2020年4月30日木曜日

白っぽいカラスノエンドウ

▶︎松山保全緑地の清瀬特別支援学校側の入り口近くで、白っぽいカラスノエンドウに出会いました。ほんのりと薄紅色をしています。カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)の白花品種で、シロバナヤハズエンドウです。

▶︎よく見るカラスノエンドウと混生している様子は、とてもきれいでした。

2020年4月29日水曜日

せせらぎ公園のガビチョウ

▶︎せせらぎ公園の遊歩道を通りかかった方から、あの鳥はなんですか?と尋ねられました。せせらぎのほとりで枯葉をひっくり返していたのは、ガビチョウでした。

▶︎名前を尋ねた方も、ガビチョウという名前とさえずりが美しいということはご存知でした。それにしても、人を恐れず大胆不敵なガビチョウです。

2020年4月28日火曜日

アブラムシを食べるナミテントウとそっくりさん

▶︎ノイバラの葉の上で、アブラムシを食べているナミテントウです。ナミテントウやナナホシテントウは成虫で越冬し、暖かくなると活発に活動を始めます。

▶︎ヒイラギモクセイの葉の上には、ナミテントウの半分ぐらいの大きさのテントウムシが葉を食べていました。あれ?翅に光沢があるテントウムシは、肉食のはず。そう、これはテントウムシそっくりのヘリグロテントウノミハムシというハムシの仲間です。テントウムシらしくない長い触角が特徴です。指で触れようとするとピッと跳ねて姿をくらましました。


2020年4月27日月曜日

おばけ山のホウチャクソウ

▶︎おばけ山が美しい新緑に包まれています。木々の間を縫うように、クロアゲハが飛んでいました。(4/19)

▶︎林床では、早くもホウチャクソウの花が咲き始めていました。以前はユリ科、現在はイヌサフラン科です。花被片は6枚ですが、これ以上開きません。

2020年4月26日日曜日

イモムシをくわえたメジロ

▶︎空堀川の管理道を歩いている時に、地面付近の枝にとまるメジロに出会いました。口には青虫をくわえています。サザンカ、ツバキ、ウメの蜜を吸って冬を乗り切ってきたメジロが今子育ての季節を迎え、せっせとイモムシを集めているのでしょう。

2020年4月25日土曜日

カラスノエンドウにクロヤマアリ

▶︎クロヤマアリが、カラスノエンドウの花の付け根付近でじっとしています。これは托葉にある花外蜜腺(黒い部分)から出る蜜をなめているのです。花の蜜にはもっぱらチョウやハチが訪れ、アリは花外蜜腺を専門に訪れているようです。花外蜜腺でアリを呼ぶのは、葉を食べる虫がつかないようにする植物側の戦略と言われています。本当に効果があるのかどうかは分かりませんが…。

2020年4月24日金曜日

ミツバツチグリにビロウドツリアブ

▶︎ミツバツチグリの黄色い花を訪れたビロウドツリアブです。黄色い花の直径は1.5㌢ぐらいですから、ツリアブの体長は1㌢前後ということがわかります。ビロウドツリアブは春だけ活動し、幼虫は地中のヒメハナバチ類の幼虫や蛹に寄生します。

2020年4月23日木曜日

キジムシロ

▶︎キジムシロが、葉を四方に広げています。大きい株では40〜50センチにも広がります。この様子をキジが座るムシロに見立てて名前がつけられました。

▶︎キジムシロの花のアップです。花径は1.5センチほど。花びらの先が少しへこんでいます。

▶︎同じキジムシロ属で、よく似た花のミツバツチグリです。花びらの形がキジムシロの花とは違います。葉も小葉が3枚で、キジムシロのような羽状複葉ではありません。

2020年4月22日水曜日

ムラサキケマンの花にツマキチョウ

▶︎ムラサキケマンは清瀬に広く自生するケシ科植物です。

▶︎チョウのスプリングエフェメラルであるツマキチョウは、ムラサキケマンの花がお気に入り。近くのムラサキハナナには目もくれず、ムラサキケマンの花ばかり訪れていました。ムラサキハナナはツマキチョウの食草なのにもかかわらず、となりの花の蜜の味の方がおいしいようです。

2020年4月21日火曜日

ムラサキハナナにクマバチ

▶︎せせらぎ公園沿いに咲くムラサキハナナの花に、クマバチが飛来しました。

▶︎体が大きいので花に潜り込んで蜜を吸うことができません。そこで、花の横から口を突き刺して蜜を失敬する技を使います。ムラサキハナナにとっては、ありがたくない訪問客ですね。

2020年4月20日月曜日

フデリンドウにヒゲナガハナバチ


▶︎フデリンドウの花にヒゲ(触角)が長いハチが飛来しました。

▶︎4〜5月によく見る、ニッポンヒゲナガハナバチと思われます。滞在時間は短いのですが、頻繁に訪れていました。
 
▶︎虫たちが花粉を運んでくれるおかげで、林のあちこちにフデリンドウが増えているように思います。

2020年4月19日日曜日

カントウタンポポにヒメヒラタアブ

▶︎林の中で、カントウタンポポがまとまって咲いています。カントウタンポポは虫媒花なので、昆虫が比較的多い林などに多いようです。

▶︎この日は、ヒメヒラタアブの一種が訪れ、花深く潜り込んでいました。

2020年4月18日土曜日

キランソウとジュウニヒトエ

▶︎林の中で咲くキランソウです。地面に張り付くように茎を四方に伸ばして広がります。地面にフタをするように見えるので、「地獄の釜の蓋」という別名があります。恐ろしげな名前ですが、薬草として様々な効用があるところから、地獄に落ちないようにフタをするという意味だそうです。

▶︎同じキランソウ属のジュウニヒトエも咲いていました。こちらは茎が立ち上がり、幾重にも花をつけます。その様子を十二単に見立てたのです。薄紫色で派手ではありませんが、とても趣があります。

2020年4月17日金曜日

新緑とカタクリの花

▶︎林の木々の緑が日に日に濃くなってきました。

▶︎木々の葉が茂ってくると、林床に届く光が少なくなっていきます。
 早春の林を彩ったカタクリの花の出番も、そろそろ終わりです。今月末〜来月上旬には休眠に入るでしょう。


2020年4月16日木曜日

ヒメオドリコソウにキタキチョウ

▶︎せせらぎ公園のほとりに咲くヒメオドリコソウです。ヨーロッパ原産の帰化植物ですが、今ではすっかり春の風物詩になりました。薄いピンクの花よりも、赤い葉の方が目立っています。この赤い葉も、昆虫たちを呼び寄せる役割を担っています。

▶︎黄色いチョウが訪花しました。成虫で冬を乗り越えてきたキタキチョウです。

2020年4月15日水曜日

ヤマエンゴサクとジロボウエンゴサク

▶雑木林で咲くヤマエンゴサクです。カタクリなどと同じ春植物で、花の全体が紅紫色をしています。清瀬では、次種ほどは多くありません。

▶︎こちらはジロボウエンゴサクです。ヤマエンゴサクに比べて咲き姿がやさしく、花の先の方だけ色がついています。葉の形も違うので、見慣れると区別は容易でしょう。清瀬に広く自生しています。

2020年4月14日火曜日

ニリンソウにホソヒラタアブ

▶せせらぎ公園沿いの雑木林に咲くニリンソウの群落です。清瀬の雑木林で見られる春植物(スプリングエフェメラル)のひとつです。

▶ホソヒラタアブが花粉を食べに訪れていました。

2020年4月13日月曜日

セイヨウタンポポにナナホシテントウ

▶セイヨウタンポポの花です。花が終わって綿毛になると、茎が伸びます。種をできるだけ遠くに飛ばす戦略です。

▶花の上にナナホシテントウが飛来しました。天道虫というだけに、お日様のようなタンポポの花がよく似合います。

2020年4月12日日曜日

ヤマザクラ

▶おばけ山のヤマザクラです。農村には欠かせない大切な樹木で、サクラといえばヤマザクラのことでした。葉と一緒に花が咲き、昔はこれを合図に田の作業を始めたということです。

2020年4月11日土曜日

ミドリヒゲナガ

▶空堀川管理道ぞいの柵で、ミドリヒゲナガという小さな蛾を観察しました。体長わずか1センチほどですが、メタリックグリーンの翅には渋い美しさがあります。オスのヒゲ(触角)は体長の3~4倍ほどもあります。

▶近くでは、アケビの花が咲いていました。雄花ばかりで、雌花はひとつも確認できませんでした。

2020年4月10日金曜日

コクサギの花

▶台田市有林で咲いていたコクサギの花です。コクサギは雌雄異株で、これは雄株です。

▶ナミテントウがとまっていました。コクサギの花の直径はナミテントウの体長と同じぐらいの7~8㍉ですね。

2020年4月9日木曜日

雑木林のイチリンソウ

▶雑木林ではニリンソウやイチリンソウなど、キンポウゲ科の春植物が咲き競っています。

▶花弁のように見える萼片はニリンソウの2倍、直径4㌢ぐらいあり目立ちます。

▶1本の茎にひとつの花が咲くので一輪草ですが、2輪つけることもあるようです。

2020年4月8日水曜日

クロヤマアリ

▶クロヤマアリが、自分の体の2~3倍の大きさの獲物を運んでいました。クロヤマアリは体長5ミリ前後で、一番よく目にする黒いアリです。一匹で運べない獲物は、同じ巣の働きアリが力を合わせて運びます。

2020年4月7日火曜日

カントウタンポポとシロバナタンポポ

▶クヌギ林に咲くカントウタンポポです。昆虫が受粉を媒介する虫媒花です。カントウタンポポの減少は、昆虫の減少とともにセイヨウタンポポとの交雑が進んでいることも原因と考えられています。

▶台田運動公園で咲いていたシロバナタンポポです。在来種ですが関東以西に多く、清瀬では普通に見られるというほど多くはありません。

2020年4月6日月曜日

一週間前の積雪

▶3月29日はまとまった雪が降り、3月末の積雪としては32年ぶりとなりました。

▶咲き始めた枝垂れ桜にも、冷たい雪が吹き付けました。

▶芽吹き始めた木々の芽も、凍えているようでした。

2020年4月5日日曜日

スジグロシロチョウ

▶ことし初めて出会ったスジグロシロチョウです。ホトケノザで吸蜜しています。滞在時間は短く、あっという間に飛び去ってしまいます。

▶近くの菜の花畑に飛び、産卵行動に移りました。一か所に一個の卵を産みつけると飛び立ち、また別のところに産みつけることを繰り返していました。