2020年10月31日土曜日

キンケハラナガツチバチ

▶林の下の地面で何か探すようなそぶりを見せながら歩く、キンケハラナガツチバチを見つけました。
▶名前の通り、全身に金色の毛が密生する3㎝ほどの腹部が長いツチバチの仲間です。
▶葉の下の地面に潜り始めました。ツチバチは巣を作らず、地中にいるコガネムシの幼虫を探し当てて産卵します。
 

2020年10月30日金曜日

ヤブランの黒い実

▶夏に、松山保全緑地で美しい紫色の花を咲かせていたヤブランが、黒い実をつけていました。これは黒い果皮でおおわれた種です。
 

2020年10月29日木曜日

松山保全緑地のクロコノマチョウ秋型

▶松山保全緑地で出会ったクロコノマチョウの秋型です。翅裏は明るく、黒い斑点模様や小さな眼状紋がきれいに見えました。翅の凹凸は秋型らしくよく目立ちます。飛び立つと、名前の通り翅の表側は黒いことが分かります。
 

2020年10月28日水曜日

アマチャヅルの黒い実

▶松山保全緑地で見つけたアマチャヅルです。巻きひげで他の植物に絡みついて伸びるのは、ヤブカラシと似ています。葉の下から黒い実がのぞいていました。
▶直径7㎜ほどの黒い実の下の方に、白い線が見えます。花やがくが落ちたあとがすじ状に残っているのです。
 

2020年10月27日火曜日

コセンダングサにアオスジアゲハ

▶金山調節池の管理作業の片づけをしているときに、撮影したアオスジアゲハです。土手の斜面に咲くコセンダングサの花を次から次へと訪れていました。秋の陽光の下、黒い翅の中央にある緑の帯がとてもきれいでした。
 

2020年10月26日月曜日

金山調節池のセイタカアワダチソウ

▶金山調節池に繁茂するセイタカアワダチソウです。じつは、この場所はヨシ原です。昨年の夏に誤ってヨシが刈られてしまいました。すると、そこにセイタカアワダチソウの種が入り込みました。春に芽生えたセイタカを除去したのですが、コロナ禍で作業が遅れたらこの通り。刈る時期を誤るとこうなってしまうのですね。
▶花にはキタテハが吸蜜に訪れていました。ほかにも、ミツバチ、ハナアブなどの姿も見えました。昆虫たちにとっては貴重な蜜源ですが、金山調節池のビオトープの保全を考えると、セイタカはなんとか除去しないといけません。



 

2020年10月25日日曜日

ホトトギスの花

▶松山保全緑地の歩道沿いで咲いていた、ホトトギスの花です。この緑地の自生ではありませんが、在来種のホトトギスです。以前は、清瀬のあちこちに自生していたようですが、現在は自生のものは見当たりません。
 

2020年10月24日土曜日

オオキノメイガ

▶小さな黄色い蛾が、桑の葉裏にとまりました。翅を開くと4㎝あまりの、オオキノメイガでした。
▶なかなか美しい蛾で、清瀬ではよく見かけます。松山保全緑地での観察ですが、ここでの食草はイイギリと思われます。
 

2020年10月23日金曜日

ヤブタバコの花

▶松山保全緑地で、ヤブタバコの花が咲いています。葉がタバコに似ているのでその名がありますが、タバコ(ナス科)の仲間ではなくキク科の1~2年草です。
▶葉を絞った汁は腫れ物や打ち身に効能があるとされ、古くから民間薬として使われたそうです。また、実は臭気があり駆虫剤に使用されます。
▶草丈は大きくならず、茎の上部から枝を四方に長くのばした姿が独特です。
 

2020年10月22日木曜日

林の中のクロコノマチョウ

▶台田市有林で、笹刈り前の調査をしていたときに飛びだしたクロコノマチョウです。ササの葉上にとまりましたが、翅がボロボロです。特に後ろ翅の痛みがひどいです。

▶これは別の日に撮ったクロコノマチョウです。翅の縁に小さな目玉模様が並んでいます。この模様のあるところが、天敵の鳥に狙われやすいということです。鳥は目玉があるところを頭だと思って攻撃するのでしょう。チョウは翅だけかじられて命拾いをするというわけです。


 

2020年10月21日水曜日

ヤブミョウガの実

▶松山保全緑地で観察したヤブミョウガの実です。実の大きさはおよそ5㎜で、藍紫色に熟しています。
▶ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草で、清瀬に広く自生しています。葉がミョウガに似ていることが名前の由来です。
▶これは7月に撮影した花の様子です。茎の先に輪生状に何段か、花がついています。花には、両性花と雄花があります。
 

2020年10月20日火曜日

コセンダングサにウラナミシジミ

▶金山調節池に咲くコセンダングサで、ウラナミシジミが吸蜜していました。ウラナミシジミは暖地から世代をくり返しながら北上し、清瀬では秋になるとよく目につくようになります。ハギの花やクズの花の周囲を活発に飛んでいるシジミチョウは、このチョウと思って間違いないでしょう。コセンダングサの原産地ははっきりしませんが、牧野富太郎博士によると明治時代には近畿地方でかなり広がっていたようです。
 

2020年10月19日月曜日

ヤマトリカブトの花

▶ヤマトリカブトの花が開花していました。関東地方西部と中部地方東部の特産種が自生しているのは、地道な環境保全活動のたまものです。
▶長さ3~4㎝の花の形が雅楽奏者の冠である鳥兜に似ていることが、和名の由来です。花は魅力的ですが、有毒なので山菜とまちがえないように注意が必要です。
 

2020年10月18日日曜日

ミゾソバの花と昆虫たち

▶金山調節池の中は、タデ科のミゾソバが花盛り。モンシロチョウをはじめ、多くの昆虫たちが訪花して蜜を吸っていました。
▶シマハナアブは、花粉もお気に入り。花から花へと飛びまわっては舌鼓を打っていました。
▶池に生えるヨシの葉には、イナゴのペアの姿が。交尾中ですが、大きなメスは産卵を控えて栄養補給に余念がありません。
▶土手のチカラシバの穂には、ツユムシが飛来してとまりました。尾端には鎌形の産卵管が見えるので、メスの個体です。この産卵管をイネ科やカヤツリグサ科の葉にさし込んで産卵します。

2020年10月17日土曜日

イヌショウマの花

▶雑木林の中で咲くイヌショウマの花です。キンポウゲ科の多年草で、清瀬に自生しています。
▶山地に生えるサラシナショウマに似ています。サラシナショウマは水でさらして食用になりますが、イヌショウマは食用にはなりません。似て非なるものというわけです。
▶茎に並んでつく花には柄がなく、白い雄しべが華やかでよく目立ちます。
 

2020年10月16日金曜日

カタバミの花と昆虫たち

▶道ばたに、たくさんの黄色いカタバミの花が咲いています。実もできています。
▶カタバミに集まるチョウといえば、カタバミを食草としているヤマトシジミです。
▶秋になって数を増した、イチモンジセセリも訪れていました。
▶ハナアブの仲間のホソヒラタアブも花粉を食べに訪れていました。
 

2020年10月15日木曜日

ガマズミの赤い実

▶道東緑地のガマズミの木には、赤い実がたくさんついていました。木の実が赤く熟すのは、鳥たちに食べ頃を知らせる合図といわれます。
▶しかし、鳥たちもわきまえたもの、ガマズミの実は赤くなってもまだ酸っぱいことを知っています。ほかの木の実を食べ尽くしたころ、やっと甘みを増したガマズミを食べるようになるのです。
 

2020年10月14日水曜日

キクイモの花とチョウ

▶柳瀬川の土手や雑木林の周辺で、キクイモの花が盛りです。モンシロチョウはじめ、たくさんのチョウたちが蜜を吸いに訪れていました。
▶ツマグロヒョウモンのオスのほかにも、ウラナミシジミやヤマトシジミの姿もありました。
 

2020年10月13日火曜日

サワフタギの青い実

▶美しいコバルトブルーに熟したサワフタギの実です。木の実の中でも、もっとも美しいもののひとつでしょう。実の長さは6~7㎜です。
▶これは今年の4月29日に撮影した、サワフタギの花です。40年ほど前に刊行されたヤマケイの野外ハンドブックの「樹木2」(冨成忠夫著)に、清瀬のサワフタギが掲載されていました。

 

2020年10月12日月曜日

ノダケの花とハチ

▶中里保全緑地B地区で咲くノダケの花には、多くのハチが訪れていました。これはヒメスズメバチです。スズメバチの仲間で尾端が黒いのは、ヒメスズメバチだけです。
▶これはひとまわり大きいオオスズメバチです。スズメバチの仲間も、この時季のエネルギー源はほとんどが花蜜です。
▶近くにミツバチも訪れていました。ミツバチはオオスズメバチに狩られてしまうことも多いです。
 

2020年10月11日日曜日

林の中のツルボ

▶中里保全緑地の雑木林で咲いていたツルボの花です。うす暗い林の中で、群落を作っていました。日当たりのよい場所に生えるツルボより、花穂が長いようです。
▶花穂の下から上に順に花が咲いていきます。新しい花にハナアブの仲間が飛来し、花粉を食べていました。
 

2020年10月10日土曜日

セイヨウニンジンボクの花にヒメアカタテハ

▶セイヨウニンジンボクの花で、ヒメアカタテハが吸蜜していました。
▶セイヨウニンジンボクは地中海沿岸地域原産のシソ科落葉低木で、明治時代中期に渡来したとされています。全体に香りがあります。
 

2020年10月9日金曜日

フサフジウツギの花とチョウ

▶フサフジウツギは、ブッドレアと呼ばれる花です。香りと豊富な蜜でチョウをひきつけます。キタテハの秋型が吸蜜しています。
▶長野や群馬県の川沿いでブッドレアが繁茂している様子が見られますが、庭に植えてチョウが訪れるのを楽しむ方もいるようです。キタテハより少し大きいアカタテハも訪れました。