2019年12月31日火曜日

クロスズメバチの訪花

▶林の中に咲くヤツデの花に、クロスズメバチが来ていました。12月のこの時季に?他のスズメバチ類はとっくに越冬態勢に入っています。これは働きバチ?それとも越冬準備中の女王バチ?

▶おそらく、越冬前の女王バチがエネルギーをためるために蜜をなめているのでしょうね。

2019年12月30日月曜日

アオジの食事

▶冬鳥のアオジをよく見かけるようになりました。大きな動作をしなければ、比較的近くで観察できる野鳥です。

▶水たまりで水を飲んでいるのかと思ったら、草の実を食べていました。

2019年12月29日日曜日

イヌビワの冬芽と花芽

▶イヌビワは、クワ科イチジク属の落葉小高木です。横に伸びた枝の先に、冬芽が見えます。真ん中と右側にある果実のように見えるのは、花芽(花嚢)でしょう。雄株の花嚢は、イヌビワと共生関係にあるイヌビワコバチの越冬場所にもなっています。

2019年12月28日土曜日

モズのはやにえ

▲モズは獲物を木の枝などに刺しておく習性があります。串刺しにされた生け贄のように見えることから「はやにえ」と呼ばれます。これは甲虫の幼虫のようですね。

▲これはハラビロカマキリです。モズは猛禽類のように脚力が強くないことから枝に刺して食べるという説があります。しかし、干からびてしまって明らかに忘れ去られたものも多く見かけます。

▲この林には、ハラビロカマキリの卵鞘がたくさんありました。これは、ムラサキシキブの枝に産み付けられたものです。

2019年12月27日金曜日

クマザサの越冬葉

▶︎松山保全緑地のクマザサです。熊笹ではなく、隈笹です。

▶︎越冬葉は縁の方が枯れるので、葉に隈取りができます。だから隈笹です。

2019年12月26日木曜日

清瀬の雪虫

▲寒い日に、雪のようにふわふわと舞う雪虫を見つけました。両手の手のひらで包むように捕らえて、枯葉の上において撮りました。体を包む白い蝋物質が雪のように見える、ケヤキフシアブラムシの成虫のようです。

2019年12月25日水曜日

枯木をうがつコゲラ

▲枯木に開いた穴に、コゲラがもぐっていました。

▲木屑のようなものをくわえています。

▲木屑を投げ捨てました。穴の仕上げ作業をしていたのでしょうか?

2019年12月24日火曜日

スイカズラの黒い実

▲スイカズラはスイカズラ科の常緑のつる性植物です。初夏に咲く花が二つ並んで咲くので、実も二つ並んでいます。花は蜜が甘くて、昔子供が吸ったところから名前がついたようです。実は黒くて鳥に対するアピールになりそうにありませんが、おいしさに自信があるからでしょうか?

2019年12月23日月曜日

枯木のシロアリ

▲市有林の管理作業のときに、倒木を40~50センチに輪切りにしたものを片付けました。そのときに、なにやらうごめく小さな白い粒が目にとまりました。ヤマトシロアリです。

▲冬の寒い日でも、シロアリはせっせと枯れた材を食べています。枯木は栄養分も少なく消化も悪そうなのに、シロアリたちは大丈夫なのでしょうか。じつは、シロアリの腸には体長0.1ミリほどの原生生物がたくさんいて枯木を食べ、シロアリにエネルギーを返しているのです。原生生物の体内にはこれまたバクテリアがいて、原生生物からエネルギーを得てアミノ酸やビタミンを作り出して返しているのです。
頭部が長くてアゴが発達しているのは兵アリで、それ以外は働きアリです。

2019年12月22日日曜日

林の中のエナガ

▲小さなくちばしがかわいいエナガです。まるでぬいぐるみのよう。

▲ひしゃくの柄のような長い尾羽が名前の由来です。

▲しぐさも愛らしい。7~8羽の群れで行動していました。

2019年12月21日土曜日

松山保全緑地の紅葉

▲12/10、松山緑地保全地域の入口付近の黄葉です。

▲歩道を進んでいくと、どこかの高原でも歩いているかのような趣です。

▲日差しがない日でしたが、しっとりとした感じの紅葉もいいものです。

2019年12月20日金曜日

金山調節池の役割

▲12月8日に、金山調節池で関東水と緑のネットワークが開かれました。遊歩道上にトラロープが張ってあります。台風19号の柳瀬川増水時に、調節池の水位がこのロープ近くまで上昇しました。

▲遊歩道上に人が立つと、こんな感じです。ここまで水が入ることで、柳瀬川下流域の洪水を防ぐことができます。

▲金山調節池(左側)の右手(南側)の柳瀬川から、この越流堤(堰)を越えて水が入ってきます。

▲説明の最中に飛来した赤とんぼです。アキアカネと思われます。日差しが暖かかったので、生き残っていた個体が飛び出してきたのでしょう。

2019年12月19日木曜日

12月に舞うチョウたち

▲12月というのに、日差しが出て暖かくなるとチョウが飛び始めます。暖冬を実感します。特に多いのが、モンキチョウです。

▲モンキチョウは寒さに強いので、多くの個体が生き残っているのでしょう。これは白化型のメスです。

 ▲ヒメアカタテハは、成虫で越冬するタテハチョウです。

▲キタキチョウも、成虫で越冬するチョウです。

2019年12月18日水曜日

サザンカにメジロ

▲サザンカの花に顔を埋めるようにして蜜を吸っているメジロです。

▲晩秋から冬にかけて花が咲くサザンカやツバキにとって、メジロは大切な受粉の媒介者です。

▲花から花へと移動して、蜜を吸っていました。

2019年12月17日火曜日

マユミの種子

▲冬枯れの林の中で、マユミの実が裂けて中から真っ赤な種子が顔をのぞかせていました。初夏に咲くマユミの花は目立ちませんが、小さな箱のような形のピンクの実と赤い種子は、晩秋から初冬にかけて私たちの目を楽しませてくれます。

2019年12月16日月曜日

ヨトウガ3種

▲人工糖蜜に飛来したアワヨトウです。4センチぐらいの蛾で、幼虫はイネ科の作物の葉を食害します。幼虫が昼間は根元に潜み、夜になると出てきて葉を食うことから、夜盗蛾という名前がつきました。

▲ミドリハガタヨトウは5センチほどのヨトウガで、ケヤキの葉を食害します。

▲ホソバハガタヨトウも5センチほどで、やはりケヤキを食害します。

2019年12月15日日曜日

カシラダカ

 
▲金山調節池の湿地に、数羽の茶褐色の小鳥が舞い降りました。望遠レンズでのぞいてみると、カシラダカが草の実をつついていました。

▲見られているのに気づいたのか、周囲を警戒する様子で冠羽を少し立てました。

2019年12月14日土曜日

ツルマサキの実

▲5ミリぐらいの実が割れてオレンジ色の種子がのぞいているのを見つけました。これはツルマサキの実です。

▲ツルマサキはニシキギ科のつる性常緑木本です。枝から気根と呼ばれる根を出し、他の樹木の幹を這うように伸びています。

2019年12月13日金曜日

クビキリギス褐色型

▲雑木林の管理作業をしていたときに足下から飛び出したのはクビキリギスです。キリギリスの仲間で、成虫で越冬します。落葉の下で眠っていたのを起こしてしまったようです。

▲近くの木の枝には、オオカマキリの卵鞘がついていました。今年は金山調節池のヨシ原が刈られてしまったこともあり、オオカマキリの卵鞘を見ることが少ないです。

2019年12月12日木曜日

柿の実を食べるオナガ

▲柿の木の枝に残った実には多くの野鳥が訪れます。オナガ、ムクドリ、メジロなどです。ムクドリやメジロはその場で食べているようですが、オナガは柿の実をつついて嘴にくわえるとすぐに飛び立ちます。

▲近くの林の木の枝にとまり、茂みの中で食べていました。本当に警戒心が強く、思ったように撮影できません。

2019年12月11日水曜日

センリョウ

▲センリョウは、センリョウ科の常緑小低木です。先日紹介したマンリョウに対して、実のつきがいくらか少なめなところから千両という名になったということです。草珊瑚という別名もあります。

▲林内に黄色い実をつけた株もありました。キミノセンリョウという園芸種のようなので、鳥が種子を散布したものでしょう。

2019年12月10日火曜日

クロチャマダラキリガ

▲夕刻、糖蜜に飛来したクロチャマダラキリガです。3~4センチの地味なヤガの仲間です。11月から翌年の4月ごろまで見られます。

▲個体変異が著しく、色合いは様々です。
※ご指摘を受け、種名をクロチャマダラキリガに訂正しました。