2019年7月31日水曜日

ヒグラシ

▲ようやく梅雨が明け、セミの声も賑やかになりつつあります。朝夕の薄暗い時間帯に鳴くのは、ヒグラシです。カナカナカナ…ともの悲しげに鳴く声は、日中の蒸し暑さをひととき忘れさせてくれます。

2019年7月30日火曜日

クサカゲロウの幼虫

▲7月27日(土)に、柳瀬川沿いの下宿運動公園付近で環境川まつりが行われました。前日までの雨の影響もあり、川が増水したせいで水遊びは中止になりました。清瀬の自然を守る会のブースには子供たちが大勢訪れました。

▲今回初めて用意した昆虫の切り紙にも、予想を超える子供たちが挑戦してくれました。切り紙を完成させた子には、カブトムシをプレゼントしました。

▲ブースで待機しているときに見つけた、5ミリほどのゴミのかたまりが…動いています。実は、これ、クサカゲロウの幼虫です。自らの脱皮殻や獲物の食べかすなどを身につけ、カムフラージュしているのです。

▲手の上にのせて撮影、結構りっぱなあごをもっています。このあごでアブラムシやハダニなどをつかまえて食べるので、アリマキジゴクとも呼ばれています。

2019年7月29日月曜日

ベッコウハゴロモ

▲茎についた綿毛のような物体は…?
 ベッコウハゴロモの幼虫でした。

▲そばに成虫の姿も。成虫は身の危険を感じると飛び跳ねて逃げますが、幼虫には跳躍力も翅もないので長い毛で身を守っているのかもしれません。

2019年7月28日日曜日

オジロアシナガゾウムシ

▲クズの茎の上を歩いていました。オジロとは尾白ということで、尾端が白いことによります。胸部にも白いところがあるので、じっとしていると鳥のフンに見えます。

▲アシナガ(足長)というほど、長くないような気もしますが…。

2019年7月27日土曜日

カナヘビの日光浴

▲日差しが出ると、カナヘビがあちらこちらで日光浴をしていました。クズの葉上で足指まで開いて、暖かそう。

▲ササの葉の上でも。このようにカナヘビは地面の上よりも、草木の葉上にいることがほとんどです。体に光沢のあるトカゲの方は、地面で日光浴をしていることが多いです。

2019年7月26日金曜日

ホソヒラタアブ

▲久々に日が差した日、小さなヒラタアブが花を訪れていました。アジサイの花です。小さな昆虫と、ひとつひとつは小さな花。クローズアップで見ると、また違う魅力を発見できます。

2019年7月25日木曜日

コチャバネセセリ

▲市内で久々に出会いました。黄色斑紋のある美しい個体でした。昔はいくらでもいたチョウなのに、すっかり減ってしまいました。

▲この日は、地上で吸水する個体も観察できました。複数の個体に出会えたことは収穫でした。

2019年7月24日水曜日

ヒカゲチョウの産卵

▲曇り空の雑木林の中、ヒカゲチョウが笹藪をめぐるように飛んでいました。近くに来た時、産卵する母チョウであることがわかりました。とっさにシャッターを切った1枚です。笹の葉裏に腹を曲げるようにして産卵していました。

2019年7月23日火曜日

コフキゾウムシ

▲松山保全緑地のクズの葉上にいました。体長が4〜7ミリぐらいの小さな甲虫です。日当たりのよいクズの葉にはたくさんの個体が見られ、このようなペアもよく見られます。7月19日は小学校3年生の昆虫観察の授業があったので、このコフキゾウムシも観察対象にしようと思っていました。しかし、雨上がりで緑地内の道がぬかるんでいたので、観察地を校庭に変更したため実現しませんでした。

2019年7月22日月曜日

ツマグロヒョウモン

▲フワッっと葉の上に舞い降りたのは、ツマグロヒョウモンです。清瀬では2000年代になってから目にするようになりました。温暖化で冬の平均気温が上昇したことと、食草になるパンジーが豊富にあることで生息域が広がったと考えられます。

2019年7月21日日曜日

ヒメヒオウギズイセン

▲せせらぎ公園に咲くヒメヒオウギズイセンです。スイセンという名ですが、ヨーロッパ〜北アフリカ原産のアヤメ科の植物です。明治時代に観賞用として持ち込まれたものが野生化したのが始まりで、最近清瀬でもよく見られます。

2019年7月20日土曜日

ふたつの雲紋蛾

▲空堀川管理道沿いのヤマブキの葉上にいたウンモンツマキリアツバというヤガの仲間です。はじめは、緑色のヤマブキの葉の上に小さな枯れ葉がのっているように見えました。

▲こちらは、ウンモンオオシロヒメシャクというシャクガの仲間です。どちらの和名にも「ウンモン」とついています。これは「雲紋」のことで、翅になんとなくモヤモヤっとした模様のある蛾類にはよくつけられるようです。

2019年7月19日金曜日

ハッカハムシ

▲せせらぎ公園のハッカの葉にいた、その名もハッカハムシです。体長が1センチほどの小さな昆虫です。

▲ブロンズのような質感の体色で、黒っぽい斑紋が並んでいます。

2019年7月18日木曜日

ヒメウラナミジャノメ

▲せせらぎ公園で観察したヒメウラナミジャノメです。せりの花で吸蜜していました。開張は3〜4センチの地味なチョウですが、黄色で縁取られたジャノメ紋がシャレています。

2019年7月17日水曜日

キノコの力

▲なかなか梅雨が明けません。中里保全緑地で地面から顔を出しているキノコを見つけました。踏み固められた地面を押し破っています。

▲その姿からは想像できない力の持ち主ですね。

2019年7月16日火曜日

アキアカネ

▲中里1丁目で見かけたアカトンボです。胸の側面の模様を見ると、アキアカネのようです。羽化して間もない個体でしょう。

▲口のあたりを見ても、やはりアキアカネのようです。今年はいつまでも気温が上がらず、アキアカネの高標高地への旅も遅れているのでしょうか。

2019年7月15日月曜日

カンゾウの花

▲オレンジ色のノカンゾウの花がきれいに咲いています。カンゾウというのは生薬の「甘草」ではなく、萱(かや)に似た葉という意味の「萱草」です。以前はユリ科とされていましたが、現在はワスレグサ科に分類されています。

▲ノカンゾウの花被片は一重咲きですが、こちらのヤブカンゾウは雌しべと雄しべが花弁化し八重咲きです。

2019年7月14日日曜日

糖蜜に集まるウスバカゲロウの仲間

▲糖蜜トラップを仕掛けて観察していると、コシロシタバ(下)などの蛾に混じってウスバカゲロウの仲間(上)が多数飛来します。糖蜜をなめているので、においに惹かれて来たことは間違いありません。

▲体長は3センチほどで、体に独特の斑紋があります。コカスリウスバカゲロウでしょうか。

2019年7月13日土曜日

シロホシキシタヨトウ

▲糖蜜トラップを訪れた新顔のシロホシキシタヨトウです。開張4センチほどの中ぐらいのヤガです。

▲和名は、翅に白い星(↓)があり下(後ろ)翅が黄色いヨトウガという意味でしょうか。幼虫の食草は、タケ・ササ類です。

2019年7月12日金曜日

トウキョウヒメハンミョウ

▲松山緑地保全地域にいたトウキョウヒメハンミョウです。我が家の狭い庭にも、結構な個体数が見られます。体長1センチほどでよく飛ぶので、ちょっと甲虫には見えないかもしれません。清瀬ではごく普通に見られる本種ですが、全国的に見ると分布は局地的です。

2019年7月11日木曜日

ハイイロチョッキリ

▲空堀川管理道沿いで、小さなハイイロチョッキリを見つけました。体長1センチ足らずのチョッキリゾウムシの仲間です。

▲象の鼻のような長い口吻で、コナラやクヌギのどんぐりに穴を開けて産卵します。

2019年7月10日水曜日

ヤマユリの花

▲中里保全緑地で、ヤマユリの花がそろそろ見頃を迎えます。(B地区)

▲A地区でも開花が始まっています。

▲大輪の花は、日本の野のユリの代表格です。ヤマユリのヤマは、深山ではなく里山の山という感じでしょうか。

▲まだまだ蕾もたくさんあります。

▲空堀川管理道を歩きながら、花を見ていく人もたくさんいました。

2019年7月9日火曜日

エサキモンキツノカメムシ

▲柳瀬川左岸のミズキの実にエサキモンキツノカメムシがとまっていました。せなかのハート型の紋が印象的です。

▲交尾しているペアもいくつか観察できました。左がオス、右がメスです。

2019年7月8日月曜日

オニヤンマ

▲金山調節池の管理作業をしている時に見つけたオニヤンマです。羽化して間もない個体で、翅を閉じていて体色もまだ薄いです。

▲しばらく時間をおいた後見に行くと、翅を開き体色も濃くなっていました。

2019年7月7日日曜日

モクゲンジの花

▲金山調節池のモクゲンジの花が美しく咲いています。モクゲンジはムクロジ科の落葉高木で、日本海側に自生しているということです。

▲花のアップです。モクゲンジとは奇妙な和名ですが、ムクロジの中国名をモクカンシと音読みしたものが転訛したそうです。

2019年7月6日土曜日

セアカツノカメムシ

▲きのう松山保全緑地で、清瀬3小の1年生の自然体験授業を行いました。夏の植物、昆虫、鳥などをビンゴゲーム形式で観察しました。子供たちは熱心に観察に取り組み、全員がビンゴを何回も達成しました。写真はこの時見つけたセアカツノカメムシの交尾ペアです。何人かの子供たちは手のひらにのせて観察していました。

2019年7月5日金曜日

ショウジョウトンボ

▲金山緑地公園のショウジョウトンボです。清瀬では個体数も多く、馴染みのトンボです。真っ赤になるオスは、アカトンボと間違われやすいのですが、胸の側面に黒い筋模様がないので簡単に見分けられます。

▲メスのショウジョウトンボは、オスのように赤くなりません。