2021年5月31日月曜日

ミドリヒョウモンの羽化

▶19日におばけ山で採集したミドリヒョウモンの蛹が色づき、羽化の兆候が感じられたのは前の晩です。
▶早朝から撮影機材をセットして待っていましたが、わずか10分足らず離れた間に羽化が済んでしまいました。
▶羽化後1時間経ったので、庭の葉の上に移しました。ミドリヒョウモンのオスです。
▶足つきもしっかりしてきました。ミドリヒョウモンが清瀬で初夏に羽化することが分かりましたが、盛夏に姿を見たことがありません。このあと高標高地に移動するのでしょうか、それとも休眠するのでしょうか。

2021年5月30日日曜日

ヒメジョオンに集まる昆虫

▶5月下旬、ヒメジョオンの花に集まる昆虫です。スジグロシロチョウは夏の装いで、林に隣接した草地のヒメジョオンを訪れていました。ベニシジミは明るく開けた場所の花に多く見られました。体長1㎝ほどのヒメトラハナムグリはこの季節によく見る甲虫です。そして今年になってよく見る体が黒いハナアブの仲間です。
 

2021年5月29日土曜日

ナヨクサフジに集まる昆虫

▶5月下旬に昆虫たちがよく訪花するのはナヨクサフジやヒメジョオンです。きょうはナヨクサフジに集まる昆虫です。モンキチョウ、モンシロチョウ、イチモンジセセリなどチョウの仲間は訪花する個体が多くよく目立ちます。ハナバチ類もよく訪れます。モンキチョウは食草にしている可能性もあります。
 

2021年5月28日金曜日

オカモノアラガイの一種

▶金山調節池に生えるキショウブの葉にオカモノアラガイの一種がついていました。殻高は1.5㎝ぐらいです。陸生の巻き貝で、オカモノアラガイは寄生虫の中間宿主として知られています。
▶交尾でしょうか?。カタツムリの仲間は雌雄同体ですが、繁殖するために交尾をします。
 

2021年5月27日木曜日

ヤナギの樹冠を舞うコムラサキ

▶金山調節池ではタテハチョウ科のコムラサキが最盛期で、複数の個体がヤナギの樹冠を活発に舞う様子を観察できます。
▶今年は樹液が出ている木が少なく、なかなか静止してくれないので撮影に苦労します。オスは見る角度で翅の紫色が輝きます。

2021年5月26日水曜日

梅雨のフィールドへ

▶梅雨の合間を縫って近くのフィールドを歩きました。おばけ山の梅坂沿いにナワシロイチゴの花が咲いていました。ちょっと変わった形ですが、どんな昆虫がくるのでしょう?

▶おばけ山の林内のロープにぶら下がっていた蛹は、ミドリヒョウモンのようです。秋に産卵しているのはときどき見かけるのですが、幼虫を見たことがありません。蛹ももちろん初めてです。持ち帰って羽化を観察することにしました。
▶空堀川管理道沿いのヤマブキの葉上に新鮮なアカスジキンカメムシの成虫を見つけました。羽化して間もないようです。すぐ上のコブシの木で発生したのでしょう。
▶コブシの枝に白いリングのようなものを見つけました。どう見ても昆虫には思えませんが、ヒモワタカイガラムシというれっきとした昆虫です。これはメスで、白いひものようなところに卵が入っています。
▶せせらぎ公園のオランダガラシの花では、モンシロチョウが数頭蜜を吸っていました。
▶アジサイの葉上には孵化後間もないオオカマキリの幼虫が、何匹もじっとしていました。
▶クヌギの若枝で雨粒に濡れていたのはクロボシツツハムシです。大きさは5㎜前後で、体色はテントウムシに擬態していると考えられています。
 

2021年5月25日火曜日

イチヤクソウ

▶市内の雑木林では、可憐なイチヤクソウの花が咲き始めました。うつむき加減で咲く姿はなんともかわいらしい。
▶ウメに似た形の花を下向きに咲かせています。イチヤクソウもキンランやサイハイランなどと同様、生育のための栄養を菌類から得ている菌従属栄養植物です。健気に咲く姿を雑木林の中で楽しみましょう。
▶2週間ほど前に市内で撮影したサイハイランです。このような光景をいつまでも残したいと思います。

 

2021年5月24日月曜日

ムラサキツメクサとチョウ

▶金山調節池の草地ではムラサキツメクサが次から次へと咲いています。
▶チョウたちにとって大切な吸蜜植物のひとつです。新鮮なイチモンジセセリが数頭訪れていました。
▶ムラサキツメクサが食草であるモンキチョウももちろん常連です。
 

2021年5月23日日曜日

アオモンイトトンボ最盛

▶金山緑地公園や調節池では新鮮なアオモンイトトンボが多数見られるようになりました。
▶オレンジ色の個体はメスの未成熟個体です。
▶こちらはオスで、第8腹節の背面が青いのが目印です。
▶抽水植物の葉にとまっている交尾ペアです。
 

2021年5月22日土曜日

オオキンケイギクとオオフサモ

▶金山調節池の土手でオオキンケイギクが咲き始めました。キク科の多年草で明治期に園芸や緑化目的に持ち込まれて野生化したものです。繁殖力が強くほかの植物が圧倒されてしまいます。特別外来生物に指定され、栽培はもちろん移動も禁止されています。
▶池の中ではオオフサモが繁殖しています。南米原産の水生植物で大正期に観賞用として持ち込まれ、その後アクアリウムやビオトープに用いられたものが野生化しました。これも他の水生植物を圧倒する勢いで繁殖するので、特定外来生物に指定されています。どちらも一見美しく見えますが、在来の植物の生息圏を奪う侵入者です。駆除するには抜根する必要があるのですが、並大抵ではありません。
 

2021年5月21日金曜日

ナヨクサフジとヒメアカタテハ

▶あちこちでナヨクサフジの花が咲いています。ヨーロッパ原産の一年草で、飼料や緑肥として昭和初期から使われていたようです。他の植物の生育を阻害する物質を作るので、在来の植物が減る原因になってしまいます。
▶花には、ヒメアカタテハのほかにもモンキチョウなどのチョウやハチなどの昆虫が訪れます。
 

2021年5月20日木曜日

金山調節池のヒバカリ

▶金山調節池の水路を泳ぐヒバカリです。水辺に住む40-50㎝ほどのヘビで、清瀬ではせせらぎ公園の水辺でもときどき見られます。

▶ときおり舌を出しながら泳ぎ、獲物を探しているのかパートナーを探しているのか、5-6月は繁殖の季節でもあります。
 

2021年5月19日水曜日

ベニカミキリの旅立ち

▶枯れた孟宗竹の上でベニカミキリを見つけました。清瀬では4~6月に見られる体長2㎝ほどのカミキリムシです。白っぽい枯れた稈(かん)の上では紅色が目立ちます。身を守るために強い刺激臭を出すので、赤い色は警告色なのです。
▶よく見ると木屑のような白っぽい粉が翅についています。羽化後稈から脱出して間もない個体のようです。
▶近くにあった枯れた孟宗竹の稈には羽化成虫の脱出口が複数見られました。
▶その後翅を開いて飛び立ちました。ピラカンサやクリの花粉を食べて腹ごしらえの後、パートナーとの出会いが待っていることでしょう。

2021年5月18日火曜日

ジャコウアゲハの産卵飛翔

▶ジャコウアゲハのメスが食草ウマノスズクサのまわりをなでるように飛んでいました。産卵が目的であることはすぐに分かりました。葉から葉へとわずかに触れるか触れないかという感じで接近するのですが、なかなかとまりません。
▶やっとよい場所が見つかったようで、葉にとまり腹を曲げて産卵しました。
 

2021年5月17日月曜日

ツメクサ畑にヤセウツボ

▶金山調節池のムラサキツメクサの花畑の中に生えるヤセウツボです。地中海沿岸原産で、昭和初期に渡来した外来種です。ムラサキツメクサなどマメ科植物の根に寄生して生長します。
▶花色は紫がかったものや黄褐色系が多いですが、たまに全体が黄色いキバナヤセウツボも出現します。
 

2021年5月16日日曜日

金山調節池のオイカワ

▶金山調節池にはオイカワが生息し、池の中で群れをなして泳ぐ姿が見られます。繁殖期を迎えたオスはヒレの前縁が赤みがかっています。
 

2021年5月15日土曜日

金山地区の鳥たち

▶金山緑地公園の池のほとり。シロツメクサの花畑で休むカルガモです。ここのカモたちは人を恐れません。
▶金山調節池の上空を飛ぶダイサギです。アオサギの飛ぶ姿もよく見られます。
▶金山調節池下池の北側の木立に架けられたカラスの巣です。ハシボソガラスのようですね。
 

モンシロチョウの吸水集団

▶金山緑地公園の池のほとりにはモンシロチョウが吸水に訪れていました。吸水するのはすべてオスで、ミネラル分を補給するのが目的のようです。
 

2021年5月14日金曜日

コメツブツメクサとクスダマツメクサ

▶金山緑地公園に咲くコメツブツメクサです。シロツメクサなどと同じ仲間で、1935年に東京都で発見された帰化植物です。
金山調節池の土手で咲くクスダマツメクサです。1943年に神奈川県で発見された帰化植物です。
▶5月9日にアカシジミの羽化を紹介しましたが、やはり野外での発生も早かったです。5月10日金山緑地公園での撮影です。
 

2021年5月13日木曜日

サトキマダラヒカゲ

▶雑木林のチョウ、サトキマダラヒカゲが姿を見せ始めました。以前に比べるとずいぶん減りましたが、清瀬に広く生息しています。林の中を不規則に飛ぶチョウがいたら、サトキマダラヒカゲと思ってよいでしょう。
▶ヨスジノメイガという小さな蛾です。雑木林に生息し、幼虫の食餌植物はムラサキシキブです。