ

▶クヌギやコナラの樹液でクワガタムシの姿が見られるようになりました。ノコギリクワガタはペアでいることが多いのですが、この大型のオスはまだパートナーと出会っていないようです。
▶カブトムシも続々と出始めています。クワガタムシもカブトムシも夜行性ですが、梅雨時の今は結構昼間にも姿を見るチャンスがあります。
 

2021年6月28日月曜日

トネザミ咲き始める

▶雑木林の中でトネザミが咲き始めました。トネザミはナンブアザミの変種で、利根川流域を中心とした関東地方に多いアザミです。清瀬にも多く自生しています。
▶別名のタイアザミは、大きいことからタイ(大)とか、痛いアザミの「い」が省略されたとか、いろいろな説があります。葉を見ると鯛の骨のようにも見えますし…。
 

2021年6月27日日曜日

カミキリムシ2種

▶川沿いの土手に生えたクワの若枝にいたクワカミキリです。少し離れていたのでこんな写真しか撮れませんでしたが、カミキリムシの後方に食痕が見えます。
▶林の地面を「汽車ごっこ」のように歩いていたのはノコギリカミキリです。触角を見ると後ろ(左側)の個体の方が立派でオスであることが分かります。メスへの求愛行動のようです。以前は東京都の準絶滅危惧種でしたが、2020年版のレッドリストから外れています。
 

2021年6月26日土曜日

花と花

▶金山緑地公園の池のほとりにネジバナが咲いています。湿り気のある明るい草地は居心地が良さそうです。
▶小さなランの花が巻き上がるように咲く姿は愛らしい。右巻きも左巻きもあるようなので、どのような割合か調べるのもおもしろそうです。

▶こちらは池の中から生えるヒメガマの花です。ひょろひょろと細長い色の濃い方が雄花序で径が大きい黄色っぽい方が雌花序です。
▶雄花序からたくさんの黄色い花粉が出ていました。花粉症の原因になる可能性を秘めているそうですが、そばで観察していてもくしゃみは出ませんでした。
 

2021年6月25日金曜日

ルリシジミの産卵

▶イタドリの葉上で休むルリシジミと出会いました。そのうちイタドリのまわりを飛びまわり始めました。
▶すると花芽のところにとまり産卵し始めたのです。ハギやクララに産卵するのはよく目にしますが、イタドリに産卵しているのは初めて観察しました。日本産蝶類標準図鑑(2006)によると「(イタドリも)自然状態で食草になる」とありました。
 

2021年6月24日木曜日

チダケサシの花

▶明るい雑木林でチダケサシの花が咲き始めました。ユキノシタ科の多年草で、東京都レッドデータブックの2020年版では準絶滅危惧種となっています。
▶可憐な花ですが茎は長く強く、夏から秋に林下に生えるチチタケ(祖母はたしか「チタケ」と呼んでいました)を刺して持ち運んだことが和名の由来ということです。チチタケは傷がつくと白い乳液が出るので茎に刺したというのですが、祖母がそうしていたかどうか記憶にありません。
 

2021年6月23日水曜日

ペチュニアの葉にオンブバッタ

▶自宅の2階のベランダに置いてある植木鉢にペチュニアの花が1輪咲いていました。
▶新しく出てきた葉をよく見るとたくさんの珍客の姿が見えます。どうやら孵化後間もないオンブバッタのようです。この鉢植え、昨年の秋は庭の地面に下ろしておいたものです。そのときに産卵されたのでしょう。
 

2021年6月22日火曜日

きれいな花にはクモがいる

▶コヒルガオの花にいたのはササグモです。大きさは1㎝ほどで足に長いトゲが生えています。こうして獲物が来るのを待ち構えています。
▶ドクダミの葉の上にいたのはイオウイロハシリグモです。大きさは1.5㎝ほどですが個体によっては2.5㎝を超えるものもあります。葉の上でじっと獲物が来るのを待っています。
 

2021年6月21日月曜日

キヌタソウの花

▶林床でひっそりと咲くキヌタソウの花です。高尾山や御岳山に自生する花が清瀬でも見られるのは嬉しいことです。白い細かい花と輪生する4枚の葉が特徴です。
▶花茎は2.5㎜ほどで花冠が4つに裂けているので花弁が4枚のように見えます。
 

2021年6月20日日曜日

アキノタムラソウとハナバチ

▶雑木林の中でアキノタムラソウが咲き始めました。名前に秋が入っていますが初夏から秋まで長い間咲き続ける息の長い花です。
▶雑木林に住む昆虫たちには人気の花で、早朝からチョウやハチがたくさん訪れます。
▶その中でも特に多いのがトラマルハナバチです。足に大きな花粉のかたまりをつけて花から花へ飛びまわります。
▶大きなクマバチも訪れました。クマバチは花の横から穴を開けて蜜を失敬します。
 

2021年6月19日土曜日

ノカンゾウの花

▶雑木林の日当たりのよいところでノカンゾウの花が咲き始めました。緑濃い中にオレンジ色の花が鮮やかに映えています。

▶一日花といわれますが、なかには2~3日もつものもあるようです。2020年版の東京都のレッドデータブックには準絶滅危惧種のリストに入っています。
 

2021年6月18日金曜日

日陰を好むハグロトンボ

▶川や池のほとりにハグロトンボが見られる季節になりました。日当たりのよい明るいところを好まず木陰にいることが多いトンボです。
▶多くのトンボ類と違い翅を立ててとまりますが、ときおり翅を広げます。腹部が緑色をしているのはオスです。
 

2021年6月17日木曜日

ノジトラノオの花

▶柳瀬川の土手でノジトラノオの花が咲き始めています。環境省と東京都の絶滅危惧種です。
▶自生地の保護と適切な時期の草刈りによってはじめて花を咲かせる希少な植物です。大切に守っていきたいものです。
 

2021年6月16日水曜日

樹液に集まる昆虫たち

▶昼間クヌギの樹液に集まった昆虫たちです。多くのシロテンハナムグリに混じってナミヒカゲが上手に樹液を吸っています。
▶体の小さいベニカミキリがシロテンハナムグリの真ん中に陣取っています。なかなかの強者ですね。
▶木の洞から染み出る樹液を求めてきたのはノコギリクワガタのオスです。あごの小さい型ですね。
▶カブトムシのメスに右からコガタスズメバチが近づいてきました。カブトムシは少しも動じません。
▶小さいコガタスズメバチと大きいヒメスズメバチが樹液をめぐってけん制し合っていました。
▶スズメバチがいなくなると、翅のルリ色の帯が美しいルリタテハも現れました。

 

2021年6月15日火曜日

郷土博物館のナツツバキ

▶清瀬市郷土博物館のエントランスに植栽されたナツツバキの花が見頃です。別名のシャラノキは沙羅双樹と誤認されたためで、全くの別種です。
▶幹は美しいまだら模様になり趣があります。ツバキ科ですが、秋には落葉します。
 

2021年6月14日月曜日

アカメガシワの花

▶アカメガシワの花がよい香りを漂わせています。雌雄異株で、これは雄花です。江戸時代から柏餅の葉にカシワが用いられるようになる前は、このアカメガシワが一般的に「カシワ」と呼ばれていたようです。「カシワ」は「炊ぐ葉」あるいは「炊き葉」が転訛したと言われています。
▶雄花には花弁はありませんが雄しべが無数にあります。ヒメトラハナムグリが花粉を食べに来ていました。
 

2021年6月13日日曜日

クロアゲハの休息

▶中里の緑地を歩いていると、目の前を黒いアゲハチョウが横切りました。この道は、蝶道(ちょうどう)とクロスしているようです。
▶チョウを目で追うと、葉の上に静止しました。クロアゲハです。午後2時過ぎだったので、暑さを避けてひと休みといったところでしょうか。 

2021年6月12日土曜日

せせらぎ公園のナガエミクリ

▶せせらぎ公園の流れに生えるナガエミクリに花が咲きました。抽水~浮葉性の多年草で、環境省および東京都の準絶滅危惧種です。
▶1本の花序の上方に7個の雄花、少し離れて下方に2個の雌花がついているのが見えます。
 

2021年6月11日金曜日

キマダラセセリ

▶6月8日柳瀬川土手の除草作業を行いました。この日は気温が32℃まで上がり真夏日となりましたが、適度に木陰もあり参加者全員が元気に作業しました。ここは希少な植物が自生していて間もなく開花を迎えます。
▶作業終了時に飛来したキマダラセセリです。茶色の地に黄色い紋の翅をもつ美しいセセリチョウです。
▶体長18㎜ほどのエビイロカメムシはイネ科植物に集まります。翅を開いてススキの葉から飛び立つ瞬間です。
 

2021年6月10日木曜日

クワガタムシの蛹

▶春先に「市内施設の敷地内の伐採木に虫がいる」との知らせを受けて行ってみると、クワガタムシの幼虫が数頭見つかりました。飼ってもらうと6月に入って蛹になりました。
▶蛹は仰向けになったりうつ伏せになったり、結構よく動きます。
▶腹部も前後左右に曲げたりしているのを、写真からでも確認できると思います。
▶野外では既に成虫が出ているという情報が入っていますが、この蛹が今季羽化するのかどうか情報を待ちたいと思います。